昭和63年2月25日郵政省告示第127号
波長λ:3×108[m/s]/15[MHz]=20[m] 静電界、誘導界に対し放射界(遠方界)が支配的になる距離はλ/2πとなる。 λ/2π:20m/2π=3.18m 補正式は距離の3乗に反比例する静電界領域での測定となるため、距離の1乗に 反比例する放射界に換算するため、20logFとしている。 また、15MHz以上の周波数では補正する必要がないため、20log(15MHz)を元に 24dBとしている。 20log(15MHz)=23.52dBとなりますが 15MHzではλ/2πが3.18mとなりますので、測定距離3mへの補正分 20log(3.18m/3m)=0.51dBを加算して24dBとしています。 ※2:シールドループアンテナ 周波数が低くなると半波長ダイポールは寸法が大きくなるため、ループアンテナ を用いるしかありませんが、シールドループアンテナでは磁界強度[μA/m]を測定 しますので、空間インピーダンスを用いて電界強度[μV/m]に換算する必要があり ます。しかしながらλ/2πより近い近傍界では空間インピーダンスの特定が困難で 自由空間インピーダンスの1/10以下から10倍以上異なることがあります。 技術基準が磁界強度だとすっきりするのですが‥‥。 ※3:広帯域信号の補正 RBW:1MHz−100kHz が 3dB以下のときはRBW:100kHzの測定値 RBW:1MHz−100kHz が 3〜7dB以下のときはRBW:1MHzの測定値 RBW:1MHz−100kHz が 7dB超えるときはRBW:1MHzの測定値+5dB としています。が現在のように占有周波数帯幅が160MHzの無線LANや数GHz幅の 広帯域信号が一般的になってくると、補正値の見直しが必要になってきています。 ※4:電波暗室内使用の場合 40dB以上減衰する電波暗室内(平成18年3月28日総務省告示173号)で使用する場合の 測定方法はARIBが技術資料を規定しておりARIB TR-G1として出版しています。 ちなみに 光の速度 c:299792458[m/s] |
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