準尖頭値検波

@ 準尖頭値検波(QP)
  準尖頭値検波方式は、EMCの世界では一般的であり、VCCI(Voluntary Control Council for Interference by Data Processing Equipment)でも適用されます。国際的にもCISPR16−2で定められています。
  
                    準尖頭値測定用受信機の基本特性
基本特性 9kHz        
   〜150kHz
0.15MHz      
     〜30MHz
30MHz          
    〜1000MHz
−6dB減衰帯域幅 200Hz 9kHz 120kHz
検波器の充電時定数 45ms 1ms 1ms
検波器の放電時定数 500ms 160ms 550ms
臨界制動指示計器の
         機械的時定数
160ms 160ms 100ms
検波器前段の回路の
           過負荷係数
24dB 30dB 43.5dB
検波器と指示計器間の
  直流増幅器の過負荷係数
6dB 12dB 6dB

A 参考
   雑音状の信号は検波方式により値が異なり、尖頭値検波が一番値が大きくなり以下のように
  なります。
   尖頭値検波(PK)≧準尖頭値検波(QP)≧平均値検波(AV)

B 注意 120kHzより100kHzの方が広い
  120kHz QP : EMC測定で用いられている準尖頭値検波の帯域幅は6dB減衰帯域幅で
             規定されています。120kHzQPフィルタの3dB減衰帯域幅は約85kHzと
             なります。
  100kHzRBW : 無線機のスプリアス発射や不要発射の測定等で用いられる参照帯域幅は
             スペアナの分解能帯域幅(RBW)を用いることになっています。
             スペアナの分解能帯域幅は3dB減衰帯域幅で規定されます。分解能帯域幅
             100kHzの6dB減衰帯域幅は約140kHzとなります。
     
−3dB幅 −6dB幅
100kHz RBW 100kHz  約140kHz 
120kHz QP 約85kHz  120kHz 
100kHz MIL 約70kHz  100kHz 
  

ライン