誤り訂正符号

@ ハミング符号
 1948年にベル研のシャノン博士により7bitの誤り訂正符号として発表。符号長7bit、1bit誤り訂正のブロック符号。
略称 訂正できる
bit数 t
符号全体の
bit数 n
ペイロードの
bit数 k
符号化率
R=k/n
誤り耐性
t/n
(3、1) 0.33 33.3%
(7、4) 0.57 14.3%
(15、11) 15 11 0.73 6.7%
(31、26) 31 26 0.84 3.2%
(63、57) 63 57 0.90 1.6%
(127、120) 127 120 0.94 0.8%

A ゴーレイ符号
 1949年に米軍の情報処理研究機関のゴーレイ博士が発表。符号長23bit、3bit誤り訂正のブロック符号
略称 訂正できる
bit数 t
符号全体の
bit数 n
ペイロードの
bit数 k
符号化率
R=k/n
誤り耐性
t/n
(23、12) 23 12 0.52 13.0%

B ハミング距離
 1950年にシャノン博士の弟子だったハミング博士がハミング距離と誤り訂正能力の相関関係に関する論文発表。

C ビタビアルゴリズム
 1966年にシャノン博士の教え子だったビタビ博士が発明、1967年に発表した畳み込み符号。ちなみに、ビタビ博士とヤコブ博士は後にクアルコムを設立。

D BCH符号
 1959年に北カリフォルニア大学のボーズ博士とチャウドリ博士が発明、1960年に公表。符号長15bit、3bit誤り訂正(15,5)などのブロック符号。両氏はインドのカルカッタ大学出身。また、同時期の1959年に、フランスの数学者ホッケンゲム博士が数学誌に発表。
略称 訂正できる
bit数 t
符号全体の
bit数 n
ペイロードの
bit数 k
符号化率
R=k/n
誤り耐性
t/n
(15、11) 15 11 0.73 6.7%
(15、7) 15 0.47 13.3%
(31、21) 31 21 0.68 6.5%
(63、51) 63 51 0.81 3.2%
(127、113) 127 113 0.89 1.6%
(15、5) 15 0.33 20.0%
(31、16) 31 16 0.52 9.7%
(63、45) 63 45 0.71 4.8%
(127、106) 127 106 0.83 2.4%
(63、39) 63 39 0.62 6.3%
(127、90) 127 90 0.71 3.1%
(127、92) 127 92 0.72 3.9%

E リードソロモン符号
 1960年にリード博士とソロモン博士によって発表。ハミング符号のbit訂正をバイト訂正に拡張したブロック符号。



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