SAR

SAR:Specific Absorption Rate(比吸収率)
 比吸収率は、携帯電話などの無線機から送信される電波によって、人体に悪影響を与えないように単位質量の生体組織に単位時間内に吸収される電気エネルギー量として管理されるもので、ドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの通信事業者が端末の機種ごとの測定値を公表しています。
 ちなみに、日本と欧州の許容値は、ICNIRP国際非電離放射線防護委員会のガイドラインと同じ値(頭部10g平均、2W/kg、6分間平均、四肢10g平均、4W/kg、6分間平均)ですが、米国、カナダ、韓国は(頭部1g平均、1.6W/kg、四肢10g平均、4W/kg)となっているようです。

SAR:Synthetic Aperture Radar(合成開口レーダー)
 合成開口レーダーは、アンテナ位置を移動させ、それぞれの位置で目標物からの反射波の位相と遅延時間を測定することにより、仮想的にアンテナの移動範囲をアンテナ開口面とすることにより分解能を上げることが可能なレーダーで、主に航空機や人工衛星に搭載されて運用されます。
 
SAR:Semi-Anechoic Room(電波半無響室)
 電波暗室は、全無響室と半無響室があります。主にアンテナや無線機の特性を測定するために自由空間を模した6面(床、天井及び4面の壁面)からの反射波を抑圧(電波吸収体等で反射波を減衰させる)した全無響室と、EMCの測定などで用いられる、5面(天井及び4面の壁面)からの反射波を抑圧し、床面は金属大地面とした半無響室があります。以前は5面電波暗室(電波半無響室)ではなく、外来電波の少ない山間部に設置された金属大地面のある屋外のオープンサイトが用いられていましたが、最近は地上デジタルテレビがOFDM方式になり、携帯電話の人口カバー率向上のため山間部にも携帯電話基地局が設置された他、衛星通信の普及などにより屋外では外来電波の影響が排除できないため5面電波暗室(電波半無響室)が用いられることが多くなっているようです。

SAR:International Convention on Maritime Search and Rescue
 海上における捜索及び救助に関する国際条約

SAR協定:Agreement Search and Rescue Regions
 海上における捜索及び救助に関する国際条約
(SAR条約1979年発効)の勧告に基づいて、関係締結国や隣接国と結ぶ捜索救助に関する協定のこと。

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