FM変調度

FM変調度70%といっても、AM変調度と間違えているわけではありません。

@変調指数:
 m(変調指数)=(周波数偏移(kHz0-p))/(変調周波数(kHz))
 変調指数mは上記のように規定され、無線機の設計などでスペクトル分布の計算で用いられます。周波数偏移の測定器(直線検波器、モジュレーションアナライザ、スペクトラムアナライザなど)の校正では、m=2.405で最初にキャリアが0(ゼロ)になるため、ファーストキャリアヌルポイントとして用いられます。

A周波数偏移:
 単一チャネルの通信系(移動通信系など)では(kHz0-P)が一般的ですが、多重通信系(基幹マイクロ波回線や衛星通信回線など)では(kHzrms)が一般的なので注意しましょう。

B変調度%:
 MF(変調度)=((対象の周波数偏移)/(規定の周波数偏移))×100%
 規定の周波数偏移とは、無線種別ごとに電波法などで規定される最大周波数偏移や、特定小電力機器の基準周波数偏移のことで、技術基準で規定されている値です。
 
 また、電信などでは、周波数偏「位」、音声変調の場合、周波数偏「移」と記載したりしているようです。


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