DeltaChromeS8の性能

　ついに日本でも発売されたDeltaChromeS8の性能をみていくことにする。

　Viper2(Savae2000)を発売したてのときに買った私としては

　買わないといけないと決まっていたようなものですが（ぉ　

　テスト環境

　CPU : AthlonXP 3000+
　MEMORY : PC2700 DDR SDRAM512MB　(DDR333動作)
　M/B : MSI KT4AV-L (VIA KT400A)
　Sound　：　VIA Envy96-HT-S
　OS : Win2000SP4 + DirectX9.0b

なお、DeltaChromeS8のドライバーは04/5/7付けの最新ドライバーを使用。
比較対照としてのRadeon9600のドライバーはCATALYST3.1を使用。
クロックはDeltaChromeS8がコア250/メモリー500、9600がコア325/メモリー400)。
DeltaChromeS8のVRAMは256MB、Radeon9600のVRAMは128MBである。
設定はDirect3DとOpenGLの垂直同期をoffにした以外はデフォルトのままである。

　(1)　3DMARK2001SE Build330

　左側の結果がDeltaChromeS8、右側の結果がRadeon9600である。

　　１．　１０２４×７６８　３２ビットカラー　Pure T&L使用

3DMark Score 8423 3D marks 8527 3D marks
Game1 - Car Chase - Low Detail 130.8 fps 94.4 fps
Game1 - Car Chase - High Detail 60.5 fps 52.8 fps
Game2 - Dragothic - Low Detail 135.1 fps 136.5 fps
Game2 - Dragothic - High Detail 72.7 fps 80.1 fps
Game3 - Lobby - Low Detail 133.3 fps 133.2 fps
Game3 - Lobby - High Detail 64.8 fps 67.5 fps
Game4 - Nature 23.6 fps 43.9 fps
Fill Rate (Single-Texturing) 661.3 MTexels/s 702.4 MTexels/s
Fill Rate (Multi-Texturing) 1973.0 MTexels/s 1274.3 MTexels/s
High Polygon Count (1 Light) 41.0 MTriangles/s 36.3 MTriangles/s
High Polygon Count (8 Light) 6.5 MTriangles/s 8.2 MTriangles/s
Environment Bump Mapping 145.8 fps 137.8 fps
DOT3 Bump Mapping 73.3 fps 89.1 fps
Vertex Shader 68.0 fps 107.7 fps
Pixel Shader 103.5 fps 126.5 fps
Advanced Pixel Shader 64.5 fps 82.2 fps
Point Sprites 6.1 MSprites/s 10.5 MSprites/s

全体のスコアはほぼ同じだが、中身をみてみると、Game1ではDeltaChromeのほうがいい結果であるが、
Game4ではほぼ２倍の差がついている。Shader関係のスコアが全体的にDeltaChromeのほうが低いので
これが影響していると思われる。

　　（2)　3DMARK03 build340

　左側の結果がDeltaChromeS8、右側の結果がRadeon9600である。

3DMark Score 1998 2375
GT1 - Wings of Fury 83.4 fps 87.2 fps
GT2 - Battle of Proxycon 12.0 fps 14.6 fps
GT3 - Troll's Lair 10.5 fps 13.3 fps
GT4 - Mother Nature 11.7 fps 14.9 fps

すべての項目でRadeon9600が上回っている。

　　(3)　SeriousSam The Second Encounter (ver1.07　OpenGL)

　グラフィック設定はNormalで、解像度と色数だけ変更。
なお、このゲームの結果は実行するごとに結果がそこそこばらつくことに注意してもらいたい。
左側の結果がDeltaChromeS8、右側の結果がRadeon9600である。

　 DEMO 〜The Elephant Atrium〜

　シングルプレイ時のデモであり、COOPプレイと比べて軽い。

1024x768 32bit Average 99.3 fps 142.4 fps
　　　　　　　　　　Max 244.9 fps 306.7 fps
　　　　　　　　　　Min 49.2 fps 86.9 fps

　DEMO 〜The Grand Cathedral〜

　マルチプレイ時のデモであり、COOPデモであるため重い。

1024x768 32bit Average 55.2 fps 92.2 fps
　　　　　　　　　　Max 171.0 fps 208.7 fps
　　　　　　　　　　Min 30.2 fps 57.1 fps

　DEMO 〜The Elephant Atrium〜

　グラフィック設定を「Extreme」のプロファイルに変更して測定。

1024x768 32bit Average 64.6 fps 82.4 fps
　　　　　　　　　　Max 233.6 fps 193.9 fps
　　　　　　　　　　Min 30.3 fps 51.1 fps

非常にDeltaChromeS8が遅い。何度やってもこの結果だったので、おかしいとは思えないんだが・・・。

　(4) Quake3 Arena ver 1.30 DEMO001 TIMEDEMO

　OpenGLを用いている。またグラフィック設定は一番重くなるように設定してある。
左側の結果がDeltaChromeS8、右側の結果がRadeon9600である。　

1600x1200 32bit 60.4 fps 64.8 fps
2048x1536 32bit N/A 33.4 fps

メモリークロックの差が大きいにも関わらずDeltaChromeのほうが低い。
また、2048x1536では、DeltaChromeはエラーが起きてベンチ測定ができなかった。

　(5) 信長の野望Online ベンチマーク

　巫女さんハァハァなベンチ（ぉ

　DeltaChromeS8　： 168　　　　　　　　　　　　　　

　Radeon9600　：　236

　非常に差が大きい。

　(6) FF11ベンチ2

　DeltaChromeS8

low 4591 High 3887

　Radeon9600

low 4052 High 2852

　こちらのほうはDeltaChromeのほうが速い。

　(7)　ゆめりあベンチ Ver1.2

　なのだ〜なのだ〜なのなのだ〜♪（謎

　GeForceFX5600

　1024x768 最高　1085　　綺麗　3537

　Radeon9600

　1024x768 最高　2770 　 綺麗　5629

このベンチはDirectX9の性能をみているのだが、圧倒的にRadeon9600のスコアが高い。
DeltaChromeのスコアが非常に低い。

　(8)　CodeCreature

　DeltaChromeS8

　Radeon9600

　(9)　AquaMark3

　設定は一番重い設定のプロファイルを用いた。
面倒なのでそのままキャプチャーしたのを画像使用（ぉ

　DeltaChromeS8

　

　Radeon9600

　(10) UT2003 DEMO版 BenchMark

DirectX8.0に対応したゲームであり、非常に重い。
ベンチマークモードではグラフィック設定が同じにされるため比較しやすい。
左側の結果がDeltaChromeS8で、右側の結果がRadeon9600である。

　　FlyBy

　Flyby MAP1

1024x768 32bit Average 103.3 fps 81.7 fps
　　　　　　　　　　Max 240.8 fps 241.9 fps
　　　　　　　　　　Min 39.3 fps 48.7 fps

　Flyby MAP2

1024x768 32bit Average 155.7 fps 137.2 fps
　　　　　　　　　　Max 487.0 fps 393.5 fps
　　　　　　　　　　Min 35.2 fps 70.6 fps

平均はDeltaChromeのほうがスコアがいいが、最低フレームがRadeon9600と比べてかなり低いのが気になる。

　　BotMatch

　BotMatch MAP1

1024x768 32bit Average 54.1 fps 52.9 fps
　　　　　　　　　　Max 97.7 fps 97.1 fps
　　　　　　　　　　Min 21.0 fps 22.2 fps

　BotMatch MAP2

1024x768 32bit Average 60.1 fps 61.9 fps
　　　　　　　　　　Max 175.3 fps 167.4 fps
　　　　　　　　　　Min 26.2 fps 30.0 fps

ほぼ大差ないことがわかる。

　＊まとめ＊

今回DeltaChromeS8を使って気づいた点をいくつか述べると、
　・　フェンレスだが、非常にヒートシンクが熱くなり、一度だけベンチ何度も測っていたら熱暴走らしい現象でフリーズした。
　・　FSAAの設定がDirect3Dではx2まで（異方性フィルタリングはx16まで細かく）、OepnGLに関してはFSAAの項目さえない。
　・　選べるデスクトップの解像度の種類が少ない。
Radeon9600がベンチマーク動作中も手でヒートシンクを触れるほどの低発熱であったことを考えると、排熱がうまくできない
ケースに入れるのは熱暴走の危険があると思われる。
ただ、コンボーネント出力がデフォルトでできたり、動画にエフェクトがかけられたりと面白い機能もあるので、
そういうのが好きなら選択肢に入ると思う。しかし、OpenGLの速度が妙に遅いのが気になった。ドライバーが悪いのか？