(4) Serious Sam 2 Benchmark

 Guru3Dからダウンロードできるベンチマークツールを用いてdemo001で検証。

GeForce 8800GTX GeForce 8800GTX SLI Radeon HD2900XT
1280x1024 FSAA no Aniso no HDR no 139.7 fps 136.9 fps 126.0 fps
1280x1024 FSAA High Aniso x16 HDR on 112.7 fps 134.1 fps 62.2 fps
1600x1200 FSAA no Aniso no HDR no 139.5 fps 136.6 fps 124.3 fps
1600x1200 FSAA High Aniso x16 HDR on 79.1 fps 125.0 fps 47.4 fps

高負荷設定では、Radeon HD2900XTはかなりのfps落ち込みを見せた。
GeForce8800GTXでは60fps出る場面が多いのでそこまでではないが、RadeonHD2900XTではちょっとつらい感じを受けた。

(5) Far Cry Benchmark

Guru3Dからダウンロードできるベンチマークツールを用いてdemo1で検証。
RadeonHD2900XTでは、なぜか起動中にフリーズするため、検証していない。
また、HDRをオンにすると画面がおかしくなったため、HDRを無効にした状態で測定。
2回ベンチマークを回した平均値を掲載している。

GeForce 8800GTX GeForce 8800GTX SLI
1280x1024 FSAA no Aniso no 85.61 fps 82.73 fps
1280x1024 FSAA x8 Aniso x16 84.43 fps 82.01 fps
1600x1200 FSAA no Aniso no 86.81 fps 83.96 fps
1600x1200 FSAA x8 Aniso x16 85.54 fps 83.97 fps

SLI時のほうが単体より低い結果になったのが興味深い。

(6) X3 - Reunion DEMO

DEMO版についているベンチマーク機能を用いて検証。 

GeForce 8800GTX GeForce 8800GTX SLI Radeon HD2900XT
1074x768 FSAA no Aniso no 63.2 fps 61.8 fps 72.3 fps
1074x768 FSAA x8 Aniso x16 61.7 fps 61.3 fps 72.4 fps
1680x1050 FSAA no Aniso no 63.8 fps 61.3 fps 70.7 fps
1680x1050 FSAA x8 Aniso x16 60.2 fps 58.7 fps 57.9 fps
1920x1200 FSAA no Aniso no 62.4 fps 60.5 fps 73.0 fps
1920x1200 FSAA x8 Aniso x16 58.4 fps 58.7 fps 51.4 fps

解像度を上げても、FSAAやAnisoをかけなければGeForce8800GTXよりRadeonHD2900XTが上回るが、
高解像度でFSAA&Anisoをかけると、RadeonHD2900XTのほうがGeForce8800GTXより下回る。
また、SLI時のほうが超高負荷以外では、単体よりスコアが低い。

(7) F.E.A.R performanse test

グラフィック設定から選択できるベンチマーク機能を用いて検証。

GeForce 8800GTX GeForce 8800GTX SLI Radeon HD2900XT
1074x768 FSAA no Aniso no ソフトシャドウon Minimum 48 43 51
Average 104 106 109
Maximum 217 234 222
1074x768 FSAA x4 Aniso x16 ソフトシャドウon Minimum 42 42 37
Average 93 99 71
Maximum 192 214 143
1600x1200 FSAA no Aniso no ソフトシャドウon Minimum 43 44 44
Average 86 99 75
Maximum 174 203 133
1600x1200 FSAA x4 Aniso x16 ソフトシャドウon Minimum 43 48 17
Average 84 100 37
Maximum 197 205 70

高負荷設定では、GeForce8800GTXとRadeonHD2900XTは勝負にならないほど差がついてしまっている。

(8) ロストプラネット体験版 performanse test

 1. DX9版 

 デフォルト設定は、GeForce8800GTXの場合

PS:オフ
AA:x4
HDR:中
テクスチャフィルタ:異方性16倍
テクスチャ解像度:高
モデルの詳細:高
影の品質:中
影の解像度:デフォルト
モーションブラーの品質:高
エフェクトの解像度:高
エフェクトの品質:高
エフェクトのボリューム:高
ライティングの品質:高
ディスプレイの解像度:1280x720
ディスプレイの周波数:60Hz
フルスクリーン:オン
垂直同期:オフ
アスペクト補正:オフ
並列処理:2
並列レンダリング:オン
マルチGPU:オフ

 また、RadeonHD2900XTの場合

PS:オフ
AA:なし(有効にできない)
HDR:中
テクスチャフィルタ:異方性16倍
テクスチャ解像度:高
モデルの詳細:高
影の品質:中
影の解像度:デフォルト
モーションブラーの品質:高
エフェクトの解像度:高
エフェクトの品質:高
エフェクトのボリューム:高
ライティングの品質:高
ディスプレイの解像度:1280x720
ディスプレイの周波数:60Hz
フルスクリーン:オン
垂直同期:オフ
アスペクト補正:オフ
並列処理:2
並列レンダリング:オン
マルチGPU:オフ

となった。

そのため、RadeonHD2900XTでは、CCCで強制FSAAx4(BOXモード)を設定したので、注意。

また、8800GTX SLI時には、マルチGPUをオンにしている。

GeForce 8800GTX GeForce 8800GTX SLI Radeon HD2900XT
1280x720 FSAAx4 Anisox16 Snow 76 83 65
Cave 39 39 38
1920x1080 FSAAx4 Anisox16 Snow 42 61 36
Cave 39 39 38

高解像度でのスコア落ち込みがSLI時には少ない。
CaveはどうもCPUベンチのようで、負荷によってスコアに差がほとんどみられない。

 2. DX10版

 なぜかRadeonHD2900XTでは起動時にエラーが出て起動できなかったため、行っていない。
 (4gamerでは動いていたので、OSクリーンインストールすればいいかもしれないけどメンドクセだったので

デフォルト設定は、GeForce8800GTXの場合

PS:オフ
AA:x4
HDR:中
テクスチャフィルタ:異方性16倍
テクスチャ解像度:高
モデルの詳細:高
影の品質:中
影の解像度:デフォルト
モーションブラーの品質:高
エフェクトの解像度:高
エフェクトの品質:高
エフェクトのボリューム:高
ライティングの品質:高
ディスプレイの解像度:1280x720
ディスプレイの周波数:60Hz
フルスクリーン:オン
垂直同期:オフ
アスペクト補正:オフ
並列処理:2
並列レンダリング:オン
マルチGPU:オフ

となった。SLI時には、マルチGPUをオンにしている、

GeForce 8800GTX GeForce 8800GTX SLI
1280x720 FSAAx4 Anisox16 Snow 79 86
Cave 35 35
1920x1080 FSAAx4 Anisox16 Snow 35 55
Cave 36 35

DX10版のほうが、特にCaveのスコアが低くなっている。
158.42で、DX10のSLIモードが有効になったという記載がリリースノートにあったが、確かにSLIの効果はでている。

グラフィックの変化としては、光源処理が微妙に綺麗になっていたという印象で、
特別大きな変化はみられなかった。 

(9) Company of Heroes Benchmark(DirectX9.0c)

設定は、FSAAとAniso以外の項目を最高設定にし、FSAAとAnisoをドライバー側で強制有効させることによって
行ったことに注意。また、ベンチマークのスコアは2回目のスコアを載せた。
理由は不明だが、Minimum値が、8800GTXシングルでは、1回目より2回目のほうがスコアが高く、
8800GTX SLIでは、2回目より1回目のほうがスコアが高かった。平均やMax値は大きな変化はなかった。
このことに注意してもらいたい。正直、このベンチのMinimum値はアテにならないと思われる。

ベンチマークは、ソフトが持っているパフォーマンステストで行った。
SLIの設定は、ドライバーが持っているプロファイルのデフォルト設定である。

本当は、DirectX10に対応した1.70パッチを使ってVistaでも取る予定だったが、
パッチをあてたらどうやっても起動すらしなくなったため面倒になってあきらめた(ぉ

GeForce 8800GTX GeForce 8800GTX SLI
1074x768 FSAA no Aniso no Minimum 48.7 fps 36.9 fps
Average 116.7 fps 113.4 fps
Maximum 214.7 fps 208.5 fps
1074x768 FSAA x8 Aniso x16 Minimum 42.5 fps 25.8 fps
Average 117.4 fps 116.9 fps
Maximum 217.0 fps 214.1 fps
1600x1200 FSAA no Aniso no Minimum 44.6 fps 36.9 fps
Average 101.0 fps 113.4 fps
Maximum 171.4 fps 208.5 fps
1600x1200 FSAA x8 Aniso x16 Minimum 41.7 fps 34.6 fps
Average 97.1 fps 112.5 fps
Maximum 170.9 fps 200.3 fps
1920x1200 FSAA no Aniso no Minimum 35.7 fps 33.4 fps
Average 86.9 fps 111.4 fps
Maximum 171.6 fps 183.8 fps
1920x1200 FSAA x8 Aniso x16 Minimum 37.9 fps 28.0 fps
Average 82.0 fps 107.5 fps
Maximum 170.3 fps 181.6 fps

全体的に、CPUが足をひっぱっていることが丸代わりである(泣
高負荷になればなるほど、シングル時とSLI時で平均値と最大値の差が出てくることがわかる。

(10) Call of Juarez DirectX10 Benchmark 

guru3D.comでアップされていたものをダウンロードし、VistaUltimate 32bit上で実行させた。
なお、(9)でのVistaのベンチマークと違い、ドライバーのバージョンは158.45βで行っていることに注意。

なお、ダウンロード先は、http://www.guru3d.com/newsitem.php?id=5427 (新しい窓で開きます)

なお、このベンチマークは、設定項目のShadows qualityを高くすると一気に重くなるようで、
後に記載するが、最低のLowと、最高のHighでは、低解像度でもスコアが全くの別物になる。
ベンチ画面も、全く光源処理等が違っているものになっていた。(Highのほうが断然綺麗になる)

ベンチ設定は、Shadow map size=2048x2048、Shadows quality=3(High)、Super-samplingをオフ、
フルスクリーンモードで固定し、Multi-samplingと解像度を変化させて計測した。

SLI時のプロファイルは、ドライバーでのデフォルト設定値を使用した。

GeForce 8800GTX GeForce 8800GTX SLI
1074x768 Multi-sampling off Minimum 21.2 fps 25.3 fps
Average 33.9 fps 52.5 fps
Maximum 67.5 fps 94.8 fps
1074x768 Multi-sampling x4 Minimum 15.8 fps 24.2 fps
Average 29.8 fps 48.8 fps
Maximum 61.0 fps 91.5 fps
1600x1200 Multi-sampling off Minimum 13.4 fps 22.5 fps
Average 24.4 fps 41.0 fps
Maximum 43.4 fps 64.0 fps
1600x1200 Multi-sampling x4 Minimum 10.4 fps 16.4 fps
Average 19.5 fps 34.2 fps
Maximum 33.7 fps 61.0 fps
1920x1200 Multi-sampling off Minimum 11.8 fps 19.7 fps
Average 21.1 fps 37.4 fps
Maximum 37.6 fps 62.5 fps
1920x1200 Multi-sampling x4 Minimum 9.2 fps 14.7 fps
Average 16.6 fps 25.1 fps
Maximum 28.8 fps 40.0 fps

次に、ベンチ設定を、Shadow map size=2048x2048、Shadows quality=0(Low)、Super-sampling オフ、
Multi-samplingと オフ、解像度1024x768で8800GTX SLIでのスコアを計測し、上記結果と比較した。

Shadows quality=0(Low) Shadows quality=3(High)
1074x768 Multi-sampling off Minimum 27.2 fps 25.3 fps
Average 71.2 fps 52.5 fps
Maximum 122.0 fps 94.8 fps

結果をみるとわかるように、何この3DMARK07!なスコアになってます(汗
8800GTX SLIでも、ベンチがグリグリ動いていたなあと思えるのが、1024x768までという感じだった。

ベンチマーク中の画像は、Vistaの仕様のためか、ウィンドウモードでないとだめなようだったで、
ベンチ中のGPU温度が右に映ってますが、いくつかアップしました。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 

(すべて別窓で開きます。jpegで、各ファイル1MBほどあります。
 画像サイズは1920x1200で、1600x1200で窓モードでベンチマークをとっている状態のものです。)

GPU温度についてはつっこまないでください(ぉ

 

(11) 消費電力測定

サンワサプライ販売の(計測技研OEM)ワットチェッカーを用いて、測定した。
アイドルとは、OS(WindowsXP)が立ち上がって、各種常駐ソフトが立ち上がり完了して
安定したときのことをあらわしている。

また、最大消費電力とは、3DMARK06を高負荷で行った際の
(RadeonHD2900XTは、解像度が低いときと高いときとで消費電力が違っていたので、高負荷状態で)
最大値のことをあらわしている。

-----------------------
8800GTX シングル

アイドル 231W
最大 351W
-----------------------
8800GTX SLI時

アイドル 278W
最大 484W
-----------------------
HD2900XT シングルモード 6pin+6pin接続

アイドル 210W
最大 370W
-----------------------
HD2900XT シングルモード 8pin+6pin接続

アイドル 217W
最大 367W
-----------------------

なお、RadeonHD2900XTは、PCI-E VGA用電源8pin+6pin接続でないと、OverDriveの項目(以下の図)がでません。
また、CrossFireもできないようです。



つまり、6pin+6pinだと、CCCからGPUの温度をみることができません。
ただ、【AMDGPUClockTool_v0.7】を使うとみることができました。(CCCで表示される温度と多少ずれていましたが)

6pin+8pinと、6pin+6pinでの性能差ですが、高負荷(1680x1050 FSAAx8 Anisox16)で3DMARK06をやってみましたが、
誤差程度の違いしかありませんでした。他にもいろいろやってみましたが、全く差はありませんでした。

*まとめ*

1600x1200以上の表示ができるディスプレイを持っているユーザーなら、
あまりCPUがハイエンドものでなくても、FSAAや異方向性フィルタをかけて
高解像度でゲームをやりたいとなると、効果はあると思われます。

ベンチ記事では書きませんでしたが、Oblivionや、Company of Heroes等の
かなり重いとされているゲームで、FSAAや異方向性フィルタをかけて
1920x1200でプレイをしてみましたが、SLI時と単体時との違いがはっきりとわかりました。

RadeonHD2900XTに関しては、3D性能は、同価格帯がそもそもGeForce8800GTSで、
その競合として扱われている状態で、さらに、最大消費電力も、GeForce8800GTXより20W近く
高いというものですから、かなり微妙です。
ファンも、GeForce8800GTXの高負荷状態よりも、かなりうるさいです。
ただ、音声込みHDMI出力ができる
(実際、HD DVDをPowerDVDUltraを用いてHDMI経由で再生してみました。音声もちゃんと出てました)
ことが、GeForce8シリーズにはない強みですから、発熱が少ないメインストリーム向け製品が楽しみです。