GeForce8500GTの性能とは?(動画編)

 DirectX10に対応したnVIDIAのエントリー向けGPU、GeForce8500GT/8600GTが発売されたが、
現在(07/5/12時点)DirectX10対応ゲームタイトルがなく、(もうすぐロストプラネットがでますが)
今GeForce8シリーズのエントリー向け機種を使う意味はあるのか?状態ですが、
現在(07/5/12時点)で、Vista用ドライバーにはGeForce8500/8600シリーズが持っている
【PureVideoHD】が有効になっているという(公式より)ことから、動画再生に関するベンチマーク
をとってみようと思う。

PureVideoHDの詳細は書くのが面倒なので以下リンクを参照。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0427/nvidia.htm

動画再生に関する環境は、以下の通りである。

 テスト環境

 CPU : Pentium D 935 (3.2GHz L2=2MB Dual Core)
      Celeron D 326 (2.53GHz L2=256KB
 MEMORY : PC2-533 DDR2 SDRAM (512MB×4、Dual Channel動作) 合計2GB
 M/B : Intel 945PL (MSI 945PL Neo-F)
 Graphic : GeForce8500GT VRAM256MB
       GeForce7900GS VRAM256MB
       RadeonX1300 PCI-Ex1 VRAM256MB Hyper-Memory
 Sound : オンボード(ALC850) AC97
 OS : WindowsVista Ultimate

なお、ドライバーのバージョンは、
GeForce8500GT、GeForce7900GSが158.18、
RadeonX1300がCatalyst 7.4 を使用。

なお、H.264動画を再生するのに必要なコーデックは、
PowerDVD Ultra 7.3(日本版ではない)をインストールして使用。

海外のPurevideoHD再生ベンチでPowerDVD Ultra 7.3を使っていたので、
日本版ではなく、海外版を購入しました。
日本版だと確かにダウンロード販売だと4000円ぐらい安いのですが、何かと特殊になってるので
後々のサポートが怖い(たとえば日本版だとCPRM再生可能だが、海外版は不可らしい)
ただ、アイオーやバッファローの光学ドライブを多数所持しているため
バンドルソフトでCPRM対応DVD再生ソフトがついてるものを持っているので、
CPRM再生したかったらそっちでやればいいかなって(汗

そもそもWinDVD8Premiumがくさtt(以下略
_| ̄|○本当に返品したい気分なんですが・・・さっさとパッケージ版のもアップデートしろ!(怒

  

注1.なお、CPU使用率に関しては、全体を通して使用率の変化をだいたいの目測で行っているため、
   多少の誤差はあることを最初に断っておく。ただ単にグラフでまとめるのが面倒だっただけというのは秘密。

注2.GeForce8500GTのみ、CPUをCeleronD326に換えて、使用率を測定している。

 (1) H.264 HD動画再生

 2chの自作板のPurevideoスレの方多謝!

 サンプルとして、2chで提供されていた1920x1080、29.97fps、
平均ビットレート20MbpsのH.264動画をWindowsMediaPlayer11で再生した際のCPU使用率を見た。

  Pentium D 935、8500GTでのCPU使用率: 平均約9%
  
  Pentium D 935、7900GSでのCPU使用率: 平均約70%
  
  Pentium D 935、X1300でのCPU使用率 : 平均約90%(映像と音がずれている)
   ※よくよく考えてみたら、この解像度の動画ではX1300ではAVIVO効かなかったことを忘れてました(汗

  Celeron D 326、8500GTでのCPU使用率: 平均約30%

  実際PureVideoHDの効果がよく現れている。CPUをローエンドものを使っていても、8500GTを使っていれば、
 このクラスの動画をみながらバッググラウンドでの作業が楽々と行える感じであった。

  なお、この動画をPowerDVD Ultraで再生するとなぜか再生支援が無効にされてCPU使用率が100%近くなってしまった。

 

  (2) 1080p WMV動画再生 

 マイクロソフトの以下のサイトからダウンロードできる動画
http://www.microsoft.com/windows/windowsmedia/musicandvideo/hdvideo/contentshowcase.aspx
のDolphinを使用。

  Pentium D 935、8500GTでのCPU使用率: 平均約21%
  
  Pentium D 935、7900GSでのCPU使用率: 平均約28%
  
  Pentium D 935、X1300でのCPU使用率: 平均約65%
  
  Celeron D 326、8500GTでのCPU使用率: 平均70% 

 

  微妙にCPU使用率が全体を通して5%ほど8500GTのほうが7900GSより低い印象を受けた。
 8500GTの再生支援機能はそこそこ効いている感じがした。

 

  (3)  PV3でキャプチャーしたXBOX360のゲーム動画をWMVでエンコードした動画再生

  自前で作成したもの。解像度は1280x720、59.94fps、WMV9形式、平均ビットレートは18Mbps。

  Pentium D 935、8500GTでのCPU使用率: 平均約50%
  
  Pentium D 935、7900GSでのCPU使用率: 平均約45%
  
  Pentium D 935、X1300でのCPU使用率: 平均約75%(映像と音がずれている)
  
  Celeron D 326、8500GTでのCPU使用率: 平均100%(映像と音がずれている)

 

 8500GTと7900GSとでほとんどCPUの使用率の差の感じはなかったが、微妙に7900GSのほうが
低い印象を受けたので、上記のような書き方にした。8500GTの再生支援機能は働いていない感じを受けた。

 

  (4) HD DVD再生 (PowerDVD Ultra 7.3を使用)

  HD DVDドライブは、XBOX360用のUSB外付けHD DVDドライブを使用。
  GeForce8500GTで起動させると、以下のようなタイトル画面が出てきました。
  【PureVideoHD】のロゴがみえます。
  設定項目中の「映像」タブの「再生支援機能(DxVA)を有効にする」にチェックをいれることでPureVideoが有効になります。
  (日本語だとPurevideo使っているのかAVIVO使ってるのか表示がされないのが・・・)

 

  なお、所有しているGeForce8500GTは、HDCPに対応していないため、アナログD-sub出力で再生させた。

  また、ドライバのゴミが残っているのか、ドライバー、PowerDVDとも再インストールしてみたが、
  7900GS、X1300で再生させることができなかったため、
  また、8500GTでも、CPUをかえただけでどうしてもエラーが出て再生できなかったため、
  ブチギレてアンインストールし、元々このPowerDVDを使う予定のパソコン
  (環境はOpteron 185 (2.6GHz、L2=1MB Dual Core、Athlon FX-60と同等)、GeForce8800GTX、WindowsVistaUltimate)
  にライセンスを移してインストールさせ、パソコンごとのCPU使用率の違いをみることにした。

  再生タイトル : ミッションインポッシブル3 ビットレート約20Mbpsの同じ場面でのCPU使用率を測定。

  Pentium D 935、8500GT(DxVA有効)でのCPU使用率: 平均約45%(CPU使用率は他の場面でも安定)
             8500GT(DxVA無効)でのCPU使用率: 平均約65%(かなり再生中にCPU使用率が変化)

  Opteron 185、8800GTX(DxVA有効)でのCPU使用率: 平均約55%
           8800GTX(DxVA無効)でのCPU使用率: 平均約60%

    

  CPU使用率をみている限り、8800GTX(Purevideo)でも、再生支援機能が多少効いてる感じがした。
DxVA無効の状態では、やはりPentium D 935ではCPU使用率が100%にいく場面もあり、多少苦しい感じを受けた。

  

 

  *まとめ*

PurevideoHDは、上記のリンク先の記事にもあるとおり、
BDやHD DVD等に使われている次世代ビデオフォーマットに特化した機能であると思われる。
自分が試した限りでは、どのフォーマットの動画も強力に再生支援をしてくれるものではないと感じた。

まずは、 

さっさと安くなれBD/HD DVDドライブ!

それからが8500/8600の本領発揮だとと思われます。