◆地球支配者が被支配者に隠して実行していること。内部告発者から漏れた内容の数々
この世はフェイクニュースに満ちている。それは報道機関・マスコミを地球支配者が百パーセント支配し、情報を一手に流し、被支配者の思考を誘導しているからである。
被支配者である人民には嘘もまこともすべて、「支配に支障がない」というフィルターを通して流している。
民は自分の生活の周囲の目に見えることを知識として知ることはできるが、それ以外はマスコミが流すのを通じて得ている。支配者はマスコミから流れる内容は「真実」だと信じ込ませている。
「支配者に都合が悪いことを報道する」というジャーナリズムという思想がある。だが現実には支配者の意図が貫徹されていて、基本的に存在しない。民が知るべき情報は、民自身の努力で得るしかない。
表に洪水のように溢れる「情報」の中には、真実が行間にちらつく。民はそこから推理し、想像し、組み立てていくことで真実に近づくことができる。
世界がグローバリズムの落とし子のようなインターネット時代になり、表の情報だけでなく、真実のニュースも同時に流れるようになった。インターネットのインフラは当然地球支配者が所有している。だが、基盤が広がり、監視の目が行き届かないスキができる。支配に都合悪いニュースも漏れる。監視により消されていくが、いったん出たものを封じきるには困難である。
真偽が混在し膨大なだけに、支配する側も、民側も判断は難しいが、人民の階級的な視点とぶれない哲学を持てば可能だ。
そうした視点で見ると、さまざまなことが表のマスコミ報道で隠されていることが分かる。無数にあるのだが、支配者の都合が悪いという観点から整理すると、次のようなことを上げることができる。
そこには隠していることなどないという当事者の返答も見受けられるが、多くの人が持つ疑念は解消されていない。支配の闇をきれいごとで覆う。ここが暴き出されることがなければ、支配の真実は見えてこない。
★新型コロナウイルス戦争。2019年中国・武漢から始まったとされる新型コロナウイルス。これが年開けて2月ごろになると、地球全体を覆う。数か月帰らない遠洋漁船で隔離されているはずの乗組員が寄稿してPCR検査で陽性者がいた。南極には各国から調査目的で出張している。そこでも陽性者が出たという。驚くべきことは、世界中のマスコミが一斉にその対策として、マスク着用、三密禁止、外出禁止、経済活動停止をしたことだ。ロックダウンだ。PCR検査陽性者は患者そのものではない。例年のインフルエンザと比較して、桁数が及ばないほど少ない重傷者数、死者数にかかわらず、マスコミのニュースに世界中が行動を共にしたことだ。
予防に、初期にアビガン等で対応すれば完治するし、重傷者も出ることがないにも関わらず、マスコミはこれを無視する。感染の恐怖をあおる。重傷者がでると医療崩壊が起こると来るべき恐怖をあおる。エイズ、エボラ、サーズなどのワクチンなどないにもかかわらず、新型コロナウイルスのワクチンを数か月で実用化すると主張する。そのワクチンを強制化するという。接種証明がないと社会生活から排除されるとする。こうした驚愕の事態が、何でもない、当然のことのように連日マスコミは報ずる。
地球支配者は、絶対的な支配力を誇示するように、全世界の人民を相手に「新型コロナウイルス戦争」を発動した。案の定、マスコミ信仰は正常、支配者への依存症は予定通り、どんな理不尽な求めでも従順に隷従するのを確かめた。
★2019年1月、中国の月面探査機「嫦娥(じょうが)4号」が世界で初めて月の裏側に軟着陸を成功させた、その後、月面探査車「玉兔2号」による探査が始まり、月の裏側の模様が明らかになってきた。そこで何が確認されたのか。月にあるエネルギー資源だという観測の裏で、何を発見したのか。米ロの宇宙技術を凌駕したことから、宇宙軍が日本も含めて創設された。従来NASAが独占していて、中国に絶対に知って欲しくなかったものが知れてしまったようだ。見かけ上の米中の対立はかつてない激化をしている。
★2007年、月周回衛星「かぐや」はNHK開発のハイビジョン撮影を成功させた。だが、NASAとアメリカ国防総省の弾道ミサイル防衛局(BMDO)による共同プロジェクトとして、1994年に月へ送られた探査機の詳細撮影画像ともに、オリジナルの解像度のものは公開していない。わずか、数万分の一程度が低解像度で出されただけ。中国の探査機も大量の写真を得たが、同様に公開していない。協力したNHKの技術にもかかわらず、公開しない理由も明かさない。
★1970年代からの宇宙探査衛星が打ち上げられて遠く地球から離れた衛星の写真が公開された。月の裏面や火星にモノリス、ピラミッド、人面岩等が発見される。だが、現在衛星軌道上にあるハップル望遠鏡を、その解明に使うことはタブーになっている。数光年先の星の表面を調査できる能力があれば、月や火星の表面など容易に確認できる。ハップルを使わないのはどうしてか。
★2019年米軍は正式の墜落したUFOからの、リバースエンジニアリングの成果として、反重力装置とフリーエネルギー装置の特許を公開した。1998年、暗視装置やスーパーテナシティ・ファイバー、光ファイバー、レーザーや集積回路(IC)などは、1947年に米ロズウエルに墜落した円盤から得た情報にもとづいたものと、担当した元米情報将校が書籍で証言した。
★2001年に「2.3兆ドル(当時のレートで約276兆円)もの使途不明金がある」とのペンタゴン監査報告書が、911直前に公開した。2016年7月「6.5兆ドル(650兆円)の使途不明金」が分かったと発表した。米国の国家予算の何倍にも相当する不明金が明らかになるも、その追及はなされていない。主犯も上がっていない。
★1972年予算も確保され準備も整っていたのに、アポロ計画は突然17号で停止された。だが実際は20号まで実行され、月面で撮影されたという「放棄された古代建造物」「事故にあったとおぼしき巨大なUFO母船」「そこから回収して持ち帰ったという六本足指の女性遺体」「無数の人口基地跡写真」が暴露されている。同時にWikiLeaksから地上での月面活動撮影映像がリークされている。
★急速に社会生活に影響を及ぼした、1970年代の小型コンピュータ、9180年代のインターネットの知識とノウハウは、本当に人類の開発したものか。背後で実際に運用されている量子コンピュータ技術と瞬速による画像、映像の照合システムを駆使して監視機構の拡大。Microsoftのエクセルにみる大量データの瞬速処理。Googleの瞬速検索処理の実態は誰も知らないが、現実に作動している。
★1963年11月、ケネディ大統領が観衆の面前で殺害された。政府の調査委員会は、オズワルドの単独犯行とし、誰も信じ得ない魔法の弾丸軌道を描き、2039年まで関係資料は封印とされた。古代から地球支配の名門13家とされるケネディ家は以来呪われたように、暗殺や事故にあっている。暗殺の理由は地球支配の謎を公開しようとしたからと言われる。特に支配中枢にレプティリアンがいること、私的中央銀行による支配を暴く行動に出たことだと言われる。アポロ計画を突然言い出したのは、月を連中が基地にしていることの証拠を得ようとしたからだと。
★1930年代にヒトラーのナチス政権下、トゥーレ協会やヴリル協会が地球に飛来しているエイリアンと交流しUFOの製造をした。終戦時にその資料は焼却破棄されたとするが、技術者は米ソに散った。米国ではその技術者たちによってNASAが作られ、1950年代から何種類かの地球製UFOが作られた。アダムスキーはそれを多数撮影した。このときから、最初から地球支配者に関与していたレプティリアン系と、軍産複合体と結びついたエイリアン系が、地球支配の主導権争いを始めたとされる。
★1922年に亡くなったシュメール文明学者のゼカリア・シッチンは、1976年「第12番惑星」をかわきりに「地球年代記」を発行した。シュメールから発掘した石板の研究解読の成果を書いたもの。45万年ほど前に惑星「二ビル」から地球の「金」を得るために訪問し、地球人を労働力として使うために遺伝子操作をしたと。地球人類と神々との関係のはじまりで、それが旧約聖書にまとめられたと。内容は「B級映画」レベルと批判もあるが、バビロニア金融支配システムが現在の地球支配の核の一つである査証にもなっている。
★最近あまり見なくなったが「ケムトレイル」というのがある。飛行機雲に似てはいるが、その雲が格子状だったり、異様に長い時間消えなかったりする雲。1940年代から70年代までの40年間、対ロシアの生物テロ対策の名目で国民を対象に生物兵器実験を実施してきたと、英国政府がみとめているものであるが、これを継承したもののようだ。実際に噴霧した飛行機や実行に加担したひとからのリークも存在する。噴霧されている有毒物質には、雨水を汚染しているアルミニウム・バリウム・ストロンチウムなどの重金属、及びフライアッシュや他の、人体への有害物質が含まれていることが分かっている。
★食料とエネルギーは地産地消であることは天の定め。ところがグローバリズムにおいては当然の営利ターゲットで、腐らせない、品質を均一にする、大量生産で安くする、季節に関係なく食べられる等の理由で、遺伝子操作、腐食剤・保存剤、着色剤、防虫剤、コーディング、保湿剤等々を大量に使用した食品をあふれさせた。都合いいように使用量の上限をつけた。以来、アトピー、アレルギー、花粉症、ガン、発育不全等の病気が蔓延している。
★2019年、米国でジェフリー・エプステインが拘留中に「自殺」したとされる。FBIは膨大な調査資料を作成した。そこには米国の政財界の大物、ハリウッドの著名人、英国王室、バチカンのトップの名が記されていた。オバマやクリントン夫妻等が含まれ、エプステインの島で悪魔的なことを繰り広げていたことがわかった。小児性愛と臓器売買、児童虐待とアドレナクロム、悪魔教崇拝と人風林が世に知れた。米国、トルコ、ロシアのマスコミが報じたが日本ではない。日本の人風林、竹中とパソナ迎賓館がつながっていないわけがない。
★2027年に品川-名古屋開通を目指すとしているリニア中央新幹線。85%がトンネル。水源が絶たれることから反対の声があがり、見通しが狂ってきている。この表面の理由はともかく、お上は何故にリニア新幹線を強行するのか。危険な岐阜のウラン鉱を通るのが問題ともいわれるが、マスコミが絶対に触れないのは、強力な磁力線の人体への影響だ。利用者を片っ端からガンにする。既存の新幹線や飛行機の利便を上回るメリットもない。指摘されているのは、原発が生み出す放射線廃棄物の永久保存所にするというもので、開通など想定していなというもの。
★安倍晋三の首相在任が史上最長となった。7年半の長期政権だ。日本の民をこの政権ほど痛めつけた例はない。民のためになることは一つも挙げられない。コロナ対策で1世帯に2枚の使えないマスクを配布し、10万円の手当を出したが、政権としてやったのは新型コロナウイルス戦争の先の、ワクチン強制、スマート・シティ構想をいち早くぶち上げて、地球支配者のNWO推進に手を貸したことだ。憲法改悪の策動、特定秘密保護法、アベノミクス詐欺、集団的自衛権(戦争法)、共謀罪法、原発輸出は代表的な犯した政治犯罪。実際の支持率がわずか5%程度の政権がなぜ長期に続くのか。統一教会が核になり挙国一致の日本会議が背水の陣でファシズムを進めるために、過去の自民党を捨てて作った内閣だからだ。この政権には地球支配者から見ても、来るべきNWO社会の支配のモデルがある。5億人に間引きし、ロボット奴隷を家畜のように支配するもの。民を自らの意志で奴隷となるように、民にマスコミが「情報」を提供し「思考」を誘導するスタイルの完成形が見えるからだ。この一端を暴露した朝日新聞の記事を付録で掲げる。
◆人類を支配しているのはネピリムか。民は「欲望のとどめ」を遺伝子切開され奴隷にさせられたのか。「際限のない欲望」のワナから目覚めよ
二ビル星からきたアヌンナキとエンキらは現地球人類を遺伝子操作して奴隷を作った。シュメールの石板に描かれ神話となり、それは聖書に採録された。聖書ではネピリムという巨人が登場する。多数の遺伝子操作での福産物である。異星人は神と崇められたが、神は地上の女に見とれ多数のハイブリッドな子を産んだとの表記にもなる。連中が地球を去る際に、次に到来するまでの地球支配をさせる集団としてこのハイブリッド=ネピリム=レプティリアンに支配を託す。これが現在の地球支配の中枢を構成する13家族と言われる。王族、バチカンを分担。後に金融を分担する大富豪がでる。いずれもエイリアンの血を引いていて、血族を守っている。富豪は産業革命を経て世界金融資本とグローバル企業群を編成していく。
多様化する産業にあって起業し富豪への仲間入りを目指すものが後を絶たないが、血族でないものは最終的に成功しない。永遠に小物である。米国の表の政治は開国以来すべて13家族との縁者である。各国の政治体制、宗教体制がいかに違おうがこの血族の支配と影響から逃れられない。
奴隷たる民は外見を「神」に似て作った。その際に遺伝子に手を加えられた。他の動物との決定的な相違である。いくつかの本能的な「とどめ」の機能を外された。欲望の際限を管理するDNAが消されたことだ。結果、奴隷同士が殺しあう、獲物、カネ、ブツへの執着心と所有欲と依存心に際限を感じない。欲望を満たすためには、生存の母体である地球や環境をとどめなく破壊し続ける。欲望のために、同じ人間同士であっても殺すのを厭わない。動物は決してそのようなことをしない。人間としての誇りや矜持は、建前として、欺瞞としてとなえても、絶対的なとどめとしての認識はない。「神」から作られた時点から奴隷としての人間は、まさに「人間性」が自ら問われる運命を背負った。
だが、支配層の血族と奴隷の大きな相違がある。それは遺伝子を奴隷として加工しても、生物としての人間は、遺伝子の自己再生機能が働くことだ。支配層は血縁であることからレプティリアンの性格は維持される。だが、奴隷は年代が経過し支配から自由を求める戦いの経験を積み重ねるなかで、人間性を蘇らせていく。DNAが補修されていくからでもある。奴隷慣れし習慣的に行動にこびりついている「欲望のとどめ」の機能不全に対して、人間性が徐々に勝っていく。
同じ人間の姿をしたものに、地球支配層のレプティリアンがいる。同じ人間の姿をした民のなかに、人間性に欠けているものと、人間性を求めるものがいる。エイリアンが遺伝子操作をしたからだ。
地球支配層は、人民から見たら打倒の対象でしかない。だが、民の中の人間性の欠けたものは、改善の余地がある。それは彼らの遺伝子がまた本来の人間のものに修復されきっていないからか、修復されていても思考が奴隷慣れで気づいてないからだ。隷従の思考、依存症の思考、人間としての誇りや矜持が薄い思考にたいしては、戦いの積み重ねが大切だ。人間としての本来の姿に思考が動く力は、自然な力であるだけに強い。周囲の仲間が人間としての思考の見本を繰り返し示していくことがあれば、必ず理解し得るようになる。
地球支配者が、人類の文明だとか、繁栄だとか発展だとかを口にして、欲望のそそのかしを繰り返してきた。地上でともに生きている動物からしてっ見たら、そうした人間の行動がどれほど愚かで、自滅へ導くものかを知り、あざ笑っているだろう。つまり、人間らしさや生物としての意識レベルが低いのだ。
人間は地上の生物として、心豊かに、平和な生活を営みたい。グローバリズムも、身の程知らない文明とか繁栄は不要だ。戦争、原発、武器、監視、ワクチン、毒入り食料、ケムトレイル、税金多重収奪、全部いらない。
人民は奴隷としてではなく、地上の生物として、当然のことを知るべきである。身の程知らずを卒業し、寄生虫から脳を乗っ取られていることに気づかなければならない。
「際限のない欲望」のワナ。奴隷慣れの思考にはまっている証明でもある。際限の欲望は身の程知らずだ。歎異抄がいつの世も読まれるという。それは人間の中に居ついてる悪の思考の対処法。だが、悪の思考を普遍と理解してしまうのは、支配者の手で、宗教そのもの。民が人間として、ほんとうに変わることは可能であり、奴隷からの脱出もできる。
先の記述したレプティリアンと遺伝子加工は、真実そのものだとは思わなくていい。あまりに長期の民の隷属からの脱出を、合理的に理解するための一つの物語に過ぎない。だが、現在のロボット奴隷から解放されるための有力な動機を示している。
数千年以来の民の解放は必ずなされなければならない。
「人民の人間性五原則」は、そのような運動、戦い、生活の重要な判断基準として位置づけられる。人民にとっては当然のことばかりで難しいことはひとつもない。だが、これは、決して地球支配者や、「際限のない欲望」のワナにはまったものにできることではない。
第一、人へ迷惑をかけない
第二、カネとモノのとりこにならない
第三、地球と未来に負荷をかけない
第四、戦争の根絶、安寧な生活
第五、人間としての誇りと尊厳
◆【付録】400年前に提起された「ロボット奴隷」からの解放の道が書籍で残されていたことの驚き
「自発的隷従諭」は、400年も前のフランスの青年の著作物を2013年にちくま学芸文庫から出版された書籍のようです。国民Bは知りませんでした。被支配者を権力側に依存する、せざるを得ない状態の社会システム下であれば、支配の歯車に組み込まれた民は、ヤツらの支配システムの阻喪を自己修復していく「ロボット奴隷」は、夢のような理想の社会。支配が揺るがない、長期化するというのを人民の眼から冷静に分析していることに驚愕する。
まだ書籍には目を通していないが、原著者は革命の道として、宿主の民がヤツらを寄生虫として放逐することで、ヤツらが「土台を奪われた巨像のごとく」崩れ落ちると言っている。まさに国民Bがたびたび指摘している奴隷からの脱却の道だ。慧眼と言わざるを得ない。
実現するヤツらの支配のない社会のダイナミックな原動力は、人民が自らの足元から構築する民との結合組織(人民権力)と、国民Bは主張している。原著者エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ(1530-1563)が、このことについて何か触れているかは分からない。だが、実際にヤツらを放逐するとなると、人民権力の戦い、運動なしには実現しえない。
【付録】
2020年8月25日朝日新聞「オピニオン&フォーラム~最長政権のわけ」-自発的隷従が支える圧政
西谷修(哲学者。1950年生まれ。東京外国語大学名誉教授。フランス思想、哲学に詳しい。邦訳の「自発的隷従諭」を監修)
なぜ安倍政権は長期化したのか。この疑問を解くカギのひとつは、16世紀にラ・ボーエシが唱えた「自発的隷従論」にあります。フランスの法務官僚だった彼の考えは、王制であれ、民主制であれ、国や時代を超えて支配秩序の特徴を見事にとらえています。
圧政は、支配者自身が持つ力によるものではなく、支配に自ら服従する者たちが加担することで支えられている--。これが「自発的隷従論」のポイントです。
一般的に支配者は強権を振るう加害者で、支配される者は弱い被害者だ、と考えられがちですが」彼はこうした図式に異議を唱えました。
「私ならお役にたちますよ」と言って取り入る者たちが、権力の甘い汁を政争つと集患る。彼らは、権力行使の代行者になることで自ら権力を振るいます。そんな高級官僚は、部下たちをみな追従者にします。
安倍政権は、「政治主導」の名の下、手足となる霞が関官僚の人事を一元的に握りました。そして「小圧政者」と追従者の重層的で薗国な連鎖構造をつくり上げました。
ラ・ボエシはこう言います。「追従者たちは、圧政者の言葉、声、合図、視線にたえず注意を払い、望みを忖度し、考えを知るために、自分の目、足、手をいつでも動かせるように整えておかねばならない」。森友、加計学園の問題であらわになった官僚の忖度ぶりが目に浮かびます。
いま、安倍首相の最も近くにいる追従者は「官邸官僚」と呼ばれる人たちでしょう。
首相の意を受け、追従する圧政者としてふるまってきました。新型コロナ対策では、首相を菩ばせようと、「マスクを配れば、国民は満足しますよ」と進言したといいます。
しかし、布マスク2枚の全世帯配布に対する国民の評判は、さんざんなものでした。
政権が長期化し、「妄想」の中で生きる官僚と国民感覚のズレが、どんどん大きくなっていったことの証左です。
自発的に隷従しているのは官僚ばかりではありません。
経済界やNHKをはじめとするメディアも同じです。みな権力支配の秩序の中で生き、私腹を肥やしているのです。
では、この支配構造を壊すにはどうしたらいいのか。
王様は裸だ。誰もがそう叫び、圧政者を支えなくなれば、隷従の鎖は崩れるものです。革命は必要ありません。
これこそラ・ボエシの明らかにした権力存続の原理です。だから彼はこう訴えます。
「もう隷従しないと決意せよ。するとあなたがたは自由の身だ。敵を突き飛ばせとか、振り落とせと言いたいのではない。ただ、これ以上支えずにおけばよい」
「目が覚める」とは、そういうことです。(聞き手・桜井泉)