記・国民B(2019.5.8)
■天皇を「日本国の象徴」として掲げることの真実「究極の人間不平等」

 初めての10連休があった。休日初日4月26日は第90回中央メーデー。平成から令和へ改元。天皇の生前退位、皇太子が天皇に。そして憲法記念日、こどもの日と。
 この連休は為政者の意図に反し、およそ三分の二は派手に遊ぶなどのカネはなく、じっと家庭にこもったとのこと。メーデーは改元の日がかぶせられながらもいくつも労働市民組織が各所で催した。憲法記念日が続く。安倍ら強硬派と九条の会など改憲反対派が集まった。メーデーを超す民衆が参加した。
 中央メーデーは連合が主催していて挨拶では、安倍政権の労働政策に反対しているようなポーズはとるのだが、ここ何年も安倍らが参加し挨拶までしている。何たる体たらくか。労働者の根本的な生活と権利を守るのに、圧制を強いている権力者の袖にすがってるのだ。
 労働者の生活と権利を守るのに、向上させるのに、いや労働者の主権を打ち立てることを理念からも放棄したと言わざるを得ない。地球支配者がしかけた「企業が同業他社に負けてつぶれてもいいのか」という恫喝※に完全屈服した、現代労働運動の哀れな姿だ。
 今や安倍政権は地球支配者の第一の子分になっている。世界的には地球支配者(ディープ・ステート)に異をとなえる米国トランプ。ロシアのプーチン、中国の習近平とが連携して、ヤツらのNWOの目論見を壊しにかかっている。ヤツらは日本の安倍とともに、私兵であるCIAやIMF、世界銀行やEUの残党を使って、あがきの人民弾圧に力を注いでいる。
 ヤツらがやることはテロだ。ニュージーランドで銃撃テロ。フランスのノートルダム寺院に放火。スリランカでISを名乗る寺院破壊。とうに死んだバグダディ、すでに殲滅されたISを再登場させるという演出までやった。イスラエルによるガサ地区空爆。
 フランスでは黄色いベスト運動がいまだ続いている。ヤツらの手先であるマクロンが退陣するまで続くだろう。米国内での銃による無差別襲撃事件もあとを絶たない。ベネズエラ紛争は激化している。ともかく、地球各所で深刻だ。そうした現象に疲弊した人たちは、第三次世界大戦の危機が目前まで迫っていると嘆き指摘している。
 北の王朝は「飛翔体発射」。えっ、ミサイルとか弾道弾とかと何か違うのか。それをマスコミは連日騒ぐ。またまた大騒ぎ。米中ソ日らの軍事機関がしょっちゅうやっている実験や訓練をしているのに、北がやると「危機」の脅迫。
 地球支配者が「危機」で、常に被支配者の人民を震え上がせておく。人民は身の危険を感じて委縮し、為政者に頼り、解決を託していく。つまり地球支配者の恐怖政治は続く※。こうした手垢に染まったような古い常とう手段が、人民を無知にしておくことで、いつまでの使えるというわけだ。
 こうしたテロは日本に及ぶのは目前だ。全国の公共施設はもとより原発施設などのほとんどは、安倍ら権力の中枢を除いてテロに備える状態にはない。消費税をあげ、来年にオリンピックを予定しているが、テロが起こったら何のすべもない状態。
 安倍はそれでも強引に原発も何の問題もないと世界に訴える。だが、福島産はもとより日本からの食品の輸出は多くが認めない。安倍は勝手に安全基準を世界基準から変えたが、それを世界は知っているから当然だ。
 安倍は原発処理に日本人が寄らないようになり、今まで働いていた人も放射能基準量の限界に達してしまい、それを埋めるために外国人を当てだした。マスコミは安倍に忖度して、少しも進まない復興作業を隠し、報道しなくなった。都心からブルーシートを放逐した。さぁ外国からオリンピックに多数来て!と必死なのだ。現状が報道されないために、知らないのは日本人だけ。
 そして、この度の10連休だ。とにかく日本の現実をすべて封じ、改元をお祭りに仕立て、メーデーを隠し、日本では平和と繁栄がまっさかりのように報じられた。テレビをつけると吉本のお笑いか天皇バンザイかしかない日本が偽装された(次項、本題)。
 憲法では朝日などの世論調査によれば、ほとんどの人が会見には反対を表明し、そもそも改憲など不要という。だが、改憲派の集会にビデオメッセージを寄せた安倍は「オリンピックは新たな憲法下で」とまでおバカ丸出し。安倍への命令者の指示は死んでも曲げないというカイライの姿勢を崩さない。
 日本経済のガタガタ崩壊していくなかで、安倍の側近が消費税値上げに実行に懸念を発言した。これはこれからの事態の変化に対して政権側が布石をうったものだが、安倍らも財界も猛烈な批判を表明して、当の側近もシナリオに沿って撤回した。

◆「象徴天皇制」は天皇、皇族から皇族費と引き換えに人間の権利を剥奪した

 昭和天皇が亡くなり平成天皇に変わったときは「静粛モード」が演じられた。令和天皇の即位は「明るいモード」ですべての報道が盛り上げにやっきになった。朝日らの世論調査では、天皇皇室に圧倒的多数が好感を持っているという。だが、同時に「ピンクの剣を置く」事件あり、ドローンが飛び回る事件あり※、秋篠宮が次期天皇への即位拒否(週刊朝日)と、変な報道もある。
 天皇、皇室を何ゆえに崇めなければならないのか。この度の即位劇では、トランプも習近平もプーチンも、韓国の文もお祝いを報じた。例え外交行為とは言え、天皇システムに異を唱える声は、ほとんど聞かない。というよりも、マスコミはいっさい報じないことで、異論はないものにした。
 改めてに言う。「天皇、皇室を何ゆえに崇めなければならないのか」。安倍ファシズムかで、このテーマを論じるのは極めて危険だ。これを察する庶民はみな口をそろえて無難な態度しかとらない。まさに異様な様相。
 労働者の祭典メーデーでも、憲法改悪反対の集会でも、天皇問題を取り上げる勇者はいない。かつて論者はいくらでもいた。それほど為政者への忖度が大事な時代なのか。

 では、このテーマの真実を掘り下げてみよう。
 真っ先に、誤解を解くために明記することがある。それは天皇という個人、皇室というファミリーについては、一般の人間としての民と同じレベルで見ているということだ。天皇制、皇室制が、地球支配者のカイライである安倍ら政権の支配システムに、深く組み入れられており、特に戦争時に頭に利用される。この制度、システムには百パーセント反対であるということである。
 ゆえに、現憲法で「天皇を日本国と日本国民統合の「象徴」と規定」「その地位は、主権者(主権在民)たる日本国民の総意に基づくもの」という象徴天皇制の視点は、同様に否定する。
 論理的に矛盾している。いかなる理由であっても一人の人間を、国の象徴とする論理は存在しえない。主権者があ人民であるなら、人民の一人を象徴に格上げすること自身が「誰もが平等」に反する。とうぜん、象徴を人民が総意、つまり誰もがそう考えて認めるなどということもあり得ない。
 つまり、ありありとこの天皇を、為政者が利用するために作った強引な欺瞞の作文だということ。
 為政者の悪意ある利用の証拠に、この憲法や皇室典範には、天皇という一人の人間と皇室という家族には、許しがたいほどの制限を強制していることだ。以前現人神という人間でないのだからという理由で、通常の民としての権利や自由を剥奪していることだ。
 天皇は男系世襲。姓がない。選挙権がない。納税しない。政治への関与禁止。それでいて元首ではないが、それ以上の地位として外国には対応させられ、多くの国事行為への役割を義務化させられている。税金から皇室費として多額の費用が与えられるので、さもそれと引き換えに国事行為の義務だけというのも許されるかのような、為政者の姿勢だ。
 誰を跡取りにするかなど、一般にはそのファミリーの内輪のことだが、天皇家はそれすら許されない。昭和天皇は、安倍の戦争政策で象徴天皇が利用されるのを嫌い、異例の生前退位という形で従来のしきたりに抵抗した。週刊朝日の「秋篠宮の即位拒否」というのも実態は不明だが、同じ皇族内からの抵抗の意志を感じる。
 まして、およそ人民の考えにまったく交わらない男系世襲などという為政者の強制は、令和天皇にも秋篠宮にもすらっと承服できることではないのではないか。そもそも女性差別の最たるものではないか。

◆「天皇、皇室を民衆が敬うのが圧倒的な多数」の背後で隠された犯罪

 「天皇、皇室を民衆が敬うのが圧倒的な多数」(72%)とマスコミはいう。
 安倍ら天皇を利用したい連中からしてみれば、そうありたいと熱望するのは分かるが、一般的に民衆は天皇を「敬う」根拠は何なのだろうか、と思う。「天皇は世界に類を見ない万世一系の日本人として誇るべきもの」「かつて戦争で被害を受けた国ぐにの行脚や、東日本大震災により被災地をめぐり、被災者に寄りそう姿は象徴天皇にふさわしく敬愛を生む立派なお姿」「仲むつまじく寄り添う平成天皇ご夫妻の姿に感じる「温かさ」「強さ」「優雅さ」は人間として敬愛される」というようなことがあげられる。
 マスコミの報じる天皇を、ひとりの人間としてみたときに、当たり前とは思う、立派な敬愛すべきものがあるともいえる。だが、天皇は報じられる側面だけではない負の遺産も山ほど持っている。それを考えたときに、果たして民衆の「圧倒的な多数が敬う」をみるだけでいいわけがない。
 万系一斉は明治のお抱え学者が作ったもの。維新で一変した国体を意図的に天皇制にし、日清日ロ戦争で日本を世界の犯罪の加害者にさせた。地球支配者の描いた設計図だ。天皇制では現在と異なり、天皇に公式には政治の権限があった。掲げて利用されたのは事実だが、天皇自身が深く戦争犯罪に直接加担した。
 第一次世界大戦、連続して第二次世界大戦と、そのトップの役割を果たした。地球支配者の意図に沿い、ヤツらを忖度した日本と世界の人民に計り知れない戦争犯罪を遂行したのだ。狂暴な天皇制の下にあっても、天皇制は為政者の政治に利用する形式だと機関説を説いたものもいた。だが、民には絶対に隠したい真実を指摘しただけに徹底的に弾圧にあった。
 地球支配者のもくろみどおりに、2発の原爆まで引き出した。いい迷惑である。天皇の熱心な支持者は「昭和天皇は戦争に反対だった」「早期の終戦を訴えていた」と擁護する。たとえわずかそうしたことを天皇が考えていたとしても、地球支配者の戦争誘導を最後まで止められなかったのは史実だ。
 そのような言葉で言い尽くせない戦争の責任が天皇にないわけがない。終戦で天皇の政治への関与が半端だが制限されたのは、天皇制の露骨な王政支配体制が時代に合わなくなったからに過ぎない。民衆は封建制、王政がいかに理不尽で認められないものかを思い知り、天皇制のそのままでの継続を拒否したからだ。
 為政者は巧みに「象徴天皇制」に変えた。半端に「人間宣言」となった。さすがに生き神ではなくなった。人間が人間だと宣言はしてみたものの、無権利状態は平民よりきつい。平成天皇は受け継いだがやることがない。逆に主犯の為政者に代わり、昭和天皇が踏みにじったアジアの各国をお詫びの行脚にまわった。現為政者の安倍らは敗戦の日に、かつて横暴の限りを尽くした国ぐにへのお詫びを言葉でも言わなくなった。平成天皇にやらせたのだ。
 平成天皇は安倍らに利用された。オレ(こんな下級平民※の言葉は使わないか)はお詫びマシンかと。当然だがこの感情は皇室内で話題にし、共有したはずだ。象徴天皇制とは天皇を利用した奴隷制かと。

◆「究極の人間不平等」を認める意識は、支配体制安泰のバロメータ

 ここまで見てきた通り「象徴天皇制」という、瞬間的には綺麗に感じる言葉が、とても人民側からみれば承服できない矛盾の塊であること。巨額の皇室費とひきかえに、人間として本来あるべき権利や自由はない。女性は極端にそうだ。それをヤツらの報道機関が「立派」「尊敬」で飾り立てる。安倍ら卑劣な為政者の犯罪を覆い隠す役割を演じさせられている。
 天皇は人民に何か敬われることをしたのか。人民にだ。粉飾だらけの報道では、わからないが、人民に対してこれといった敬われる行為は何もしていない。当人の自覚は別にして、安倍らの犯罪を覆い隠す役割を果たしている罪をなしている。人民は別に天皇から敬われる行為をしてほしいとは思っていないし、その行為を押し付けられたくもない。

 天皇、皇室、西欧やアジアの王政の本質は、地球支配者の存続に巨大な貢献をしている。それは「人間の究極の不平等」を被支配者の人民が、当然のこととして持つこと。天皇や王を敬うという不平等を、被支配者自身が受け入れている限り、支配は続く。
 人民が不平等を当然視するという思考は、人民が社会の成り立ち、世界の在り方について、正常に論理展開できないことだからだ。つまり思考のゆがみ。思考のゆがみというのは、民衆が依存する対象としての天皇や王を必要とする思考があるかぎり、支配=所有を受け入れるものだからだ。
 為政者にとっては、民が「カネを儲ける」のを当然視するのと同じように、「天皇や王を民の上に置く」という思考が民に存在するのを、支配の強度のバロメータにしている。
 仮に人民主権の社会が実現したとしよう。おカネへの宗教のような崇拝や天皇への敬いなどは、はっきり言って消えているだろう。依存は不要になり、平等が当然の世になるからだ。天皇は一般の民衆と変わらない存在になる。汗を流し、労働し、上下のない、ありふれたひとりの人間だ。

※「企業が同業他社に負けてつぶれてもいいのか」という恫喝:
 労働者や消費者への正当な利益分配はしない。まず、作られた利益の99%を投資家に配分される。これは企業が収益を上げていなくても同じだ。理屈もへったくりもないただの強奪が現在のグローバリズム時代の資本主義。
 あげくは「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる」というようなトリクルダウン説をやつらはぬけぬけという。もちろん嘘だ。一滴もやつらはこぼさない。ここまで露骨に労働者人民が侮辱されても、反論できないというのか。
 やつらの屁理屈となりふり構わぬ強奪に対抗するには人民の力しかない。ヤツらが存在しなきゃいいのだ。寄生虫を宿主が拒否するだけでいい。つまり、人民の決起、ゼネストを本気に目標にする必要がある。
※地球支配者の恐怖政治は続く:
 わかりにくいベネズエラ紛争について、次の2つのニュース。
 「米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が、ワシントンでトランプ政権の高官、コロンビア、ブラジルの政府高官、ベネズエラの野党指導者フアン・グアイド氏の代表者との間で、ベネズエラへの軍事攻撃について話し合う非公式会談を主催(4/13)」「米国民間軍事会社ブラックウォーターの創設者が、私設軍隊を派遣してベネズエラのマドゥロ政権を転覆する計画を推進していた=ロイター4/30」
 つまり話は明確だ。地球支配者の私的謀略機関であるCSISが、同じく私的工作実行隊であるブラックウォーターと連携してなした騒動。地球支配者は今が歴史の分かれ目と思っている。このまま追い詰められるのに甘んじない。数千年におよぶNWOの夢を捨てる気はない。これまでため込んだ無限のカネや武器を投じて、世界中で「危機」を起こして、世界が再び自分へ託す以外にないよう持っていこうとしている。
 地球支配者に一撃を加えようとするトランプ。その政権内に深く送り込まれたディープ・ステート側の人材が、地球支配者の意を受けてかき回している。CIA長官だったポンぺオや、宗教原理主義でもハルマゲドン惹起という過激なボルトンが、トランプに相談することなく行動発言する。つまり一応大統領のトランプ政権の一貫性が乱れだしている。
 トランプは「米国は他国への介入はしない」というが、イラクやシリアや今回のベネズエラへの介入行為は依然と同様の謀略だ。違うのは世界中にバレ、謀略工作が成功していないことだ。人民を犠牲に巻き込み、問題をかえってややこしくしている。
 冷静な世界人民は地球支配者が大本営発表のように報じる危機報道を真に受け、信じ、一喜一憂してはならない。あくまでも表で演じられる表層劇にとらわれずに、足場から人民の力の構築に集中すること。
※「ピンクの剣を置く」事件あり、ドローンが飛び回る事件あり:
 日本でのテロがいかにたやすく、誰にでも実行できるかを示した「事件」。怪しすぎる。取り締まりを強化する、緊急事態法へつなげる自作自演か、やらせかともうわさが絶えない。
 元来テロはオレオレ詐欺と同じで、対応策などない。根、つまり地球支配者の支配維持のための恐怖政治、人民いじめをこの世から根絶する以外にないのだ。24時間ヤツらの意を受けて、人民を相手にしたテロや詐欺を考えているプロに対して、対応する方が後付けでどう対応策を練っても、追いつくわけがないのだ。小手先の対応策を考えること自身がヤツらの罠だ。
※為政者と天皇家の攻防:
 昭和天皇が為政者の天皇利用に嫌な気持ちを持つに至ったのは事実だろう。それに対して利用できなくなる危機を抱いたのは為政者側だ。後継者に男子が乏しくなったのも危機を増している。最悪は天皇が天皇のシステムをやめてしまうことだ。これだけは阻止したいと。
 安倍政権の背後で動いている日本会議。その中核を占める統一教会。すなわちCIAだ。これが生長の家、創価学会、神道の中枢を支配して動かしている。当然皇室のこれからもここが握っている。
※下級平民と上級国民:
 池袋で母子2人が死亡、8人が負傷した事故があった。だが報道はやった高齢の男を「さん」づけ。逮捕もしないと。どうもこの犯人は実は安倍政権への功労者とのこと。
 いっせいに「上級国民は逮捕もしないのか」とネットを中心に疑問で沸いた。安倍ファシスト政権は、モリカケで安倍らの犯罪を隠し通した。元TBSの強姦魔を逃がした。多くの官僚に忖度させて公文書を改ざん、隠蔽した。基礎資料の作文をした。
 政権の体をなさないほどの「日本」。そこには安倍に忖度する上級国民と下級平民がいて、分断、対立を深めている。