記・国民B(2017.1.4)
■トランプ勝利が暴き出した資本主義と「平和、正義、人権、民主主義、自由」の真実

 2016年は激動であった。「トランプ現象」といわれる事態が現れたことに象徴される。人類の長い歴史で大きなターニングポイントになるかもしれない、底辺での激動である。
 だが、残念ながらこの事態は、人類の主体である人民の多くにその根幹が十分に理解されていない。当然だが、人民の理解と自覚はゆっくりと後でなされる。それだけに、先に感じたものがきっちりと自分の周囲に話していくことが大事といえる。
 激動の核心問題について、3つの角度から指摘してみたい。単純に「一般常識」とされる金科玉条のようなものについて、まじめに疑ってみよ、ということである。

◆「避けられない時代の流れ」という世の常識は、現地球支配者が用意したもの
 トランプ現象とは、米大統領選挙で政治経験豊富で米国務長官を務め、オバマ大統領の両輪のごとく立場でありながら実質トップで政権を揺り動かしてきたクリントンが、圧倒的な勝利を収めるということになっていたのが、くつがえったことだ。
 政治も外交も軍事もまったく経験がなく、口汚く差別を発言し、移民問題ではメキシコの費用で国境に壁を作るとか、およそ現実味のない政策を掲げるとか、米国第一で米国の産業と雇用を守るために高い関税をかけるとか、ほとんど従来の政治政策を大混乱させるような主張をかかげ、内外からの支持を最初から得られないといわれていたトランプが、予測の逆で圧倒的な勝利を得た。
 選挙最終日を迎えたその時期の前には、イギリスが国民投票でEUを離脱するという主張が多数を得るという事態が起こっていた。これも底辺でトランプ現象と同じエネルギーが働いていた。
 新聞に紹介されている逸話では、選挙中トランプについて子供から聞かれた母親が「あんな差別主義で凶暴な、下劣な女性蔑視の男。アメリカの大統領には絶対にさせちゃいけない典型的な男なのよ」と答えていた。意に反してそれが実現してしまった。その現実をオロオロするばかりで、どう説明したらいいかわからない、と。まさに、これが常識に支配された人の現在の哀れなひとコマだ。
 EU離脱、トランプ勝利と並行して、世界ではとんでもない事態がすすんでいる。トランプ勝利によってその事態がストップする、その事態の路線変更をせざるを得ないという流れが起こった。
 その事態というのは、中東でのIS(さまざまな呼び方がある)の混乱惹起、アサドを追い込む反政府派の攻勢。TPPなどの露骨なグローバル企業による国家支配策動、暗黒安倍政権を使った日本の軍事化と中国との戦争惹起。マレーシア機を使ったプーチンとトルコ大統領襲撃。大量難民移動とテロ乱発による西洋とロシア襲撃。異常気象をよそおった世界中での人工地震、人工台風、人工津波襲撃。毒入り食料、ヤク蔓延と薬漬け殺人医療、IT分野での愚民化誘導、マイナンバーと盗聴盗撮での人類管理。
 事態はどれ一つとっても、さも避けられない「流れ」のように人民には思い込ませながら進められてきた。
 企業は貿易で世界に市場を伸ばす。経済の活性化は当然のこと。経済規模の拡大傾向はあたりまえ。人口は増えるべき。給料は上がるべき。楽してあわよくば働かずに収入をしかも多く得たい。利益を得るためなら…。
 企業が大きくなること、外国に進出すること、収益を増やしていくこと、競合他社にせりかっていくことがさも誇りであり、働き甲斐であるかのように思い込まされてきた。
 この「常識」が実は先に紹介した「事態」と裏腹の関係であり、この常識こそが先の事態に人民が自らが加担させられているのではないか、ということがうっすら気づいてきたことだ。「誇りだ、働き甲斐だ」とあおられていながら、自分の実際の状態はどうなっているのか。
 給料は生活ギリギリに抑えられ、長時間労働を強要され、パワハラにさらされ、解雇の不安におののき、精神的にも閉塞感にみまわれている。疲労をかかえて家庭に帰り、せめてよきパパ・ママ演じることで己を取り戻しているだけだ。夢と希望は奪われることは感じても、そこに人間としての尊厳や誇りは実感できなくなってきている。
 一部の繁栄を横臥する上級中流者をよそに、欧米では失業者、ホームレスの増加、加えて破たんする政府自治体の容赦ない財政破たんの波を受け、生きる権利は奪われ続けている。
 EU離脱とトランプ勝利をもたらした底辺のエネルギーは、常識と真逆の実態に気づいた人民の意識の高まりと行動にある。常識とされてきたものが、実際は真逆のことを推し進めるための詐欺的なものですぎないことに気づきだしたのだ。常識なるものに深刻な疑問を持ち出したからだ。
 あらためて「常識」なるものが、いかに欺瞞であり、支配のために用意したマインドコントロールであるかをつかまなければならない。疑問を持たれて当然のものだからだ。
 すべてそうなのだが、人類が特定の政治支配者、現在でいえば地球支配者に完全に支配されているもとでの常識を考えるときに、「誰にとって都合の良い常識なのか」ということを常に考えてみることである。地球支配をもくろむヤツら側に立って、被支配者たる人民に「思ってほしい常識」を、人民が自分たちの常識と勘違いしているものという常識である。
 逆にヤツらの支配に甘んじない気があるなら、人民側の自らの常識を明確に所持しなければならないる。
 ヤツらが推し進めてきた事態には当然ゴールがある。それは主敵である連中の悪魔の思想に基づいている。主敵の目論見はNWO(New World Order:新世界秩序)と自称されている。親父ブッシュが大統領としてそれを発言している。その悪魔のビジョンは「エリートである支配者にかしずくだけの数の奴隷として、人類を5億人程度に間引きする。支配に謀反しないロボットとして管理された永遠の世界を実現する。人間らしさは徹底した堕落に変える」というもの。
 主敵は一握りのエリートを自称し、地球上の唯一の支配者として神と契約しているとし、己以外のすべての人々はゴイム(無駄飯食いのただの獣)であって人間ではないという、鼻持ちならない選民思想を持つ。人民から正常な思考を奪う。カネと欲まみれにする。常に危機と恐怖をつくる。徹底的な管理社会を実現する。911を歴史の境界として、この悪魔の作戦の仕上げを実行に移した。
 その露骨な悪魔思想で強者を演じ、弱者である人民を奴隷として支配し始めたのが、人類の悲劇的な歴史だ。だが、人民とてそれに甘んじるだけではない。常に人間としての尊厳と誇りを胸に秘め、支配者への抵抗を続けてきた。これも人民側から見た時の歴史だ。
 支配者は人民の自覚と抵抗の大きさに応じて、時代時代の支配形式を変えてきた。
 単純な奴隷制から封建制へ。人民の自覚が高まり、人民に権利意識が明確に芽生え、それが形になってきたときに、支配者が支配を継続するために究極の手法として編み出したのが資本主義だ。資本主義という悪魔の手法を実現したのだが、そのときにヤツらが人民にたいして「たてまえだけ」の条件付けて認めたのが「人民の権利」だ。
 資本主義はヤツら支配者の究極の支配システムではあるのだが、この時代に人民に条件付きとはいえ認めてしまった「権利」のために、ヤツらの支配は終焉を迎えることになる。だが、人民はその権利をいまだ十分に理解、自覚しえてない。
 人民に認めた権利がエネルギーになり、フランス市民革命が勃発した。その前後支配者の陰謀と人民の意思が混然一体になり、複雑な勝利と敗北が繰り返される。米国の英国からの独立、ロシア革命、それに続く東欧や中国などの社会主義化は、人民に対する地球支配者の支配システムの新たな形式の構築の模索だ。
 人民の権利については、米国の独立宣言に「人間は生まれながらにして平等であり、生命・自由・幸福を追求する権利を持ち、その権利をはく奪する政府・国家を否定する権利を持つ」とあるが、これが分かりやすい。
 いうまでもなく、邪悪な支配者が表面だってこのように表明することで、人民の支持をつくろうしかなかったのだ。だが、このような主張は人民が歓迎しないわけにはいかないし、この思想と権利意識は人民が改めて自分たちの心に刻み付けるきっかけになった。
 この精神は「銃を持つ権利」ともなり、武装し、武器をつかってでも、自分たちの権利を奪おうとするなら、国家や政府とでも闘うのだという気概になった。これが、トランプの勝利を背後でささえたのだ。
 米国の政府をにぎり、世界の憲兵を自称し、米国がすべての他国の独立国家としての主権を踏みにじり、基地を置き、暴れまくり、混乱をまき散らしてきた。ヤツらの邪悪な究極の目的である世界一極支配を実現するためである。
 先にヤツらが推し進めてきた「事態」を挙げたが、ヤツらがかけ続けることを除くマインドコントロールの眼鏡をはずしてみてみれば、明確に分かるように、人類の間引き・圧殺作戦の遂行だ。2001年の911を狼煙に、容赦ない露骨な抹殺作戦・アルマゲドンを展開しているのだ。
 日本の暗黒安倍をみよ。ヤツは世界中で最も悪魔に忠実な犬だ。積極的平和主義といってむきだしの戦争国家への日本の色替えをしている。当初は「国連常任理事」の餌、今は「戦争を起こして得た戦利品(領土)はお前にそのままあげる」などという幼稚な餌に振り回されて、暴走している。世界の変化、人民の意思がまったく認知できない哀れな姿をさらしている。
 絶えない戦争も、経済危機も、エイズ・エボラ・サーズも、天候異変(地震、津波、噴火、台風など)も、アルカイダ・ISも、難民も、暗黒安倍政権も、ヤツらの邪悪な意図と行動がなければこの世になかったことなのだ。
 たかだか4、5年の安倍政権が海外に数十兆円をばらまいた。口とは裏腹に国家財政の再建などまったくする気がない。子ども、被災者支援などと言っておきながら予算はどこにもないという。戦争予算はみるみる増加する。安倍が歴代最高のカイライ犯罪者である。命令者のいわれるままの安倍を即時獄門に送って当然である。
 何十年、いや何百年・何千年かけて支配者から押し付けられてきた「避けられない時代の流れ」という世の常識が、現地球支配者が用意したものにすぎないことがわかろう。それに対して、いま人民の意思を明確に持ち、日本でも安倍のようなやからを追放することが求められている。

◆「ポピュリズム」大いに結構。「大衆迎合」という貶(おとし)める地球支配者のあがき
 年頭の新聞社説などをみていると、ポピュリズムという大衆迎合は混乱を生むだけの無政府主義だ、反グローバリズムといって自国の利益にだけ目を向けるのでは世界の政治経済の中での責任を放棄するものだ、格差を直視し不信をぬぐう資本主義の再生を…と、さまざま主張している。
 これらがいかにトンチンカンで読者を惑わしていることか。マスコミなるものの現在を見る目がいかにひどいものかを物語っている。特に日本のマスコミは米国のマスコミの垂れ流しで、独自の視点を持たない。持たないばかりか、地球支配者の配下の、さらに配下の誤誘導専門機関にすぎない。
 しかも、米大統領選挙報道で証明されたように、ヤツらのもろ宣伝機関でクリントン支持80%トランプ支持5%を言いまくってきた。つまり現地の実態を少しも見る気もなく、誘導をただ報じてきただけだ。それが、選挙が終わってもその誤報道の原因を探ろうともせず、読者に詫びようともせず、ぬけぬけといまだに「安倍支持率上がる」を報じている。
 選挙戦で負けたクリントン陣営の見苦しいあがきが続いている。
 負けたのはインターネットで誤情報を意図的に流して大衆を惑わしたからだ。改めて選挙したらトランプは勝つわけがない、などとオバマが言っている。ますますオバマの低劣な本性を皆が知るという点でいい発言だ。
 クリントンの私的メールの暴露はロシア・プーチンがロシア機関によるサイバー攻撃に関与したからだとして、ロシアの外交官数十名を国外追放するという制裁を即実行した。今月20日には大統領席の交代がなされるという「死に体」時期にやろうとしていたTPPの強行採決をあきらめざるを得なかったオバマが、強引な政策をまじめそうに実行すれば、まだ名誉が続けられると思ったのかも知れない。
 トランプは「ロシアが関与した証拠はない。そればかりかやったのは内部だ。問題は誰が言ったか派ではない。暴かれた中身だ」と。これはすでにCIAとFBIの内部の愛国者が出したことを名前まで出して皆が知っていることだ。また、足元民主党内のこれも名がでているが、内部からのクリントン国家犯罪暴露であることが分かっている。挑発されたプーチンは鼻であしらい、報復への報復はしないと明言した。
 クリントンらは「トランプは私たちの大統領じゃない」という運動をカネででっちあげたが、周囲からばかにされるだけで少しも盛り上がらない。
 トルコではロシア大使をヤツらが殺害して挑発する。ロシアとトルコはその分断挑発を拒否した。10月末ロシア旅客機がエジプトシリア半島で墜落。暮れにはシリアに向かったロシア軍機が墜落。伝統あるアレクサンドロフ・アンサンブル合唱団の多数が死亡した。いずれも焦眉のトルコや軍機という関係からテロではないという報道をしているが、相次ぐ事故にヤツらの意図が反映していることが疑われている。
 じゃ、ということで忠犬安倍を使いハワイでの慰霊を模索した。安倍も初めての首相格の訪問を演出しようとしたが、どこからも誰からも賞賛されない。読売と産経だけが安倍支持率アップを報じたいが、それでも気勢は上がらない。
 安倍はこれに先立ち、ロシアのプーチンを山口に迎えた。フリガナ付きのシナリオで演ずるしかできない安倍に書いた内容があまりにもいただけない。さも北方領土四島の変換が実現するようなホラから始まった。自分の代で日露関係の難問に終止符を打つとホラを重ねる。プーチンに向かって「君」「ウラジーミル」を連発しその姿の醜さに欠片も気づかない。
 プーチンはこの愚かな安倍を相手に来る前から念を押している。「いくら騒いでもそれは幻想。その段階ではない」と。会談ではしつこく、しかも礼をわきまえない安倍に正面から「日本独自の意思で何もできないの状態なのに、日露で何か進むことはない」と。安倍の愉快な仲間が「北方領土が返還されたらそこに米軍基地を置く」などといっているのに「領土の話題を話すの段階には至っていない」ときっぱり指摘している。
 何度も指摘していることだが、現在という時代に領土を発言すること自身が愚かであり、その人の思慮のなさばかりか、下劣な下心が知れるばかりなのだ。当然だが国家の壁を越えて積極的になるべきことは人民同士の支援である。文化、経済のことで協力するべきことはいくらでもある。例えば、北方にある墓に遺族が自由に行き、お参りできることを実現することなどその気になればすぐにでもできることだが、その気がない安倍はしない。
 経済交流でも同じだ。ロシアにしかも目と鼻の先にあるエネルギー資源である天然ガスのパイプラインでの日本での利用など、最優先で実現してもおかしくない。原発など全く不要だし、現在の何分の一の価格で安定供給できる。単にヤツらとその手先である企業が人民に高額でたかれないからやらないだけだ。
 安倍のバカさ加減だけが浮き彫りになるこのシナリオは安倍の周囲が書いたに違いないのだが、それがまじめにやったのか、ここまでみるともしかして安倍ら現政権のビジョンへの内乱なのかも知れないとさえ思えてくる。
 時代の流れは世界的規模で大きく変わっているのに、地球支配者の唯一の忠実なカイライとして残っている安倍に対して、容赦なく指令が来る。
 あきらめていないのだ。日中戦争の惹起だ。日本を急速に「戦争をできる国家」に仕上げてきた。安倍は公然と憲法を否定し、再軍備を強引に進めてきた。「平和」を自称する公明党の支持が危なくなってきて、次に維新の抱き込みに走った。餌はカジノ・ギャンブル法案だ。とにもかくにも「安倍高支持」をでっちあげつづけ、その勢いで国会解散し、不正選挙で勝ち一気に憲法を変え中国との戦争を実現しろ、というのが絶対指令だ。
 年明けからから国会では真っ先に「共謀罪」を通そうとしている。
 相手の中国は、地球支配者の安倍への支持は百も承知だ。挑発に乗る気はない。ただ、中国軍も含めて習近平のもとに一丸にはなっていない。それが安倍から挑発されたときに思わぬ火種になりかねない。現在猛烈な国家観察委員会で「汚職摘発追放」のキャンペーンを展開している。米国のCIAから放たれたスパイ、ヤツらからの巨額のワイロをすべて暴こうとしている。
 安倍のむき出しの戦争惹起に公然と意を唱えたのはなんと天皇だ。
 安倍が戦争国家へ急激に日本を変えていくことに反発をした。生前退位を安倍ではなく国民にテレビで訴えた。政治的な発言をする権利がはく奪されているため慎重な表現ではあるが、明らかに戦争への衣替えをやめろ、この度も天皇を掲げて戦争をすることに加担するぐらいなら、天皇をやめると。
 これを受けて邪悪な天皇利用をもくろんでいたやつらはオロオロするばかりだ。安倍が退陣し、安倍が行ったこと、安倍の期間中の戦争法案をすべて破棄するということをしたときのみ、天皇は発言を撤回する。だが、当然それはできない。ろくでもない時限法案を考える程度しかできない矛盾に陥っている。どのような案を出そうとも、安倍のやってきた戦争惹起をキャンセルしない限り天皇の意図には答えられない。
 天皇は新年所感を見送った。安倍の軍事化が許せない。(別に天皇支持を述べているのではない)
 「急速に進む少子高齢化、こびりついたデフレマインド、厳しさを増す安全保障環境。安倍内閣はこの4年間、全力を挙げて取り組んできた。誰もが、その能力を発揮できる1億総活躍を作り上げ、日本経済の新たな成長軌道を描く。積極的平和主義の旗を更に高く掲げ、日本を世界の真ん中で輝かせる」は安倍の年頭所感での言葉だ。
 聞いていて腹が立つこの所感は朝日などは無視同然で、わずか数行で扱う始末。理由は簡単だ。少子化も安保もデフレも、安倍が積極的にそうしてきたもの。百歩譲っても逆に言えばそのような課題を5年近くかかってひどくしてきた張本人が、他人面してしゃーしゃーと口にしていること。
 皆がへきへきしている積極的平和主義という戦争政策をぶちあげ、戦争屋米国に代わって日本が世界中で暴れまわるようしようという呼びかけ。誰も望んでもいない。人民をとことん犠牲にするまで、圧殺政策を続けるぞというゾッとする年頭所感だ。
 さて、話をゆりもどそう。ポピュリズムを大衆迎合だと嘆き、民主主義の否定だと騒ぐ。資本主義の弊害の産物との指摘は、最初のテーマと同じである。つまり、邪悪な地球支配者どもがまき散らした常識、つまりヤツらの立場からの泣き言だということである。
 大衆迎合ではないのだ。人民大衆の平和と安寧をもとめる意思など全く無視して、圧殺をしていることがバレたのだ。
 偽情報を流して民衆を嘘で惑わし票をかすめとった。この行為は民主主義とは無縁だ。秩序を破壊し混乱に導くもので、せっかく長年かけて作り上げてきた民主主義を後戻りさせることだ、とわめく。
 地球支配者が人民に対してやってきたことそのものではないか。ヤツらこそ全マスコミを支配し、作り上げたシナリオを真実であるかのごとく報じて民衆を騙して誘導しようとしている。圧倒的にクリントンが勝つとか、フセインは大量破壊装置を隠し持っていたとか、911はアルカイダの仕業だとか、ありもしない作文を報じてきたのはヤツらだ。民衆の安寧と平和をぶち壊してきた秩序破壊者はどちらだ。民主主義という言葉を使って人民を支配してきたのは誰だ。
 それが目の前で暴露され拒否されただけではないか。
 人民の意識の目覚めがやや緩慢であることをいいことに、大衆迎合などとあなどったことばで矛先をそらそうとしているだけだ。人民の自覚の高まりに喝采を送るべきるなのに、大衆迎合などという視点から何かを偉そうに論じようとおいう姿勢は間違いである。
 同様に、反グローバリズム、自国優先主義だというオロオロ。すでにお分かりのように、ヤツらは地球全体を一色で塗り替えるために、グローバリズムをスローガンにして、それがさも避けられない時代の流れで、誰もが受け入れて当然だと、マインドコントロールしてきたものだ。
 西欧から西へ東へ数百年から数千年をかけて、侵略と虐殺をしてきたのだ。米大陸では現地人を根こそぎ殺戮して現在を築いてきた。太平洋を越えて中露にちょっかいを出している。西では中東のイスラム根絶で燃えているのだ。
 おのおのの民族が小さな集団を作って安寧な生活をいとなみ、周囲の集落とも平和に暮らしていたものを、徹底的に破壊し根こそぎ圧殺をしてきたのだ。これがイラクやシリアで現在進行形だ。数百万人の難民が生じた。難民を受け入れる入れないの問題ではない。ヤツらが意図的に発生させたこと自身に的をあてないで、何を論議しても問題根絶に近づかない。
 タリバンやISはヤツらが私兵として作った傭兵集団だ。イスラムの原理主義とかテロリストなどではない。グローバリズムという邪悪な思想を持ち出し破壊集団をカネと幻想であやつっているヤツらこそがことの根源なのだ。
 グローバリズムに反対するものを「自国優先主義」「超保守派」「極右派」と呼んで貶めようとしているが、このようなヤツらの側に立った主張に同調してはならない。
 「大衆迎合、自国優先主義、おおいに結構」と言って、ヤツらをあざけりたおすことだ。そして、ヤツらへさらなる追撃の矢を射なければならない。

◆「民主主義の危機」という事態は、地球支配者のこのうえない狼狽
 「民主主義の危機」などという言葉がところどころで耳にする。トランプが勝ち、フランス、ドイツ、フィリピンでヤツらが恐れて言うところの「極右派」の台頭を、プーチンや習近平などを貶めるときの言葉、つまり「一党独裁者」と並べることで、民主主義と対象のファシズムだと非難するのだ。
 ヤツらは悪魔の思想にもとづく地球一元支配構想を「平和、正義、人権、民主主義、自由」などの人民が本来望むことばを使って、己を偽装してきた。同時に、敵対している勢力を「ファシズム、独裁国家、無法者集団、テロ支援国家」などと呼称して侮ってきた。しかもそのような解釈を当然の常識であるかのごとく、徹底的なマインドコントロールをしてきた。
 すべてのマスコミの主張もそうだ。被支配者たる多くの民衆の言葉でもそれが、普通に自分たちの当然の世界観であるかのようになっている。そう口にすることが、さも現政権の多数と自分がいったであるかのような心地よい錯覚に陥る。逆に、それに反対することが、反政府派、反常識派として居心地が悪い。
 だが、真実は真逆であることをすでに分かったはずだ。「平和、正義、人権、民主主義、自由」は人民の側の闘う歴史が生んだもので、人民側の思想と魂なのだ。歴史的な戦いのなかで、人民の意識の目覚めを恐れて、追い詰められた支配者が「資本主義」と一体で編み出した究極の偽装システムなのだ。
 支配者側が人民のスローガンを奪い取って、黒を白と偽装したのだ。その際に人民の眼を曇らせる、真逆に見えるように思考を逆転させる手法を打ち立てた。それが、資本主義。私的企業が世界を支配する。カネと欲望を本来の人間性を入れ替えることで実現したのだ。
 生物としての人間は欲得を目の前にちらつかせる、あるいはストレスを与えると、正常な思考がゆがむという生理現象の運用だ。
 利益追求、私的所有、政治権力、競争勝利という「差別」の根源を、世の常識にするというのが資本主義という形になり、究極の人民永久支配システムが編み出されたのだ。
 誰よりも一円でも多く儲けたい、誰よりも多く財産を築きたい、誰よりも競争に勝ちたい、という心情を常識にすることで、俗な民衆はみなそのとりこになる。そのような思考に陥れば「黒を白と錯覚させることなどたやすい」ことなのだ。
 まして「平和、正義、人権、民主主義、自由」は人民が本来人民が望んでいたスローガンだ。民衆がこの手法にまんまとはまったことで、資本主義が始まり人民のかつてない悲劇が起こった。
 それが今発展を遂げ、欲望を押さえる制限がすべて降り去られた。
 アメリカ合衆国も国連も実際に株式会社として登録されている。私的な資本の専有物だ。資本主義は人民の主敵世界金融資本が世界支配をするシステムだ。支配の手段として国を置き、その国を中央銀行(株式会社)がカネで支配する。そして各国の中央銀行をやはり民間組織の国際決済銀行(BIS)が牛耳る。そうした私的民間組織株式会社が世界をカネで牛耳るという単純な仕組みだ。それを実際に構築したロスチャイルドは「政治という表の顔は誰がやってもかまわない。貨幣発行権だけ自分にあればい」という実際に言っている。
 世界に私的でない中央銀行を置く国は「悪の枢軸」とラベルを貼って、イラク、リビア等叩き潰してきた。
 大昔の歴史ではない。現代であり、つい近年から現在皆の目の前で展開されているヤツらの犯行だ。
 地球の資産の9割をヤツらが抑えた。圧倒的な超格差社会となった。911を境にしてのなりふり構わぬ圧政が進んだ。全部ヤツらが「平和、正義、人権、民主主義、自由」を叫んで、推し進めたグローバリズムの結果だ。
 そのヤツらの歴史的な最後の一押しの最中に、人民の気づきに遭遇しているのだ。米国憲法(だけではなく、各国の憲法に反映されたもの)に記された先に紹介した人民の権利を、現在の事態に眼鏡を捨てて見つめたときに、常識が真逆であったことに気が付いたのだ。
 平和のため正義のためといって税金を使い外国に憲兵として出て行って、米軍兵士としてやらされてきた戦争が、実際に何を生み出したのか。一人の兵士が意気盛んに崇高な作戦として命令されるがまま遂行してきたことが、数十年経って何か実ったのか。友は多く死に、自分自身にも満足感は得られず、敵と言われた相手を容赦なく殺してきたことにさい悩まされ、誇りは持てない。平和や正義は、現実には破壊され、混乱と悲劇が増加し、もはや修復しがたいほどのダメージを世界に引き起こしたのではないかと。
 大統領選挙キャンペーン中に、トランプが投げかけた「暴言」から巻き起こった論議の中で気づきだした。米軍の中枢からも、ヤツらの私兵であるCIAやFBIの内部からも、二大政党の内部からも次々に告発が出た。いわば内乱である。
 このコラムで何度も取り上げていることだが、人民は兵士は「自分たちに嘘を言って他の国の人民を殺害する、平和をぶち壊すように命令したものどもへ、武器を向け闘う」内乱への転嫁が起こっているのだ。ロシア革命で起こり、ベトナム戦争の最後で見受けられた事態だ。
 「民主主義」は、ヤツらの支配下では最初からまったく存在しない。ヤツらの人民支配の道具としての「民主主義」が通用しなくなってき始めたということが「危機」なのだ。
 ヤツらが政治を支配している状態での「民主主義」は、すでに明らかなように、ヤツらは民主主義の敵対者なのだ。「平和、正義、人権、民主主義、自由」を人民自身の本当の声にしなければならない。だが、それは人民の権力のもとでのみ実現する。ヤツらの権力のもとではヤツらを暴く道具であり、資本主義というシステムを根底から破壊するスローガンとして使うものである。
 3日の朝日新聞の社説は「資本主義の未来~不信をぬぐうために」とある。ヤツらのあがきがよくわかる。いかに深刻な精神的打撃を受けているかが分かる。無制限の利益追求で深刻な格差が生まれたことが資本主義への不信になっていると。だから修正を加えて信頼を回復し、引き続き資本主義が目指す未来実現に向かおうと。じゃ、どうするのかは示しえない混乱した無責任な社説だ。
 この欄の横に読者からの投書欄がある。そこに「戦争せず国を守れる方法考えて」という中学生の主張が目を引く。このような若い人の、素朴な問いに大人は、逃げずに、真剣に、欺瞞なく対峙し答えなければならない。
 20日にトランプの大統領就任式がある。10日ごろにはヤツらの視点からゆがめた報道しかしないマスコミに距離を置いていたが初めての会見をする。トランプが大統領としてどう行動していくかは注目しなければならないが、問題は己の敗北をこの場に及んでも認めず反撃のあがきを続ける勢力の危険な動きだ。
 安倍に常時あれこれと命令を発してきたアーミテージらは追放されたようだ。内部の分裂で対峙する一方が中露への挑発を仕掛けている。命令者が去った安倍の暴走も危ない。安倍は危険な取り巻きの意のままだ。こうした連中の暴走を米軍・CIA・FBI(愛国派)と中露がさまざまな方法で押さえているものの、気がぬける状態ではないようだ。
 日本での民の動きが緩慢だが、それには理由がある。地球支配者であるヤツらは戦後の日本をあらゆる点で民衆管理の技法のテスト場にし、傀儡政権下でももっとも徹底した細かいマインド・コントロールをやってきたからだ。日本共産党はとうに完全な議会主義に変質させられた。60年70年安保を激しく闘った学生運動の勢力も押さえつけられた。総評などの労働運動もいまや見る影もない。賃上げを安倍の口から言われる始末だ。
 だが、そのような闘いを展開してきた人ひとのこころには、拭い去れない魂として反逆の精神が心底にくすぶり続けている。多くが精神的支柱を失って、思想も定まらないままさまよっている。現在の情勢に接して、心の整理をしている。若い人びとがストレートな心の表現が危険だと自己規制している。心ある大人も秘めたままである。安倍が用意している秘密保護法や共謀罪の露骨なファシズムの危険を身で知っている。
 だが、闘いはある。それは、ここで主張している下記の5つのことを語ることだ。この視点で自らの姿勢を自覚し、世の欺瞞をあばくことである。人民の未来はそれにかかっているいる。

 ①ひとを不愉快にさせたり、迷惑をかけないこと。
 ②カネの盲者、欲の盲者にならないこと。
 ③子孫に負荷をかけない、未来にツケをまわさないこと。
 ④戦争の禍根を解き放つこと。他国へのよけいなお節介をしないこと。
 ⑤人間の尊厳をもって生活できるようにすることへの貢献。