記・国民B(2016.10.22)
■世界をとりまく「政治劣化」とヤツらが企てる別世界住民の増加現象の創出

◆暗黒安倍政権の劣化はとどまるところがない
 人びとの安寧は年ごと、月ごと、日ごとに奪われていっている。
 世界を牛耳る連中が邪悪な意図をもって、そのようにしてきたからだ。単純に「増えすぎた」「管理しにくくなった」「無駄飯食いはこれ以上不要だ」などとのたまい、世界の人口を5億人程度まで減らす。とその計画を練り、犬が電柱にションベンするようにその決意をジョージア・ガイド・ストーンに刻みつけた。地球一元支配を完成させるNWO(New World Order)だ。
 米国のブッシュとかチェイニーとかラムズフェルドとかヤツらの手先は、911ののろしをあげて、世界人民の圧殺といじめを実行に移した。その手先である小泉とか安倍とかのヤカラが、日本で人民の生活の破壊を欲しいままにした。現在も、安倍がなりふりかまわず横暴をふるっている。
 特に安倍政権ができてからの、日本経済の破壊ぶり、人民の格差・貧困化はかつてない深刻さを呈してきている。「日本をとりもどす」とか「一億総活躍社会の実現」とか狂気のスローガンを掲げている。自分で経済をとことん破壊しておいて「デフレ脱却」を口にする。深刻なデフレをつくり、一億人民を活躍できないように貶めたのはヤツらの長期政権だ。その長期間に破壊しておいて、今口先でそれを解決する? バカな。
 いつもそうなのだ。破壊している最中は歯の浮くようなことを口にしながら、壊し続けるのだ。
 実際には安倍が日銀黒田を使って、どんどんと意識的な破壊をすすめている。人民から収奪した血税と財産を、湯水のように外国にカネをばらまき、人民への福祉対策は「カネがない」といって引き下げることばかりをしている。安倍とつるみ、安倍を牛耳る投資家・経営者は一方的に富む。その内部保留は空前の額だ。
 さらにはタックス・ヘイブンに隠している。給与や価格で本来人民に還元するべきものを「合法」(ヤツらが自前で勝手に作った法律で)という犯罪手段で強奪したものだ。
 安倍は日本の支配者が用意し、完成した為政マシンだ。すでに実績がある米国でのシステムを日本流に実用化した施策を使って、安倍を政権につけたのだ。それは、人民の支持など実際になくても、支持があったかのようにできるプロジェクトである。
 単純に言えば選挙を「民間専門組織」に全面的に下請けすることだ。同時に「民間専門組織」に依頼した「アンケート調査結果」「出口調査結果」を用意し、完全な世論誘導機関になりさがっているマスコミという「民間専門機関」を使うものである。
 人びとはマスコミの報道で、政治と経済を知り、巧みに世論誘導され、世の流れを受け入れていく。
 過去長年米大統領選挙でやってきたこと。1年たっぷりかけた選挙キャンペーンだ。ショーだからいかに話題を作り、激突を演じ、ハラハラさせ、大衆の眼を引き付け放しにしておくかだ。そして、最後は49対51であらかじめ決めていた候補を勝たせるという手だ。
 映画と同じで巧妙に作られたシナリオで動く。映画と同じく大衆の喜怒哀楽、感情を自在に操作誘導する。だから、途中での盛り上げに使う話題、終盤での落とす候補へのスキャンダルなどはあらかじめ用意されている。安倍が演説や会見でしゃべる原稿に「ここで息をつく」「ここで水を飲む」といったことが、いちいち赤のマーカー付きで書いてあるが、まさにこれだ。
 国政選挙でも先の都知事選挙でも、牛耳るヤツらはこの愉快なシステムにおぼれ、勢いに乗って変なことをする。8時の投票終了時間前に締め切る。開票が9時から始まるのに8時のニュースで当確がでる。自民党の前回数万票の実績ある候補者が得票0となる。前回の得票数をエクセルで均一に数パーセント掛け算しただけの得票数が、白々しく報じられる。手作業での集計にいまだ頼る島嶼とか小さな町村での結果と著しい差が出る。
 つまり開票は翌日までかかってでも正確さをきして、ごまかしが最小限に抑えられる手作業にべきなのに、ITだとか集計は早い方がいいとかの理由で「民間専門機関」にこの作業が一切下請けされるのだ。その下請け企業は安倍の親父が筆頭株主といわれた事業体が、独占的にやっているのだ。
 米大統領選挙で暴露されたように、集計機のソフトウエアを作った人が「相手に入れてもブッシュに投票されたようにした」と証言している。日本ではそんなことは「ありえない?」。
 選挙キャンペーンで欠かせないのは、候補者の支持者数の動きを報ずるニュースだ。アンケート調査をする直前に候補者の動きを報ずる。新たな人気を気にした発言をする。逆に人をバカにしたようなスキャンダルを報じる。日中に無作為に電話をかけるというのだが、そこで時間をさいて対応できる層を考えてみるだけで、どんな結果がでるかわかろうというものだ。そもそも、数百からせいぜい数千ていどで、アンケート結果で予測すること自身がおかしい。
 極端に言えば、誰がどう答えたかなどどうせ機密事項だから誰もわからない。実際に何人にどう調査しどんな結果になったかなどだれもわからないのだ。調査結果はただの作文だといっても証明できないのだ。これを大マスコミが大々的に、さももっともらしく報じ、専門家・コメンテイタ―があれこれ解説を付け加えることで、世論であるかのようにする。
 そうした小細工を何重にもかぶせて、有権者はさも安倍を多数が指示したかのように取りつくった。いわば、証明できないインチキと謀略・クーデターで政権についたのだ。冒頭で指摘したように、地球支配者どもの邪悪な人口削減計画を遂行するために、安定多数政権をつくりあげたのだ。狂気の支配体制を完成させたのだ。
 この仕組みは政治屋はみな承知だ。政治は利権という役得がまとわりつく。それは政治屋にとって別世界と言ってもいい美味しい空間だ。だから、正気を失って暗躍に走る。人民のための政治? そのようなものはゼロどころか、いかに多く絞り上げ、それを合法的にあさるかに血道をあげるだけである。悪魔に魂を渡したものどもの哀れな姿だ。姿形は人民と同じようでも、超権力者と呉越同舟の誓いをしたものの姿だ。
 安倍の周辺のごろつきどもを見るがいい。まともな顔をしたものはひとりもいない。安倍をおだて持ち上げることに狂奔している。安倍を永遠にトップにつかせること、安定多数を占めた政権与党の美味しさを続けるためなら何でもするという姿勢だ。
 憲法前文を見たらいい。
 「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」。
 安倍はまさにこの逆、つまり憲法違反をどうどうと進めようとしている。公務に就くものが「憲法を守る義務」があるのに、実際の為政者の命令でどうどうと違反し、手を出す権利もないのに「改憲」しようというのだ。それを天皇にまでいさめられたにもかかわらず「天皇こそが政治に口をだし違憲だ」というあつかましさだ。
 秘密保護法、戦争法、共謀罪、緊急事態法、TPP…とまさに安倍は、為政者の手先としてつぎつぎに日本を暗黒に引きづり込んでいる。経済を破壊し、一直線に戦争国家にしようとしている。まさにいま現在進行形だ。
 だが、この犯罪的な安倍政権のやりかたは、実際に人民の支持を得ていないものだけに、いたるところでおごり、ほころびが出てきている。
 隣の大国である中国やロシアとはまともな外交がまったくできない。先日「ロシアと領土問題で画期的な解決の糸口」などとぶち上げたが、誰もが知るように嘘だ。かつての友好国だった韓国とすらまともな関係がつくれない。北朝鮮とは米国をトップにしたトライアングルを作り、常に安倍支援を演出している(北朝鮮と米国、日本が激しく対立しているというポーズをとりながら、実際には裏で安倍支援の役割を演じさせている)。
 北朝鮮がミサイル実験を連発する。北の脅威は異常なほどタイミングがいい。安倍が何かをするときに必ず北の脅威を演ずる。安倍はそれを言い訳にして軍事費だけはどんどんと盛り上げる。韓国などはまるで絵にかいたような反応をする。「北の脅威に対応するために核での武装をしたい」と。この日米間の邪悪なトライアングルは裏でつるんで人民をだまし、どこへ導こうとしているのか。余りに稚拙な構図ではないか。
 TPPの批准をめぐる国会の安倍のやり方などは、どう見てもみえすいた手口だ。操り人形のオバマが、次期大統領就任式までのわずかな隙間でやる悪事にかけているのだ。歴代大統領がみなこれをやってきた。就任中は自らの選挙公約やたてまえから反対を表明してきた法案、あるいは逆にごり押ししようとしてきたが議会の反発から決議に至らなかった法案を、この隙間に通すのだ。
 人民には知らせてないが政治屋はみな承知だ。議会は演技の劇場と知っているから、この隙間に本当の支配命令者の意思を実現するのだ。TPPを通すという目的のために安倍政権は米国の議員へのワイロ(ロビー活動)をしている。
 TPPは国際金融資本とつるんだグローバリズム企業群が国家をも支配してしまうというもの。そうした露骨な本性丸出しの凶悪な協定だけに、各国に配置したカイライどもで極秘交渉を続けてきた。人民へのメリットなど欠片もない。あるならTPP自身が存在しえない。政治屋が人民の利益を考えるのなら、極秘になどする必要がない。
 黒塗りのノリ弁の資料を議会にだし、交渉の全貌を知る甘利を逃げさせておいて「資料は出した。批准に賛成しろ」という安倍。多数による強行採決をすると公言する担当大臣。「過去も強行採決などしたことがない」という安倍。なめたものである。
 沖縄でヘリポート建設を巡って強行に推し進める安倍。遂行に反対する沖縄人民を排除するために派遣された機動隊が「土人、シナ人、バカ!」とほざく。担当大臣は「土人呼ばわりは間違いではない」と。
 安倍の愉快な仲間たちでもう一人、突出しているのは防衛大臣。南スーダンへの自衛隊派兵をめぐっての国会論議。なんと言いくるめてでも自衛隊を外国に派兵し、チャンスを見て武器で相手を殺害し、米国の敵を日本の敵にしたい。つまり、米国の敵から日本が殺害、襲撃の実績をひっさげた「ほんとうの敵」に昇格させたい。
 この既成事実をつくることで、日本への指令者に安倍が従うとの誓いの証を見せたい。以降、米軍とともの、世界中で悪さをままくれるようにする。この既成事実を背景に、日本国憲法と関連する様々な法規制を反故にして、憲法改悪と独裁法案を通す。これがシナリオだ。
 「戦争ではなく事変」「全滅ではなく玉砕」「撤退じゃない転進」といった屁理屈を思い出す。何人も現地で犠牲が出る戦闘=戦争状態を、単なる衝突といいくるめて、違法な海外派兵が安全であるかのうように嘘をつく。幼稚園児でもわかる嘘をつく。安倍は息を吐くように嘘をつく。暗黒安倍政権の多数うぬぼれと劣化は、とどまるところがない。安倍が口を開いては言う「多数」は本当の多数ではなく、NWOを遂行するために支配者がつくりあげた「多数偽装クーデター」で強奪したからだ。
 ちなみに、主張のない民進党。民進党の一角に原発労働をしている東電らの組合がある。愚かにも自分たちの雇用にすがり原発促進を主張している。たとえ組合であっても、原発は即廃を主張すべきだし、雇用は別途追求する課題だ。圧倒的な人々が拒否する原発再開を、この愚かな組合の愚策から民進党は主張できないでいる。だが、先の新潟県知事選では反原発という良信派が勝利している。
 民進党と原発推進の組合のバカな動きは、思考停止、人民の恥さらし、劣化の象徴でもある。

◆トランプの気炎は止まらない
 狂気の人口削減計画・地球一元支配の実現を目指す(NWO)地球支配者が、ここいたるところで少しつまづいてきている。安倍の劣化と同じことが世界中で起きてきているのだ。
 アメリカ大統領選挙予備選での狂態だ。地球支配者の一派を代表するクリントンと、その登場を阻止せんと奮闘する異色のトランプ。トランプ現象と言われることが全世界で話題になっていること自身だ。
 トランプが選挙戦当初からオバマ・クリントンらによる中央政権が、いかに人民のものでないかを追求してきた。そもそもそのようなテーマが正面から取り上げられることが、かつてなかったことだ。中央政権から長期にわたって「中央政権は人民の平和と幸福、繁栄を追求するために働いている」と徹底的に刷り込まれてきた思考からすれば、大衆自身がトランプのいう主張に納得できない。
 それを常としてきただけに、中央政権批判を取り上げたトランプには猛烈な「批判」がすべての現利権者から出された。全メディアは反トランプのキャンペーンを展開した。現在の中央政権とそれとつるんで甘い汁を吸っている企業、組織、個人はキチガイのように「トランプは下品、恥さらし、危険、無茶苦茶になる、外交オンチ、世界は崩壊だ」と叫び「どんな犠牲を払ってでもトランプを大統領にしてはならない」と。
 米国の人民は今、中央政権の露骨な圧殺作戦によって、かつてない苦境に陥っている。日米という世界で孤立した世界のメディアでは絶対に報じられないが、人民の生活はどん底に落ちている。仕事を失い、路頭に迷い、フードスタンプに頼る生活におよそ人口の三分の一が追い込まれている。日本に先立って圧殺作戦は進んでいる。
 そうした人民が武器を持ち自衛し、いたるところでこれ以上の中央政権の横暴を許さないと動いている。そのような状況でのまやかし劇場である大統領選挙。人民がどちらを支持するかなど、論を待たない。例えば先日最終テレビ討論会というのがあった。日米の全マスコミはそれを、用意されたシナリオに忠実にクリントンの圧倒的勝利と宣伝した。もう劇は終盤で、そろそろ49:51のクリントン勝利に、世論誘導を納めなければならない時期だから。
 CNNのテレビ討論会で「3分の2のもしくはそれ以上の国民は、ヒラリー・クリントン氏は嘘つきであり、彼女を信じてはならないことを知っています。彼女の偽善をウィキリークスが暴露しました。彼女は口ではこう言いながら…」とコリンズ議員が言った瞬間、通信障害が発生しさせ、露骨に発言をかき消した。
 ワシントン・タイムズ紙は討論会の直後に、同紙サイトで「勝ったのはどっち」との調査を行った。トランプは一気に1万8290票で77%、クリントンは4100票で17%と。しばらくして3万3000票74%、9000票21%になったとして、トランプ圧勝と報じた。
 米国に長年住んでいるある日本人の知る報道では80%がトランプで、クリントンはたかだた5%程度だという。実際に数万から数百万の単位での調査をしているところでは、確かな根拠を提示してトランプの圧倒的な支持をだしている。これが実態に近く、マスコミの誘導を目的にして出す事実をよそおった報道とは全くの逆なのだ。
 日米の中央政権の手先を務めるマスコミは、トランプを卑しめるために悪意を持った報道をする。しかも日本語化するときに言葉をことさら汚し、発言者が下品であるようにする。長時間の演説会で、そんな下品なことばでわたごとだけを言い続けることなど不可能だ。聴く方も数分ももたないだろう。実際にはまじめに深刻な国内政策や対外政策を話している。日本人も含めた多くの政策アドバイザーがついている。
 同じ時期に読売テレビの深夜番組でクリントンかトランプかといった生出演の放送があった。ここでは、局上層部の意図とは逆に多数の出演者がトランプ支持をするという「事故」があった。
 彼らの話はいたってまじめなものだ。日米の報道とはかけ離れている。千歩譲っても、日米マスコミが報じるような下品なトランプが、大統領候補にまでなり、あれほどの非難攻撃を受けても多数の支持があるということは説明できないだろ。米国人はそれほどそろってバカなのか?
 「アメリカの若者を戦争に出すことにカネを使うな」。当たり前だ。日本も同じ。
 「なんで、オレたちがあいつらのことを命を懸けて護らなきゃいけないの。自分の身を護りたいのなら、勝手に守ったら(自分で)」。世界の憲兵気取りで地球上をあらしまわることは、米国のためでも、世界の平和のためでもない。即撤退が当たり前。
 「アメリカが日本を守り、日本はアメリカを守らないのは不公平だ。韓国をただで守る義務はない。なぜ彼らは我々を守らないのか」。カネを一方的に負担して外国を守るのはおかしい。守られている国が払いだけの負担ができないなら、撤退する。いいではないか。それを日本はもっと米国にカネをあげて守ってもらうようにすべきだ、と捻じ曲げるのが安倍らだ。
 「TPPもやめる。日本の車にも家電にも思い切り関税をかけてやる。アメリカだけ良ければいいんだ。悔しければ、力をつけろ」。これはトランプを小ばかにするために、わざと矛盾した翻訳をしたものだ。TPPはいらない。自動車を多く売りたければ、大衆に受け入れられるような自動車を作れる力をつけるべきだ。優れた製品と実力で貿易の結果はでると、まっとうなことを語っているだ。
 「メキシコ人はレイプ犯だ。不法入国した1100万人のメキシコ人を全員強制送還し、国境に万里の長城を作り、その費用はメキシコに払わせる」。単に不法入国し犯罪を犯すのはゆるされない。まっとうな入国審査をすることだ。それを極端に装飾した部分だけをとりあげて、話の筋をねじまげる。そのようなことまでして、相手を卑しめたいのか。そんなエネルギーがあるなら、まっとうな建設的な政策論議をするべきだろう。
 「中国はアメリカの雇用を奪っている」。これは世界中で共通の課題だ。中央政権派は意図的に格差を巨大化してきたこと自身に問題の核心がある。当然のごとく労賃の安い国から高い国に労働者は移動する。人民の国を境にしたいがみ合い、取り合いを意図的にヤツらが作ってきたのだ。支配の道具である「国」の概念を使い、世界人民を内部でいがみ合わせて団結させないための政策だ。ヤツらにこの解決はできない。トランプにもできないが、トランプの指摘は中央政権支配の邪悪な意図を深めるといういみで、重大なポイントを提起している。
 「クリントンを刑務所にぶちこめ」。これも面白い。クリントンが私用メールを公的に使用していて、そのメールの内容に「ISは自分たちがつくった」「核のボタンは押すと決めてから実際に押され発射するまで4分かかる」などといっている。ウィキリークスですっかり暴露され、その主催者のPCは外部から使えなくされた。ISは米国が作り資金を与え訓練育成して世界中からの傭兵軍団として送り込んだことは知られていた。それを自ら証言したもの。ISはその米国の裏金が足りなくなって傭兵軍団に給料がまともに払えなくなり戦力急減退している。米国と有志軍の戦闘での勝利などではない。給料も払えない事態から、傭兵は勝手に止めて自国に帰っただけなのだ。
 後者「核…」は米国防衛上の機密事項らしい。それをリークしたことは米国法によっても犯罪で即逮捕投獄に値するもの。だから、トランプ陣営は「逮捕・投獄だ」と言っているもの。だが、たびたびここで指摘しているように、クリントンら中央権力が進めてきた政策は、どれ一つとっても人民のサイドから見たら極悪犯行である。こうした主張をトランプ陣営の人民が口にしてシュプレヒコールをあげることは何ら当然のことだ、という点で面白い。
 いくつかトランプ発言をあげてみたが、少なくともクリントンや安倍らの人民圧殺政策の強化とは、相容れないことがわかる。
 トランプ現象が出てきたこと自身、歴史的な事件である。現オバマやクリントンらの戦争一派の支配が緩んできているからだ。人民にその邪悪さが知れてきてしまっているからだ。このまま同じ腐った手法での政治遂行がほころびてきているからだ。
 西欧とトルコなどが米国のあまりにもひどい覇権の手口にへきへきして、米国との関係を見直してきている。戦争の敵国としてきた中国やロシアとの関係改善が進んできている。いきおいは止まらず、話題はフィリピンのドゥルテ大統領だ。日米の報道はトランプそっくりな下品で礼儀知らずの男と宣伝にやっきだ。
 来週には日本に来る。その前にいま中国を訪問している。彼は日米があおる「南シナ海での中国との領有権争い」はさらりと棚上げし、共同開発と強力な経済協力、友好関係をぶち上げた。日米の意に沿わない動きにたいして、報道はヒステリーになっているこっけいさだ。
 国境、領有権などを外交の話題にすることが、いかに前時代的(帝国主義時代の産物)であり、関係国の人民同士の対立をあおるための詐欺的用語であるかは、たびたび話題にした通りだ。地球を支配している連中には国境や領有権などとうに意識にないのだ。
 現在話題にするべきは共同開発と経済協力、友好関係の確立だ、ということをズバリと比中で遂行しているのだ。日米の時代遅れにたいして、すでに日米以外はずいぶんと先をいっているのである。
 ドゥルテ大統領の発言報道は、トランプ報道とバカみたいに同じだ。大統領就任直後の話題はフィリピンを犯す麻薬犯罪絶滅のことだ。麻薬犯罪者は今までは腐敗した中央政権とつるんでうごめいてきた。ブッシュ一族とその私兵たるCIAとつるんだ巨大麻薬産業だ。CAIの資金にしてきた。それが社会の「当然の現実」であってはならいと声をあげたのがドゥルテだ。
 人間が麻薬にむしばまれ、意識を低下させられ、中央政権の奴隷として支配されるような社会は異常なのだと。その実績をもち、毅然と正面からいどんで大統領になった。人民はトランプ現象とシンクロするようにドゥルテを支持した。ところが、麻薬利権を一気に失う危機という思いのよらぬことに遭遇した犯罪者らは、大統領の取り締まりに対して激しい抵抗をしてきた。
 ドゥルテ大統領は「武力で抵抗するものは武力で取り締まってもいい」と絶滅の意思をあらわにした。これにたいして、国連が「ドゥルテ大統領のやっていることは人権問題だ」と横やりを入れてきた。素朴に考えてみれば、建前としてなら「麻薬撲滅は必要だ。国連としてもあらゆる支援をする」といっていいところだ。
 しかし今人民から大ひんしゅくをかって追い詰められている地球支配者に、心の余裕がなくなってきている(もともとヤツらには心などないが)。牛耳っている国連に「ドゥルテ大統領が進めていることを黙認すれば、人口削減、大圧殺計画がフイになりかねない」と思わず本音での支持をだしてしまったのだ。
 嘘、ヤク、ギャンブルは人道にそむく究極の犯罪だ。人民にとってもっとも大切な矜持だ。それを正面からすすめるというドゥルテ大統領は、現代が生んだ大事件だ。
 オバマがフィリッピンをあからさまな従属国として扱う。軽く命令、上から目線で指示すればなんでも聞くような姿勢と発言に、一つの民族・国歌として敬意も払えないのかと、ドゥルテは普通の人間の感覚で指摘した。これをオバマをバカにしたとか日米のマスコミは扱ったが、人民の立場からどちらが正しい姿勢かは明確であろう。
 圧政に苦しむ人民でありながら、苦しめるヤツらの視線からマスコミのあくどい報道をみて「トランプはだめだ」とか「ドゥルテなんて下品すぎる」「とうてい許せない」などというヤツが多いが、間違いだ。その従属根性を反省すべきだ。マスコミのマインド・コントロールから抜け出せ。人民の素直、根性、誇りをとりもどせ。
 「比中会談について中国国民から血税を大判振る舞いするな」などのニュースで対立をマスコミはあおる。安倍のばらまきには何もいわない。ボブ・ディランにノーベル賞文化賞だと。ヤツらがこの賞で権威づけすることがさも世界の常識だと世界人民をマインド・コントロールする。だが、ボブは無視。選考委員会であるスウェーデン・アカデミーは「無礼傲慢だ」と攻撃する。ヤツらこそが傲慢であることを劣化しているヤツらは気づかないのだ。
 このように世界は激動している。実数で圧倒するトランプ。だが、現在権力を握っている中央政治の戦争屋。彼らはどうする気か。もうすぐ11月がくる。
 やはり49:51でクリントン勝利を演出するだろう。トランプはそのマスコミ報じる選挙人獲得数という結果を受け入れるかとの質問に「選挙が正しいなら、つまり私が勝ったなら認める。負けたら不正選挙として訴えるだろう」と答えた。これは意味深である。先に触れたように、米国では民衆の意向を自在に操作して、意図した候補を勝たせる多数獲得システムを確立している。トランプは承知だ。かつてだれもそのシステムについてタブー視し触れてこなかった。
 トランプが負けたら公然と裁判にするというのだ。
 権力者は事故の存続、NWOという目的を達成するまで、どのような手をも使う。かつて局所的であっても為政者の虎の尾を踏んだ表のカイライ大統領は、見せしめでやられてきた。民間中央銀行の全権支配に気づき抵抗をしめしたリンカーン、ケネディ。田中角栄も。今トランプがその危機にある。
 さらにきな臭い話が進んでいる。911のように、国外、特に西欧、中東、極東のいずれかで米国を巻き込む戦争をヤツらの手先が起こす。すると否が応でも米国民は一丸になる。必然的に中央政権代表クリントンに多数がなびいていい事態を生む、というもの。
 ロシアのプーチンはすかさずに「核戦争の危機がある。事態に対して最高レベルの警戒を」と手をうっている。地球支配一味はロシアが悪い、中国が悪いと、バカの一つ覚えのようにわめくだろう。自分で仕掛けておいてヤツらが先制攻撃してきたと。だが、絶対に世界の人民はダマされてはならない。過去の戦争も、現在の中東での戦争も、これから起こる戦争も、こうしたヤツらの邪悪な意図でヤツら自身が起こすのだ。

◆「別世界住民の増加」とは
 中央権力者が横暴をほしいままにする。そのときの牽制力は何だろう。究極には人民の権力による阻止しかないのだが、現在のように劣化ほころびが目立つ中でも、ヤツらが自ら退陣するとかとどめを刺されたとかではない。もちろん自浄作用など期待するべくもない。残念ではあるが、長い時間をかけてコツコツと人民自らの権力を作り上げるしかない。
 横暴が活性化すること。ヤツらのうぬぼれの背後にあるもので、注目することが二つある。一つは日本で顕著にみられることだが、若者の政治への極端な無関心の増加だ。大学を出ても就職できない。資格を所得しても職に就けない。いっぽうで生活費がおいつかず、バイトや非正規雇用で仕事に就く。一方的な買い手市場でブラックが待ち受けている。
 今若者は日本が活気に満ちていたときを実感をもって体験していない。ずっと重苦しい圧政下で生きてきた。人民の闘いが街から職場から消えたなかで、根源的なところに目を向けることがなく、いまいまの生活を維持し、そのささやかな中での小さな幸せに目がいくだけで満足するように、飼いならされてしまったようだ。
 テレビは面白くない。それはそうだろう。テレビをつければ低劣なお笑い、下卑た笑い、外国人やハーフや男女装倒錯者のようなものであふれていて、そこには前向きな得るものが皆無だ。すべてまじめな平均的な日本人は出てこない。テレビは見ないという人が増加している。
 新聞はどうか。読まない。出てくるニュースはろくなものではない。何の権限もないくせに、偉そうな説教をたれる。読めば読むほど政治を嫌いになるように書かれている。新聞で真実は得られないと見きる。そもそも購読料が高い。それでいて広告の占める割合が半端でない。
 多くは携帯だけは持っている。使用維持するのに生活費から高額払うが、欠かせない。一般にはパソコンより携帯で済む。インターネットでつながる。SNSだ。必要と思えるニュースはそれでまかなえる。詳しく知る必要もない。わからなければ検索で概略はとらえられる。仲間との共通の話題を維持するのに、合間があればゲームをする。通勤の電車やバスの中では、若者に限らず大半が携帯をいじっている。
 先に話題になったポケモン・ゴーへののめりこみは、周囲の多くが経験していることだ。男女をとわず、若者が異性への関心が極端に低下しているという。街の娘たちは年代の異なる代から見ると皆同じ化粧で、同じようにつるみ、同じことに関心を示し、同じ行動をとってるように見える。つまり、個性がなく、精神の幼児化が進行していて、異性としての魅力を感じないのだ。
 ゲームで描かれる仮想で作られて異性のほうがはるかに魅力的で、現実の異性はみえすかされているのだ。現実の異性への関心、現実の政治への関心がなく、現在の社会で与えられた環境内で従順に生きていくことに満足する。不安は多少あっても、それを殺し、環境の中でのささやかな楽しみにしたって生きていく、ようになってしまったのだという。
 もう一つは、AI(人工知能)についての異常ともいえる宣伝だ。実用化が目の前といわれる自動車の自動運転。無数にある現在の自動車が自動運転対応に入れ替わるのはずっと先なはずだが、自動運転によって事故は最小限になり、なにより運転に記を使う必要がなくなるという夢が毎日のように語られている。
 人工知能による囲碁、将棋、チェスの人との対決。すでに人工知能側の圧倒的な優勢だ。将棋ではプロが携帯(将棋ソフト)を使って不正をしたのではないかということが話題になった。
 株の売買のソフト。これは市場と配信コンピュータの距離(配線の長さが数メートル違っただけで、その差を有利にできる)、先読み変動予測のソフトの万秒単位の差を競う世界にはいっている。投資詐欺師にだまされて素人が利益を得る時代ではない。政治屋と財界がつるんで内部情報をつかんで利益をえているが、これは当然としても利益はソフトでありそれを自己誘導に組んだものの手にある。
 医療分野でも病気の判断をコンピュータに問うシステムが実用化されている。専門家とはいえ医師という人間個人の記憶(情報)と判断にたいし、世界を股にかけた治療実績データベースに当たった方が的確なのは当然の流れと言える。
 もう一つは携帯のAIだ。携帯は地球支配者が永続人民支配のために用意した道具。オーエルが書いたテレ・スコープをさらに発展させて個人レベルに適用したものだ。電源が入っていようがいまいが、その個人の24時間の情報をつぶさにヤツらのサーバーに送る装置だ。この蓄積されたデータの解析でその人のすべてがわかる。ヤツらにそむく危険のある人間かどうかを判断し、必要があれば即排除できる。
 会話、メール、ブログ、写真、映像、指紋、採光とあらゆる情報を自動的に、ときには本人から望んでヤツらに送る。超便利なツールだ。今月初め(10/6)「米ヤフー、全メールを監視か」なる見出しが新聞をかざった。米情報機関の要請を受け全利用者のメールを監視していたのだという(ロイター)。もうヤツらはこうした事実を隠さない。
 現在携帯にはまっている人たちは、携帯に用意されたAIを便利に頻繁に利用している。どんなことでも携帯に向かって口頭で質問するのだ。すると、聞いたものが満足いくような回答を素早く音声で応えてくれる。もちろん、検索した文字情報としても。これは最近さらに進化し「いつ、どこそこへ出張」といえば、飛行機や電車の切符の予約や、ホテルの予約まで入れてくれるようになった。それなりにわかって利用する分には、かつてない便利さだ。
 使う法はいつのまにか、当然だが気のきいた個人秘書のような携帯の人工知能をたよるようになる。これこそが、携帯と人工知能を無数にはやらせた目的だ。
 ここに至ればだれでもわかるはずだ。生活の関心のすべてを異性や政治から仮想の人に向けさせ、携帯に没頭させ、AIの判断にたよることを普通にさせることだ。オーエルが指摘したロボットのような奴隷人生の完成だ。
 すでに新しい人間の創出が日本で先行実験させられているのだ。新しい人間は別世界に移住している。オーエルの小説の中のプロレ(労働者)など、最初に読んだときには「絶対に人間はそうならない」と多くの人は感じていた。だが、悪魔のように執念深いヤツらは現実に新し人間プロレを創出してきているのだ。
 嫌味な上司が部下をパワハラで動かすという現在の状態から、AIを通じて動かすようになる。AIの「正しい」判断に疑問を持たないことから、絵に描いたように、自己意識のないロボットのように労働する。帰宅すれば、ささやかな楽しみが待っていて、それで十分な幸せを感じる。邪悪なやらの思い通りになっているなどとは、つゆほども考えない。これがヤツらの考える新世界秩序(NWO)だ。
 もちろん世界人民はみなバカなのではない。ヤツらの邪悪な目論見を徹底的にあばき、いい気になっているのを足をすくい、地獄の底に突き落とすのだ。そのために闘うのだ。うぬぼれを逆手にとって、ヤツら自身を人民が監視し、ヤツらの暗躍をくつがえすのだ。騙されないようにすることは必要だ。だが、同時にヤツらにダマされたふりをして、ヤツらのふところに深く潜入し、ヤツらの核心部分にウイルス(菌)をうえつけることである。