記・国民B(2014.11.19)
■安倍の「理由なき国会解散・選挙強制」はグーミンに押しとどめておく術だ

◆安倍暗黒政権の選挙によるコクミンいじめ
 暗黒の安倍政権は唐突な国会の解散に踏み切った。政権でも安倍以外は今の時期の解散に基本的に反対だ。解散の理由が理解できないばかりか、現時点での選挙で自民・公明与党が有利な根拠が何もないからだ。それでも、安倍はこれが「総理大臣」の特権行使だと自慢げに振る舞い、コクミンはおろか野党だけでなく与党議員の意思を無視して強行した。
 自民党の地方議員は猛反対をしている。安倍は解散を公式に表明した当日のTV出演の場で、司会サイドから「こうした反対の声があるなかで何故に…」と話を向けると「報道が反対派を、あるいは景気の落ち込みで困窮している人だけを選んで見せているだけ」「アベノミクスで恩恵を受けている人はTVなどに出たがらないから」で、あくまで「アベノミクスは正しい方向にいっているのだ」と強弁した。
 人を選んで反安倍をしているとTV局に言いがかりをつけ、アベノミクスの恩恵を受けているのは多数なのだと主張し、アベノミクスの方向は正しく、その実現がちょっと遅れているだけと矛盾した論理展開をする。そして「正しいアベノミクス展開を途中で挫折させないため、日本の景気の復興をより確かなものにするために信を問うのだ」と言い放った。
 さらに「消費税を1年半据え置くがそのときは何があってもあげる」と妙な確約をしたのだ。
 安倍が解散の理由にしたのは、消費税を10%にあげるのに景気の動向を見てという条項にそい、それが予想より悪かったので「あげる時期を延期するがアベノミクスは正しいのだから結果が出るまでやりぬくのに信を問う」というもの。
 つまり、安倍が自分で言いながらその大きな矛盾に気づかない。しかし安倍いがいは気付いている、という構図だ。単純に①景気はアベノミクスで破壊がすすみもやはどん底までいっているのに、その現実を安倍は認めない。②もともと「景気動向を見て延期もある」としていたのだから単に伸ばしたらいいだけ。③仮に選挙で安倍が勝てばその後何でも「信任をすでに得ている」としてさらなる独裁をするのではないかという危惧がまるみえだからだ。
 それをコクミンは押し付けられ、困窮している。安倍のこのようなでたらめを、どこまで続けさせるのか、それが問われているのは確かだ。特に、目の前の「選挙」で、安倍の自民と公明を仮に拒否するのであれば、どの政党、誰に投票すればいいのか。「一強他弱」と見える野党で投票してもイイと思えるところがない。結果安倍が勝ち、ほくそ笑むだけではないのか。
 マスコミや報道はこうしたコクミンの悩みに応えてくれるだろうか。過去も未来も、権力の誘導機関であって正しく答えてくれることなどない。

◆安倍暗黒政権の政治実績
 別の側面から現在の状態をみてみよう。
 安倍はそもそも裁判が判決しているが「違憲選挙」で成立したものだ。格差をなくす義務を負った政権・国会が「身をけずる」是正をまったく実行しない。自分の選挙、国会運営有利というエゴだけでやっているもの。
 今回の解散で隠したのは、安倍政権が実現した暗黒政治だ。具体的な法をすすめるには、より強固な独裁をしたいのだ。
 秘密保護法、集団的自衛権、TPP、原発再稼働という大問題をかかえている。
 秘密保護法は宗主国米国の愛国法に値するもので、政権継続に不利ないっさいのことに関して、それを時の権力が秘密裏に何でもするという超極悪法だ。これを安倍は成立させ、ニホンの「民主主義」なるものを滅亡させ、暗黒ファッショ政治にしてしまったのだ。
 さらに集団的自衛権は、暗黒政権の「閣議決定」なるものを憲法の上に位置づけ、大事な課題を国会やコクミンに問うこともなく、憲法の解釈を白黒ネジ曲げて否定し、決めて進めることにしてしまった。そればかりか、集団的自衛権はニッポンを戦争の積極的な加害者に格上げし「敵国」からいつでも合法的に「敵国視」されて攻撃を受ける立場に格上げしたのだ。
 自衛隊を日本近海から世界中に米兵の先兵として侵略に向かわせることができるようにした。つまり戦争国家、戦争経済国家にした。
 安倍がさらに売国奴的なのはTPPである。選挙公約で「TPP絶対反対」をいっておきながら、安倍が政権に着く否や「TPP絶対推進」に裏切りをした。だが、TPPは地球乗っ取り主犯の国際金融資本・グローバリズム企業が国の上をいくという(ISDS条項)位置づけや、米国の議員さえ知らされない条項内容、秘密裡にするという異常な交渉の進め方が、参加各国から受け入れられずにいる。
 TPP交渉が始まって以来参加国の妥結にはまだ至っていない。利点は一方的に一部の世界企業にあるだけの卑劣な条約は、参加するメリットのない典型的な売国条約である。
 原発再稼働は311で証明された「未来へのツケ」を再度繰り返すという犯罪的愚策である。巨大な発電施設が必然的に引き起こす事故(点検項目が数十万件にのぼり人間の管理限界を超える)が地元だけでなく、世界に放射能と迷惑を振りまく。数十万年を半減期とする地上最悪の放射能の管理ができないにもかかわらず、未来にツケをまわす。エネルギー問題として原発は不要なのにコクミンから安定収奪する手法として存在させている。最大の問題はコクミンに大きなストレスを長期に与えられるモノだからである。
 安倍は権力に着いて以来、このようにコクミンのための政治をしていないばかりか、すべてその真逆をしてきた。地球と日本をのっとっているヤツらに一方的にとりいってきたのだ。

◆安倍暗黒政権のアベノミクスの実績
 経済面のアベノミクス。その何とかの矢とか中身の検討などいらない。アベノミクスを実行して「景気を回復させる?」「デフレから脱却する?」「株価をあげる?」「円安にする?」…などという。そうなることがさも経済がいいといえるかのような前提になっているが、この見方自身がでたらめなのだ。
 回復というがどういった状態を回復というのか。万歩譲って、311の前の事態か? だが、安倍は311以降必死でコクミンが回復につとめてきたものすら破壊し、少し上向いたものすらだめにして、311のときとほとんど同じレベルにまで落ち込ませたのだ。
 デフレからの脱却は詐欺用語。デフレを不景気というならその反対のインフレは好景気か。物価がうなぎのぼりに上昇することでコクミンを買えない、買わないなど悲惨な事態のことだ。デフレもインフレも、不況も好況も、引き締めも緩和もコクミンを不幸にするのだということだ。この2者を交互に繰り返すだけの詐欺なのだ。
 株価をあげる。上がっている状態がイイ経済の状態というのは、論ずるまでもなく詐欺用語。株価など仮想経済のさいたるもので、100%断言できることは永遠に上がるわけはないということ。逆に上がり下がりをギャンブラーが意図的に起こして利ザヤを収奪しているにすぎない。この仕組みはこの操作を通じて物価の上がり下がりを操作し徐々に値上げし、コクミンから収奪する。同時にコクミンを一喜一憂させ、常にストレスを課すことだ。
 円安にするのは為替詐欺用語。株価の変形詐欺だ。円安にすれば輸入に困難をきたす。円高にすれば輸出がしぼむ。食糧自立を縮小し輸入にたよるニッポン、エネルギーを中東に頼り、工業材料を外国に頼るニッポンは円高になれば負担が増加する。加工品や自動車、電化製品などを輸出するニッポンは円安で影響を敏感に受ける。つまり、為替の上下がどちらに振られてもコクミンの生活とニッポンの産業が振り回されるのだ。
 カネをつぎ込んでも、それが消費者や労働者にはいっさい還元されることが無い。すべて投資家にまわるだけ。大企業が巨額の利益をあげても国家税収にはつながらないという、国際金融資本の世界支配政策の実現した現在では、株価為替の変動などを意識した経済政策がいかに詐欺そのものであるかがわかる。けっして実を結ぶことなどない、収奪されるだけの犯罪行為なのだ。
 安倍はこの単純な詐欺行為、見透かされた手法がとっくに見透かされていることがわからず、繰り返しているにすぎない。
 また経済で見逃せないのは、ラスベガスやマカオのようなギャンブル場(カジノ)誘致が「日本経済活性化の重要な道筋だ」といっていることだ。まるごとニッポンをギャンブルに引き入れようというのだ。国民の実質経済が目になくギャンブルが経済だと思っている安倍らしい典型。今回の選挙で財源のないのに700億円かかるという。それでも平気なのだ。
 コクミンは皆誤解しているのだが、安倍は意識的に経済を破壊し、コクミンへのストレスを強めているのだ。その逆ではない。「GDP伸びが専門家の予想に反して…」などというのは嘘。予想通り、期待した結果が現れているのだ。安倍暗黒政権の実績を見て、これでも安倍がコクミンの生活を良くしようとしていると思うのであれば、それはグーミンを超えたヤツらの手先と言われても仕方ない。
 消費税をあげて福祉はよくなったか?
 実質賃金が15か月連続で減少、民間の平均給与7年連続ダウン、医療特例廃止、政権2年間と円安で100兆円の損失、公務員給与8%減額停止、公務員ボーナス11.3%増額、議員歳費20%削減廃止、残業代ゼロ法制化、児童扶養手当減額、所得税・住民税・相続税、固定資産税、石油石炭税、軽自動車税増税、医療費増額。
 物価のうなぎ上り、失業率、自殺者数、自己破産者数、生活保護申請者数、年金給付下げ率、犯罪増加率、犯罪不検挙率が全部上昇。
 外国に行くたびの財源なき巨額のばらまき。年金積立を「運用」と称してガンガンギャンブルにつぎ込み消失していく。財源なき公共事業へのばらまき。国家赤字「解消」を口にしながら、税収40兆円に対して100兆円を超す予算をたてて、赤字国債を増やすことに何のためらいも持たない。累積で千兆円を超し、1分単位で6000万円づつ借金を増やしているのだ。
 何と1秒間に100万円ということだ。これを日本の未来の子供・子孫たちにつけ回しをしているのだ。ヤツらの何が犯罪かというと未来へのツケ!これである。
 GDP下落率最高、貧困率ワースト5国に入る。これは世界に安倍が誇る当然の結果。決して「アベノミクスの結果が遅れているから」とかではない。積極的に、意識的に実現したことであり、安倍が再々再選後には、もっともっと勝手にやるぞ、というのだ。こうしたヤツらがどのような経済政策の手を打ったところで、格差は一層拡大し、未来へのツケという犯罪が深まり、コクミンがより苦しむだけであるのは、はな(実行する前)からわかることである。

◆安倍暗黒政権にとどめをさす道のり
 安倍の実績を振り返ったときに、こうした犯罪まみれの実績だけがすべてであることがわかる。
 この事態をすなおにみつめたとしても、なお「対抗する勢力もない。対抗する政策もない。なら安倍を選ぶ以外にない」というのがグーミンだ。だが、視点をかえれば、このグーミンの思考と行動こそが、支配者から見たときの望むべき姿であろう。安倍のような犯罪内閣が成立継続できるのは、こうした悪魔の選択すらない、いや選択が「強制」されている状態に、コクミンが気付かない状態が長年かけて実現してきた理想の「国家」なのだ。
 何度もふれるがオーエルの「1984」で描かれるコクミンそのものだ。
 コクミンであるグーミンが自分たちの首を誰が代表で絞めるかを決めるのが「選挙」である。
 そのような「選挙」を「国民の義務だ」「選挙こそが民主主義政治の土台だ」という金科玉条のおまじないが、いかなることなのか解るであろう。
 ギャンブル経済と詐欺師の政治に、一部のグーミンが主張する「政治の自浄作用」とか「民主主義の揺り戻し」などない。そのような宣伝文句はヤツらがグーミンへの幻想として作った言葉だ。
 地球や日本が世界金融資本を先頭とする犯罪者集団にのっとられている現代の人間社会は、人民庶民は牢獄にいるのだ。ヤツらが施した幻想と目くらましが鉄柵のない扉だ。それを打ち破って出る以外に解放されない。永遠に安倍のような牢の見回り人にいじめ倒され続けるのだ。
 地球全体では70億人の人民庶民に対して主犯格のヤツらはわずかである。1億余人の日本では見回りは1万人にも満たないだろう。扉を破るには庶民人民が目くらましされたグーミン状態から放たれることだ。ヤツらの施した幻覚から目覚めることだ。つまりヤツらの支配の真実に気づきさえすれば自由なのだ。
 逆にヤツらの施策のウソを見抜くことだといってもいい。百姓が悪代官にたよることなく、人民庶民が政治にゆだねるのではなく、自立することなのだ。ギャンブラーや詐欺師のささやきに耳を傾けたり、乗ったりしないことなのだ。これが脱出の入口=出口である。ヤツらの寄生を許しているグーミンが、ヤツらを無視する=寄生を認めなくなれば、ヤツらは存在できない。ヤツらのもっともあってはならない事態が起こる。
 もちろん、以前にもとりあげたが、人民庶民の自立はその後の巨大な課題だ。だが、ヤツらのくびきを断ち切る勇気と決意があれば、かならずできることは当然だ。悪代官や詐欺師の支配に甘んじ続けるほうが「楽でいい」などと思うのか、それとも人間としての尊厳と自由を手にして生きることを選ぶかだ。
 ヤツらの支配から解放されたなら、どれほど現在と未来を豊かに生きられるか、想像しただけでも素晴らしい生活が開ける。国民Bが主張する「国際ソヴィエト」は、必ず、たとえどれほどの時間を要しても実現するであろう。
 このように考えるのであれば、目の前に展開される「選挙」なるもの真実が見えてくる。ヤツらの選挙論議にまきこまれることなく、「選挙」を具体的な現実の事象としてテーマにして、身の回りで話題にし、安倍の暴挙を暴露し、その圧政を語り、脱出する道を明らかにするのだ。時間はかかるだろう。しかし、真実はやがて道が開かれ、人間の本来の生活をとりもどす力となってゆく。
 11月16日の沖縄県知事と那覇市長選挙で安倍反対派がダブル勝利をしている。安倍の犯罪は沖縄ではそうとうバレテいるとうことだ。安倍の沖縄へのカネのぶち込みに対し「もらって当然だ、欠かせない、基地に頼ってでも生きるしかない」という盲者もいる。原発の町が「再稼働させて雇用を戻し、支援のバラマキを」もとめるというヤカラと同じだ。だが新知事は「基地誘致の地域へのカネこそが沖縄の健全な経済発展のガンになっているのだ」とはっきり拒否する。こうした姿勢は、支配者の目くらましの欺瞞を見抜いたものとして賞賛できる。
 安倍の経済破壊とコクミンいじめの実績をすなおに見たなら、本来は安倍への指示が0~数パーセントであってもおかしくない。投票結果のインチキ操作をしたとしてもせいぜい5%どまりが妥当な数字だ。「100議席減」などとの予想すらある。だが、おそらく、今回の選挙は多くのグーミンがいつものように投票し野党は敗れ安倍が勝つ可能性の方が高い(安倍は実際にそうみている)。だから、選挙の結果に幻想など持ってはならない。
 あらためて、ヤツらの思想監獄、グーミンからの脱出が要だ。
 目の前の選挙を論ずるときに、当然だが例え上記の真実に触れたとしても「選挙にはいかなきゃ」という強力な言霊を突破するのは難しいレベルに直面する。これは避けれない。理解には実感を伴う。選挙はその真実を明らかにしながらも、「利用する」対象でもあり、身の回りで経験して学んでいく学校でもある。
 どう利用するか。もちろん、一強他弱だからといって安倍の政権に投票するなど愚の骨頂だ。先の安倍の犯罪に積極的に手をかした候補への投票もだめだ。TTPに反対した、原発再稼働に反対した、沖縄基地辺野古移転に反対した、集団自衛権に反対した、秘密保護法に反対した、消費税値上げに反対したような候補に、仮に落選してもいれるのはいい。
 また、投票所には行っても白票というのもある。いずれもヤツらの望む行動の範囲だが結果に期待をしたり幻想を持たないなら可能な行動であろう。さらにはそもそも行かないというのもある。
 投票結果がでるが、その際の票分析もヤツらやマスコミのそれを真に受けてはならない。行かない結果、投票率が下がるのも安倍とその詐欺師政治全体への批判だ。行って白票も安倍への指示はしないという批判の反映だ。投票した候補が落選でも安倍への反対には変わらない。こうしたひとつひとつの現象を取り上げては、その背後のヤツらのやり口を丁寧に暴き、ヤツらの牢獄のクサリを断ち切っていくのに根気よく、話題をくりかえしていくことだ。