記・国民B(2014.11.9)
■安倍暗黒政権の圧政と、容赦ないパニック攻撃に立ち向かうには、思考監獄から脱出すること

◆日刊ゲンダイの視点をさらに引き上げないと、グーミンから闘う人民に移行はできない
 本日は11月9日(土)だが、日刊ゲンダイの本日夕刻発売の日付は11月10日(月)となっている。記事の日付は11月7日(金)、当然である。めったに週刊誌やこうした駅売りの新聞を買うことはないのだが、週刊誌の記事の見出しを日刊紙で使っているようなこの新聞を見てみた。
 一面の見出しだが「庶民は増税と収入減にあえいでいる」とスポーツ新聞なみの大きさ。「誰のための政府なのか、安倍政権」「自分自身の延命のためか、大会社と金持ちのためなのか」「外国の投機マネーのためなのか」「企業が利益をあげればオコボレで社員の給料が上がり消費が増えて経済がうまく行くなどと騙してきたが、そんな話は現実になったのか、これからなのか」と大きな活字でサブ見出しがある。そして、その視点から記事が要点をそつなくまとめている。
 「失業率悪化」「求人倍率悪化」「消費支出減」というアベノミクスの失敗を証明する経済指標が発表され、マスコミは一様に安倍政権の姿勢を追及するはずだった。米国が金融緩和の終結を報じた矢先にアベクロコンビといわれる日銀の黒田が米国とは逆の「追加緩和」「年金資金の投入拡大」を発表し、米経済の悪化と落ち込みにすかさず救いの手を差し伸べたような結果になった。にわかに大幅な「円安」になり7年ぶりの「株価上昇」が起こったのだ。安倍政権非難の声は出ずしまい、舞い込んだような明るいニュースとして自慢げにアベノミクスが活きていることを誇った。
 この新聞はこう報じながら「専門家」の指摘をまじえながらも、実態の落ち込みが深刻な庶民への打撃になっていることをあげ、庶民は安倍のペテンに気づき始めている。「メディアも政党も国民のために立ち上がるべきだ」と結んでいる。
 おそらく全国紙ではまずこの事実をこう表現しては書けない。その点でこの新聞の指摘は貴重でさえる。しかし聞けば連日こうした調子で一面の紙面を飾っているようだ。同時に新聞の後のページでは週刊誌と同じようにひとのスキャンダルや競馬競輪等のギャンブル記事ときわどいセックス記事で埋めている。全体としていわゆる「タブロイド判」として自らの記事の信頼性と影響力にきっちり制限を加えたものとなっている。
 例えいくら一面で政治的な一側面を「鋭く」切り込んだように見せても、全体として読者の関心のわずかな一部を埋めるものにしかなっていない。
 ここまでがこの新聞の一般的な見方といえよう。問題は記事の内容にもどって、このように巷の政治通のひととおりの「鋭い」切り込みを見せているようなその内容が、それでいいのかということである。
 結論からいえばこの記事のような指摘と視点はグーミンのものであって、闘う人民のものではない、ということだ。グーミンはこの指摘に至ったのであればここからさらに思考を前進させることなのだ。
 この問題を明確にするためには、自分が圧政を強いている方の立場、ここでは安倍の立場あるいは安倍にに指令をしてグーミンを支配する側に視点を移してみることである。
 ヤツらが支配をする側に常にいるためには何が必要なということが政治の核心なのである。ヤツらにとって支配の目的は支配そのものであり、多くの人がいうカネ儲けをしたいなどということではない。ヤツらは支配されているグーミンが理不尽なことで怒り悩み苦しむこと、特にグーミン自身で仲間撃ちをしている状態が唯一で至上の喜びなのである。このような異常で身震いするような歪んだ悦楽がヤツらの思考と行動の骨幹であることを踏まえさえすれば、すべてが見えてくる。
 ヤツらが地球をのっとてから数千年、地球のネイティブな人々はグーミンにされ奴隷のごとく支配され続けてきたのだ。ヤツらの手におち奴隷として監獄に収容されてきたのだ。鉄の檻がが見えない思想(思考)監獄に入れて、支配の真実に近づけないようにしてきたのだ。
 思想監獄は単純ではない。幾重にも重なるもので、決してグーミンが容易に気づくことができないような仕組みになっている。いくら考えてもヤツらの仕組みを解明できずに、世の成り立ちとして状況に不服であっても結局は受け入れて従うのが人間の生き方なのだと自己完結するような、手ごわいものなのである。
 決して支配している首謀者そのものは表にでない。たどりつくのはせいぜい思想監獄のなかでもグーミンに身近な安倍などの各国の政治支配層だ。この連中はグーミンというくくりの頂点にいてかつヤツらの手先の末端でもある。基本的に愚かな政治屋で欲まみれのバカに過ぎない。ヤツらの表のスポークスマンであり日本の政治指令をしているものたちアーミテージやM.グリーンが「日本の政治はバカにしかやらせない」と明言していることが暴露されている。
 浴まみれの政治屋がバカなことししているから「政治が悪いのだ」という主張が、冷静に見たらわかるようにヤツらの思うツボであることが、これでわかるだろう。その浴まみれの政治屋を「選挙」で「民主主義的」に選んだグーミン自身に「責任」もあることを「知見者」と称するグループが指摘する。グーミンは「当選さえしちゃえば何をしてもイイといったわけではない」と反論する。「じゃ選挙」だ、としてそこで「勝てば」過去の犯罪は棚上げされ、みごとにスタート点にもどる。ヤツらにはこの「グーミンの層間のやり合い」のループで永遠に回答がでない仕組みを作ったのだ。
 ちょうど「テロとの戦い」では勝利が見えない。このスローガンを常時となえることで、ヤツらが永遠に戦争を続けられるようにしたのと同じだ。「イスラム国が広がってる…」「エボラ熱に感染したら致死率が高いので恐ろしい」とか「デング熱が…」「インフルが今年も…」といって、グーミンの目に見えない相手を恐怖の種として提示することで、グーミンを常時パニックに陥れておくことができるのと同じだ。
 何回も国民Bとしては例にあげるが、J.オーエルの「1894」でのビッグ・ブラザーの支配の手口として常時戦争をしている姿がまさにこれなのだ。オーエルらはひとときヤツらのふところに入ったときにヤツらの目的と手口に気づいたに違いないのだ。思想監獄の謎の解明の手口にヒントをだしているのがその小説なのだ。
 このように日刊ゲンダイが主張しさまざまなところで現在の日本の庶民の声を代表するような知見者の主張が、それでとどまっていては何の解決にもいたらない。それどころか、ヤツらからしてみると自己完結の無限ループにはまり続ける主張でしかないのがわかる。
 ここにとどまることなく。ヤツらの思想監獄からの脱出に向けてもう一歩踏み出すことが必要なのだ。そのために、何重にも仕組まれた思想監獄の構造を知り、それからの脱出する道筋を多くの人びとに知らしめていくことである。
 総選挙で「国民」が選び政治をゆだねた「安倍政権」。地球乗っ取り犯から「バカ」として認定された安倍が、就任以来やってきたことを冷静に振り返ればいろいろなことが見えてくる。個々は過去の国民Bの記したことをみればいいが、歴代の日本の政権がやりたくてもできなかったことをすべてやり遂げてきた。稀代の政治屋である。人民に対しては歴史に永遠に残る犯罪をしてくれている。
 秘密保護法、集団的自衛権、TPP(まだ形式的には未決着※)などの極悪政策を一気になりふりかまわず実現した。円高円安(今円安)を進めてかつてない経済地獄に落とし込んでいる。冒頭でもふれたように、かつてない低所得、格差拡大、福祉破壊、失業率向上、生活保護者急増、自殺者増加等々とヤツの口で言う政策と真逆を、とどまることなく進めている。
 「財源無き公共事業への財政投与」「財源無き訪問国へのばらまき」はすでに安倍の期間だけで数百兆円になるという。「中国船が大挙してサンゴを密漁している」看過できない驚異だ、けしからんというが、沖縄の負担軽減と裏腹の辺野古沖への米軍基地づくりでサンゴを大量虐殺するのはヨシとする。
 公認の巨大ギャンブル場を造ることが日本経済復興の要だという。これ以外に経済の復興はみこめないという。そもそも復興とは何か。先の震災原発事故からの復興も同じだが、ヤツらが破壊しておいて実際には復興などするきはないししない。破壊したのはヤツらなのだ。その犯罪実行犯に復興をゆだねるという構図が狂っていることを知るべきだ。
 産業の活性化などというのはもはやない。徹底的な破壊をしてきたのだ。税金の収入アップになどならない。国民Bは何度も書いてきたように、20兆円利益をだすというトヨタも、儲かっているはずのユニクロ、その他大企業、商社、銀行は税金など払うべき額を払っていないのだ。タックスへブンと優遇税制を利用しているからだ。
 さらに「投資して企業が活性化」しても労働者や消費者に還元されることなどないのだ。トヨタが20兆円儲かった、ビル・ゲーツがなんぼの資産だ、というときに、それは本来製品を不当に高い値で売って消費者からぼったくり犯罪をしかからであり、労働者の権利や利益をそこねる派遣社員法などをつくって、合法的な極悪犯罪を成し遂げたからに過ぎない。とんでもない恥さらしな事件でさえあることだ。だが、これ以上に国際金融資本によりすべては赤字だろうが何だろうが投資家への配当を絶対優先させる仕組み、つまり投資家の強奪ルール、ギャンブル経済にしてしまっているからだ。
 「インフレだ、引き締めだ、デフレだ」「円高だ、円安だ」「株価上昇だ、下落だ、デフォルトだ」「金利が上がった、下がった」で人民の日々のささやかな生活をかき回す。交互のそれらを意図的にやり、その度に以前より事態を悪くしていく。「回復だ、正常化だ」とありえない愚策を繰り返しているだけ。
 現代は実質経済における活性化などは完全に薄まってしまっているのだ。人類の生活の根幹である石化に依存しないエネルギーの開発、毒まみれでない食料の安定生産、人を蝕むための医療を排した本来の人間の生命医療の開発とうとう、人の本来の幸せに貢献するべき産業が根底から腐ってしまった、いや、ヤツらが破壊して壊してしまったのだ。
 日本では竹中や小泉、それを超えた安倍がそうしたヤツらの破壊指令の日本の走愚として、この数年辣腕をふるってきた。人民いじめグーミンいじめを徹底的にやってきた。
 これを人民は当然支持しない。怒り心頭だ。だがグーミンはそれでもこの極悪犯罪人を支持し「改善」「改革」を求める。デモをし署名をし訴える。グーミンはかくもお上を信じ、忠実で、夢と期待を捨てないのだろうか。愚痴をいいながらも「民主主義」をかたくなに守り、いじめに耐えるのだろうか。グーミンは自ら選んで託したよく高き政治屋の横暴を知っているのだ。だが、自分への攻撃が愛のむち、歪んだ快楽に感じているのだ。
 これこそがヤツらの思想監獄がなせるわざなのだ。悪代官に対して支配下の百姓が「わしらの身を削る年貢で贅沢をしてくださっている」「それを支えているのがわしらだ」「代官様が贅沢をすればするほど誇りに思う」といっているのと同じなのだ。感動的な思想監獄、万歳!というのだ。みごとにグーミンが極限まで虐げられていながら、自己完結してる姿だ。
 こうした姿に安倍らはいかに嬉々としているか、首謀者らであるヤツらはこの姿を見る限り、永遠のグーミン化状態に安心満足し、新たないじめの手を考えだすことに喜びながら向かうかがわかるであろう。つまり、ループは同じレベルにとどまらずに、さらなる悲惨な事態へ向かうのだ。
 ヤツらが過去数千年かけてステップアップしてきた、支配をより固めるのだ。これがヤツらの支配のポイントである。
 「グーミンから闘う人民に」というときに、まずヤツらの支配の構造を正しく認識しようというのは必須である。

◆思考監獄の檻とクサリはヤツらが放っている幻想の言霊にある
 次のステップで触れなければならなのは、思想監獄といっているように多くの被支配者の思考をどうやってコントロールしているのか、ということだ。思想監獄の多重のベールといったが、それは多層の網だ。ヤツらが張った網をみつめることなのだ。
 「選挙」「民主主義」「議会」「裁判」等々はその網のひとつである。立憲主義、政党政治、三権分立などという用語もある。これらはヤツらが思想監獄を強化するひとつの悪魔の用語として、もっともらしく作り上げ、テストし、有効性ありとして残ったものの一つに過ぎない。ここで歴史学者や政治家や知見者が登場するが、まとめて御用学者だ。ヤツらの支配がなければそもそも存在しない連中だ。
 本当の歴史学者や政治家や知見者なら、ヤツらの支配にあわないこと、人類自身の幸福と発展のためにこそその頭脳を使うべきなのだ。
 ここで選挙、民主主義、議会、裁判、立憲主義、政党政治、三権分立の個々は論ずる必要がない。深い理論が必要そうに見え、それに通じていることがさも見識があるようなのは、幻想だ。あらためてヤツらの支配の目的にたちもどって考えてみれば、この言葉から発する幻想、幻覚、匂いが人のこころに残り、これがさまざまな争いごとのときに「使われ」そうになることが大事なのだ。頭の一角に幻想が居残り、これにとらわれ、事の解決に当るときに、応用されて使われる。そのときに、ヤツらの支配の永続につながるように、グーミンでの自己完結になるような、発想と思考となる言葉、言霊なのだ。
 素直に、素朴に、人類自身の幸せと幸福、未来の人類の利益をまもる。逆に人類の利益をそこねる、未来にツケを回す、人類どうして争うことをしない。このような原則を守り抜くのを、ヤツらが張った思考が捻じ曲げるのである。
 民主主義へのあがめ、グローバリズム避けられない症候群、金権妄者、エゴイズム、健康願望長寿必須至上主義、民族・国家不可欠思想、宗教、天皇制…これらは全部ヤツらが放った言霊である。これらひとつにでもはまり、あるいは「とらわれ」がありさえすれば、ヤツらの思想監獄の呪縛からは解放されることはない。ひとつでもとらわれがあれば、それが芋づるのように背後でつながっていて、思考監獄の檻のカギが開かないようになっている。
 そう、結論は、何かにとらわれて、目の前に堂々と展開されているヤツらの陰謀と支配が見えないようにしている。それがとらわれの思考であり、とらわれているのがグーミンであり、囚われの身なのだ。この囚われが、十年前より今年、昨日より今日、ヤツらの圧政が強化されている理由であり、グーミンの思考が「よりいっそう強い鞭」を求めて招いた結果なのだ。
 ヤツらの支配は確かに何重にも仕組みが複雑になっていてわかりにくい。掃いて捨てるほどのカネを集中している。戦争や支配のための高度な武器もすべて握っている。絶え間ないいじめの攻撃は、考えたり準備したりする余裕を与えない。だが、ヤツらの支配のキーが思想監獄であり、用語が幾重かのとらわれとして使われているという構造を理解してしまえば、脱出のカギは得られるといえる。
 911を境にしてヤツらの人民支配の質がより悪質になった。全世界の人々の目の前で、中東各国がヤツらの餌食になった。イラクを、リビアを、エジプトを、アフガニスタン等々をアリンコを踏み潰すように色を変えた。目の前でぬけぬけと主権国家の長を殺害してみせた。ハゲタカが正義を誇示するようにアルゼンチンなどの経済を破壊しまわった。いまウクライナで踊り狂っている。
 この内外の狂気の振る舞いを目にして、まだグーミンを続けたいというサガはそろそろ卒業してもいいのだ。

※グーミン:この言葉を初めてもちいたのは内海聡。ニヒリストを自称する彼の著作にその定義があるが、ここでは現代をまるごと支配する人民の敵を暴くために使っている。グーミンででも、自虐から脱出して闘う人民となることを望む。
※TPP:グローバリストGEが「TPPは米国と米国企業に巨大な利益をもたらす機会をつくるもの」と、さらに「TPPを受け入れれば、日本も韓国(韓国はまだ未加入)も米国企業が簡単につぶせる」という。安倍と甘利が表では、妥結交渉開始以来長く続けてきたが「最終妥結に至っていない」などといいつつ、最後の土壇場で理由をつけて「妥結する」可能性がある。すぐに妥結を「発表」しないのは、(当たり前だが)反対する生産者が多いのと、あまりにも弁明困難なISD条項など露骨な売国奴の非難をごまかすこと、妥結を真逆の「安倍の成果」として利用する効果的なタイミング見、などの理由がある。オバマが日本にきたときに手をうっている。
※詐欺師と組んだ政治屋:現代政治屋は政治を動かしているわけではない。いかにヤツらが合法的に謀略と収奪を維持できるかの法律を、無数に日々作りことを仕事としているだけだ。単なる支配をごまかすために雇われたロボットに過ぎない。詐欺をごまかす「秘密」は2013年時点ですでに47万2千件あるのだという。安倍暗黒政権は「閣議決定」を史上の決議機関としてしまった。ここで通れば憲法も、法律にも及ばないこと、反することを自在にできるようにした。これが「民主主義」。