記・国民B(2014.3.1)
■安倍政権、どこまで生活と権利を奪い取る気か

◆安倍政権の暴走は戦争準備一直線
 某国安倍の暴走ぶりは歴代自民党の最悪小泉を超え、ぼぼヒトラーに近づいてきた感を覚える。もはや戦争という卑劣な手段での混乱激化は避けられない事態 なのか。
 秘密保護法という暗黒法をねじこみ成立させたあと、昨年の靖国参拝、CIA-Jの設置、集団自衛権、改憲、教育への介入、韓国とのさやあて、いくつかの 国々への原発輸出、武器輸出あるいは共同開発の合意にやっきだ。国際的には宗主国米国からもいっけん強い苦言を受けている。
 安倍周辺の人物の資質のなさと低すぎるレベルに皆があきれている。安倍が抑えたNHKの動きなどは稚拙、露骨でわかりやすすぎる。だが安倍は注意するこ とすらない。
 天下りはしたい放題、石垣島には百億円買収金。補正予算では要求額以上を出しまくる。外国にいけば難百億円単位をあげていいツラする。おいおい、カネは 足らなかったんじゃなかったのか?
 先の天皇につづき、こんどは皇太子までが護憲をいい、憲法(?)に触れるのを覚悟してまで禁断の政治発言をして、安倍をけん制する始末だ。
 福島原発のメルトダウンは容器を突き破り地中に達して膨大な地下汚染が始まり、必死の隠しをしているとの情報もある。311での被害地の復興は進んでい ないが、特に原発周辺の永久封鎖=汚染置き場にしていくための措置は着々となされている。現地に張り付くIAEAの原発マフィアは強く「汚染水の海への放 出」を求めている。多くの疎開民がもとの村町に帰るのをあきらめる事態となっている。
 溜りにたまりきっている膨大な量の汚染水は、日々さらに増えていくだけで「濃度を弱めて」海へ流すという方針だが、その装置が故障の連続でもてあまして いる。もはや意図的とも思える流出事故が連日報じられている。地下水などからは300万ベクレルだ、500万ベクレルだというとんでもない濃度が報告され ている。
 こうした悲惨でいきづまった状況をウソで覆い隠しながら、停止中の原発の再開に必死だ。原発が停止中とはいえ、多くは電気を商業用に出していないだけ で、エンジンはかかっている状態だ。安倍らがゴーといえばすぐにでも電力を出せる状態なので、ウランをもとにした原発燃料の消費は続いているわけだ。
 安倍は何をしようとしているのか。自公の極悪政権は人々の安全や生活などを完全に無視し、宗主の求めに盲目的にしたがっているだけなのが痛々しい。
 アベノミクスという宗主を救うための超インフレ政策は、当の日本には莫大な打撃を与えている。安倍の口先と現実は常に真逆で、経済の混沌と停滞はいっこ うに出口が見えない。消費税があがり、給料が下がり、さまざまな料金のアップがおそいかかってきている。そうした中で貿易赤字の超過が報じられる。日本の 輸出が増えて黒字になるという安倍の約束が、ここでも大失敗であったのだが、卑劣なのは「原発以外の石化燃料輸入が増えたから」と堂々とウソをついている ことだ。
 原発が止まってから久しい、現実の数値は燃料費は増えていない。安倍が円高でドル安をさせているだけの話だ。安倍の口が逆だとした視点で実際をみたとき だけ騙されない真実がみえるのだ。核兵器所有を手放さないための原発の再開は絶対に許してはならない。NHKが佐村河内某の疑惑…とかどうでもいいことを 言っているが、原発という巨大偽証・詐称をまかりとおしていることこそに問題を提起するべきだ。
 渡辺・中曽根という卑劣な売国奴によって「核の敬和利用」などという美名で導入された原発が、今日までにもたらしたことを冷静に見てほしい。残酷な核で の皆殺し、大量虐殺の上に、世界中に核の廃棄物をだし、多くの労働者を巻き込み、住民を蹴散らして対立をあおられ、莫大な税金をむしりとられ、原発マフィ アを太らせたことだ。ひと一つなかった。原因が根本悪の雇用など話にならない。都市の工業発展の電源も貢献などしていない。地球の汚染、冷却に使った湯の 海への常時大量放出、送電のロス、その後の被害の甚大さを見れば一目瞭然だ。この被害と損失にまさるメリットなどかけらも実現していない。
 たかが蒸気を作り出すだけなら、小規模で送電ロスのない地産地消型の地球に負担を強いない発電などいくらでもできるに決まっている。それがマフィア、つ まりヤツらの利益につながらないということだけが、実現を許されなかった理由なのだ。
 未来の時点から現在をみたときに、その時限りのひどく問題だらけの原発依存など、サルにでも判別できる。廃炉に40年を要すだと? まさにバカにした話 である。40年などというのは根拠のないでたらめで、何かと理由をつけて60年100年にするに決まっている。その間ずっと税金にたかるつもりなのであ る。一世代を平気で口にするというのは、すなわち無責任を証明しているのだ。

◆描いたシナリオどおり演じられた都知事選ドラマ
 都知事選とオリンピックが終わった。流行り熱のように過ぎ去り、わずか数日しか経っていないのに遠い昔のようだ。
 だが、これがどのような役割を演じる催しであったのかが浮き彫りになってきている。選挙は悪魔の選択であったばかりか、やはり電ツらによって演出された ただの劇場であった。人気が得られない舛添にたいして前回もそれなりの票を得ている宇都宮。これではかつて美濃部が当選したような結果になるのは目に見え ている。そこで劇場得意の小泉を動かし「反原発」を旗にしてどうせ持たない細川をたて、反自公反安倍反原発の陣営をばっさりと分断した。このかきまわされ た状態で盛り上がった時点での開票劇。
 2位宇都宮3位細川、合計しても舛添よりわずか下回る、というシナリオ通りの数値をだした。例によってあらかじめ十分に用意されていた開票ドラマをゴー ルデンタイムに全TV局が流した。府中市などが手動の開票をしただけでほとんどは機械による集計がなされ、どこまでが本当の数値であったかは、即闇に消え た。「出口調査」という魔のフィルターがいつのまにか、開票劇の主役になっている。
 しかし多くの人々は始まると同時に終了のこのドラマを見せつけられて、みょうな区切りをつける。大雪でそんなはずがなかったと誰もが実感しているのと異 なる投票率。舛添の当選。田の紙とか名前の覚えられない候補者の、数値が合わない票数。それでも世界に誇る民主主義の、一票の相違もない日本の選挙結果だ から、ということで、みょうに納得、舛添の退陣まであとはガマンするという覚悟に到るのである。
 シナリオには続きがある。小泉はみごとに役をはたし、安倍は用意したセリフ「原発による電力の供給が多数として認められた」として原発再開をいう。都知 事選は多額の税を使って、ただこのためにだけ演じられたドラマだったのだ。
 ソチでのオリンピックが終わると同時に発生したウクライナの事変、それ以前から続いていたタイの事変を見るまでのない。選挙などで政治は変わっていない ことことが現実である。選挙でも、これらの事変でも、背後には悪質な演出者がいる。ヤツらが背後で混乱を起こし、平和を乱し、多くの人々を悲劇に引きづり 込んでいるのだ。

◆TPPの目論見を徹底的に暴き妥結を許すな
 TPPが破たんしたといってもいい。安心はできないが、ひさびさのグッド・ニュースである。ヤツらの地球規模での一元支配、世界緊急資本がグローバル企 業群を使って、現代の国家までをも支配下に置くというあまりにも露骨でふざけたシステムを、昨年安倍を使って一気に実現しようとしていた。これが暮れに破 たんし、2月に先送りになっていた。さらに先送りとなったのだ。
 日本以外の交渉参加国でも少しづつだが国内での批判が強まってきている。当の米国の政治家らにも民主党の議員を先頭に反対を表明、バカマだったかオバマ だったかは妥結後議会でもめても大統領権限で有効化するという裏ワザ権限まで用意していた。日本では甘利とかは死守までするといっていた5項目関税を「0 にはしないまでも大幅譲歩する」という裏切りの行為を堂々と覚悟発言して、交渉に臨んだ。
 ところが、米通商部というヤツらの本体から送り込まれた交渉代表は、アマリにもタカぴしゃで「関税0以外に認めない」と、甘利と安倍が恥をかくすきも与 えず暗礁に。米国では報道自主管制でTPPを知る人は圧倒的にいないのだが、知る人の中では知れば知るほど賛成できる内容ではないことを知りつつある。
 しかもヤツらがつくったインターネットの仕組みや諜報の技術を利用して得た、極秘のTPP交渉内容が暴露される事態を起こしている。こうしたことが、世 に知れるにしたがって、アマリにも歪み、フェアでない、露骨で、横暴な差別主義にもとづいたTPPのウソが見抜かれてきている。
 ヤツらは別に米国という国家を牛耳り利用してはいるが、米国民の利益を守るなどということは安倍が日本コクミンを守る気などないのと同じでさらさらな い。「まだ今なら真実を知らない人のほうが多い。現政権がコクミンの圧倒的な支持を得ている、今のうちに急いで通してしまいたい」とおいなる勘違いをして いる。確か昨年似た発言が安倍の周囲の麻生からあったが、彼らの稚拙な発想はホンネである。
 庶民、一般ピープル、世界人民とヤツらの絶対的に理解しえないことはここにある。