2015.1.11(日) 山岳部
房の大山(1) 三才隊長、maiちゃん、三蔵法師さん (音治郎)

念願の大山冬登山しました。2013年7月の大山は夏草ぼうぼうで這々のていでしたから、再挑戦。

7:28
神保町出発。神田橋から首都高へ。車は少ない。快晴。
アクアラインからは湾岸ビルのはるか北に筑波山が見えた。
館山道に入ってから若干かすんできたが、まだ富士山は期待できそう。
8:17
君津pa着。休憩10分。
9:06
館山・池田荘先のodoya着。昼弁当を仕入れ。私は缶ビールも2本ザックへ。

9:40
坂田(ばんだ)出発。
坂田漁港に入る手前の場所から館山湾にうかぶ真っ白な富士山が望めた。
坂田漁港の駐車場から県道を渡るとすぐ案内標識がある。
まっすぐ民家の間を進む。左側はコンクリート護岸の小さな川が流れている。

y字路を左にたどると民家の白壁に案内標識が立っているのがみえる。

ここから山に入る。
夏場は白壁の奥は草が繁って道が見えない。

この畑道をすぎると竹藪になり、右へ登る山道にとりつくと、すぐロープ場の急な登りになる。

南南西、南南東とジグザクに登り、平らな道になるとすぐ尾根に出る。坂田から15分。
山深い静かな木立につつまれた尾根道。ひたすら南へつづく。


10:02

尾根の途中に背の低い標識が立っている。
八股のマテバシイの大木の所を左に登り、最後のロープ場になる。
随所に倒木が道をふさいでいるが、よけながら進む。


10:25
大山山頂到着。
背丈ほどもある枯れ草が繁っているが展望はよい。
館山湾全景、伊豆大島、富士山も雲がかかっていたが見ることができた。
小さな脚立が置いてあったので、これに乗って景色を撮影した。<
館山湾

太平洋、水平線の中央に大島

上のほうが雲に隠れたが、富士山も見える
人の声がして、同じ登路を家族連れが上がってきた。こんなところで人に会うとは…。同じ道を下りて帰っていった。

11:02
大山山頂出発、下山。
山頂から南へちょっと降りると鉄パイプを組んだ作業場の跡があり、「根本・西バス停」へと東に案内する標識がある。(前回はこの道をたどった)
われわれは登攀路西側に谷をへだてて並行する道をたどって坂田に戻るつもりだったが明確な道がみつからない。一昨年夏に来たときと同じで、坂田へ戻る下り道らしき場所に黒黄のロープが張られ「進入禁止」の看板が設置されている。
「この先工事中につき」と記されているが、誰が設置したものか表記されていない。館山市なのか営林署なのか何かの業者なのかもわからない。危険があれば引き返すことにしてロープをくぐって進んだ。<
しばらく南の太平洋側へ下り、洲崎方面の西をさす尾根道になった。坂田へ向かう目的ルートと合っている。やや荒れている道ではあるが踏み砕かれた枯れ枝など、人が通っている跡ははっきりしている。西へ向かうこの尾根道から北側の眼下に運動場のような広い平地を作っている工事現場がみえてきた。重機も2台入っている。
工事中とはこのことか。
尾根が北へ向かい、下りはじめてもこの谷底の工事現場がときどき木の間から見えかくれする。坂田へ向かっているのがはっきりした。
西から吹く風が尾根の木々にうちつけてざわざわと鳴っているが、東の谷側はうってかわって静かだ。

北へつづく尾根道には「陸」と掘られた石柱があった。道々に二つあって、三つめのには何も掘られていなかった。

坂田への案内標識があらわれた。
標識にしたがって進路を右(東)にとって尾根をはずれてさらに北へ下った。
坂田へ下りるのが目的だったので、気づかなかったが洲崎方面へとさらに西へと尾根を伝う道が標識のところにあるのかもしれない。
11:56
山道が突然とぎれて、工事現場に通じる広い舗装道路に出た。
山の斜面を削って造った道路のようだ。いままで歩いてきた道からいきなり舗装道路にころがりでた感じだ。
背丈以上もある直立した棘のある木々の隙間を下りることになった。バラの棘とそっくりで、手で掴むこともできないので尻をついて滑り下りる。
山道が遮断されたのか、ここに昔の道があったのかもわからない。
舗装道路をすこし下ると沢を渡る。ここにも工事用の橋が架けられていた。
その工事用の橋のすぐ先に古いコンクリート橋が残っていた。


この近くに旧軍施設の遺構が残っていたはずなのだが、道路工事のためにすべて解体処理されてしまったのかもしれない。
何もみつけられなかった。

12:12
県道に出る直前、歩いてきた道路の先に金網ゲートが現れて通行止めになっている。県道側からは入れない道路だったのだ。
ゲートの外の告知看板には「残土埋立、農地造成」という工事目的が書かれていたが、官による工事ではなさそうだった。

こういう工事で、ルートがひとつ閉鎖されているということだろうか。
いずれ復旧されることを期待する。

大山山頂から下山1時間10分。ゆっくりの歩きだった。

開拓団現地へ足をのばし、風が庭の木を鳴らす音を聞いて帰路につきました。

13:05
開拓現地出発。
ハイウェイ豊楽里で食事して、神保町帰着16:02分。
楽々の山行でした。
われわれはきっとこんな風にみられていたんだろうか?

山岳部番外編も届きました!
そこにはレジャーシートを広げた先客がいた。ヒゲのおやじが、やけに饒舌に話しかけてくる。変なのが来るなと思ってビックリしたよ。なんでこんな山に登ってきたの? この山登るために館山来たの? なんだ、違うんだ。「ついで」か。俺たちは、ただこの山に登るためだけに館山に来たんだ。変でしょ。
地面に座っているのは、オレンジ色の毛糸帽子の男と僧侶らしき青年とワインのミニボトルをラッパ飲みしてる女。どういう関係で繋がってるのか、全く想像がつかない。
俺たち変人だから。そう言って、ヒゲの男がビール片手に距離を縮めてくる。ルートも全部メモしてるんだ、ほら。といって、小さなメモ帳を見せてくる。帰りは違う道で帰ったほうがいいよ。あっちの道。通じてるか? それは知らないけど。冒険しなきゃダメだよ。
どこまでが本当でどこからが冗談か分からない。ヒゲ男のアドバイスは気持ちだけ受け取って、来た道を帰る事にした。最後の最後に変なのに会っちゃったな。怪しい四人組だったな。