復旧開拓団・第二回(2020.1.11~1.12)
薪の山できる

【11日】
新生しゃれこうべになって6日目。イベント第一弾の開拓団に行ってきました。
9人が焚火号、hodaka号、kタツ号の三台に分乗。
昨年11月に三人でいった黒恵屋食堂へ直行。ここで昼食をとる予定だった。

まえもって電話もしておいたのに…行ってみると「ごめんね、9人は無理。出前もあるから…」。おかあさんと親爺さん二人だからね。
やむなく那古のふれあい市場での昼定食にして、近くの鮮魚店「まるい」でカンパチとサザエを仕入れる。今回も鮮魚の総料理長は無宇さん。

odoyaとコメリでの買出しを済ませて午後1時半すぎに現地着。作業計画を話し合って決起の乾杯!?
夕方には、ちょっと離れた川までウナギ筒と蟹網を仕掛けにいくので、ビールおあずけのhodakaさんには申しわけない。
庭に散乱した枝や、家の外に落ちた枝の片づけ開始。

台風のあと、家の周囲の野良道を塞いだ倒木を部落の人が切って脇の荒れ田に投げ込んであった。これが相当の量があって、切り分けて庭に運びこむと置きどころがないほどの山になった。「もう入らないよ!」とストップがかかるほど。

焚火さん、無宇さんでチェーンソー2台フル稼働。
駐車場をふさぐ倒木の枯れ枝をキムタツさんが処理。
薪になるものと、燃やす小枝を切り分けたのを、ゴクウさんと宮ちゃんががんがん焼却。
団長ヤマドリさんは薪の山を背丈ほどにも積む。
そんな仕事の真っ最中に「この木、いい匂いがする」とmaiちゃん。手にした薪の切り口からいい香りがする。「なんの木だろう?」。
片っ端から処分しているときに、こういうことに気づくのは遊び心のある余裕かな。

庭仕事を終えた夕方、狩漁部が出撃した。某橋のたもとから藪に踏み込むともうあたりは真っ暗。ヘッドランプと懐中電灯をたよりにいつものポイントにたどりつき川に仕掛けを投げ込む。

ちょうど潮の引き始めで、前々回にモクズガニがとれたときと条件は同じ。期待膨らむ。
帰り道、夕焼けに浮かぶシルエットは大島と伊豆半島。すばらしく綺麗だ!

狩漁部が戻ると夕飯のしたくが始まっていて、今回もまた豪華! カンパチとサザエのお造り、鍋ぐつぐつ、、、hodaka菜園のハヤトウリの柚子入り塩揉みも。

テーブルをひとつたたんで、蒲団を敷いて寝る準備をしてまだ宴はつづく。
12時閉店! と誰か言ってから、アディショナルタイムとなって、延長戦宣言がでて、、、

【12日】
狩漁部7時起床。
ゆらゆらと起きたmaiちゃんはめずらしく留守番宣言をする。そりゃ、年末からの気苦労でお疲れだろう。6人で出発。
昨日の仕掛けを上げると、ねらいどおりモクズガニが入っていた。

ウナギはまた空振り。ウナギ狙いはもっと上流だから、まだまだ諦めない。
その足で布良漁港へ。堤防釣りをはじめたがまったくアタリがなくて、隣の相浜漁港へ移動。ここもフグばかりで残念な撤退。

引き上げるとき団長に電話した。
「ビールは足りてる?」
「さっきから三人で全部飲んじゃった。ゼロです」
「じゃあ、買っていこうか」
「うん」
団長承認だからこわいものなし。
朝昼兼の食事は昨日の鍋にうどんを入れて、、、だったかな。

昨日のつづき仕事がはじまる。
家裏に倒れた槇の木の枝落としと畑に大量のオカラを入れて土づくりをしてくれたのはhodakaさん。

昨日活躍したチェンソーが不調で、ついに全員ノコギリになって。
庭にあれほどの山になっていた竹や木が、それでもみるみる片づいていく。

台風のあと、ひと月たって10月に引き起こした大木は、しっかり根がついたようで幹から新芽がいっぱい出ていた。これが繁ったらいい防風林が復活する。

調べてみると、いい香りのする木はヤブニッケイだった。まわりにいくつも生えているのがわかった。
木と森に囲まれていると不思議な安住感を覚えるのは、人が原始の動物の感性を持っているからだろうか。
家のまわりの高木には野鳥が集まってくる。食餌木になっているのかな。枝も張らず背ばかり伸びている木は切りたくなるが、むやみに切らないで調べないといけない。

総力戦で見違えるほどかたづいた庭。薪の山。焚火の横に全員集合。

休暇村で入浴して、久しぶりの正龍で夕食。
財布をがっちり握ったやまどり団長の余裕のひと言。
「みなさん、いいお知らせです。正龍の食事は会費から出ます!」
「おおーっ!」
餃子、ビールからはじまって、それぞれ好きなものを頼む。
「これ以上の注文は自腹です!」
今回も団長の名采配で、なんとも自由に楽しめた開拓団になりました。

渋滞なしの帰り道。9時には神保町着。
運転してくれた焚火さん、hodakaさん、kタツさん、ありがとうございます。