第37次開拓団(2019.6.22~6.23)
★ミラクル開拓団★

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地質に詳しいダーマエさんの参加で地学部も結成。
狩漁部はウナギ作戦に大量兵器を投入。
人材豊かな調理部にゆうこりんも初参加。で★ミラクル★!
神保町から朝出発7人。夜からホダスキーさんが加わって総勢8人となりました。
焚火号とレンタカー。
梅雨のさなか、土日は曇り一時雨の予報。

【一日目】
ときどきパラついていた雨が君津のあたりでは豪雨に。道路は雨しぶきで白く霞む。しかしトンネルをひとつ過ぎると雨が止んでいて梅雨前線らしからぬゲリラ雨のようなのに襲われる。こんな天気なので渋滞なし。
レンタカーは無宇さんの安全運転。いつものようにodoyaで酒と食材を仕入れて、現地着12:40。odoyaの弁当で昼休み。室内気温23℃。

まずは庭の草刈。畑はなにがなんだかわからないほどに雑草にうずもれていた。
生き残っていたダイコンのなんと強いことか。一本ぬいてみたら太さはショットグラスほどに育っている。そんなのが7本。枝豆もわずかに実をつけていた。

たぶん二年目になる、サンショやブドウ(デラウェア)も元気に育っていて、サンショは小さな実を数個だけだがつけていた。ブドウも葉陰に小さな房がついているのをみつけて感動! 来年は楽しみだ。

面倒見のいい焚火さんが、ブドウが蔓を巻きつけられるように支柱を立ててくれたり…。

ビワのある荒地にも行って、いらない木を切って薪づくり。ここの藪の開拓は冬まで突入できない。

かまどを積んで、バーベキューの準備がはじまった夕方に狩漁部が出撃した。狙いはウナギとモクズガニ。日暮れから夜にかけて2時間ばかり川でねばる予定だった。ウナギ獲りのための餌のミミズも収穫。

虫よけとヘッドライトも装備。
焚火隊長以下、maiちゃん、音、ダーマエさん、ゆうこりんの5人ででかけた。
用意したカニ籠は、われわれの通称で「一網打尽」。橋から川に降りる藪の地面にはベンケイガニがそこいらじゅうを歩きまわっている。藪こぎを苦にしない山岳部員が先頭をきって川に降り、「一網打尽」を投入。川には大きな鯉やチョウザメのような魚が悠々と泳いでいる。
つぎはウナギの仕掛けだ。川から上がって別の橋に移動しようとしたとき、やまどり団長からの電話が入った。
調理部で小屋に残った無宇さんが怪我をしたという連絡だった。救急バンと指サックを買ってこいという指令だ。
常備の救急用品はあったが、のんびり2時間も釣りをしている場合ではない。ウナギ部長のmaiちゃんはすぐ人道主義と自己犠牲の精神を発揮する。「仕掛けは明日あげにくればいいから、帰って料理の手伝いしましょう」と決断。

ウナギの仕掛けを沈めただけで帰還。

無宇さんは怪我の応急手当をして奮戦していた。調理部は一気に人が増えて、バーベキューの食材が皿に盛られていく。
やがてホダスキーさんも到着。気をつかって休暇村からてくてく歩いているのを焚火さんが迎えにいった。いつもより遅いバーベキューのはじまりでちょうどよかった。

蒲団を8枚敷くと、テーブルは台所におしやられる。ダーマエさんが台所barのマスターのようになって団長椅子にすわると「それ、座ったまま動いて揺らすと脚が折れるから気をつけてね。もう直してくれる三才さんいないんだから」と団長の注意が…。風呂場でシャワーをあびたのは美女二人だけ。
明日は狩漁部6時半起きのため、深夜飲みは2時でおひらき。

【二日目】
「寝てる部」の床からぬけださない人に「あとからおいで」と声をかけて、出撃したのは5人。焚火さん、maiちゃん、音、ホダスキーさん、ダーマエさん。
一番目の橋から川へ降り、「一網打尽」を引き上げると、入っている! 狙いどおりのモクズガニが三匹。

幸先好しと二番目の橋へ。川床へ降りて仕掛けを引き上げてみたが、こっちは残念。またしても空振りだった。
つぎは釣りだ。はじめての堤防へ。天気がいまいちだったためか釣り客は二人しかいない。私以外の四人はサビキでいどむ。

竿を出した瞬間にホダスキーさんに掛かった。かなり大きなフグ。だがフグばかり。堤防の外側に竿をだしている面々はイワシやサバを釣りあげていた。
焚火さんの言によると「8割、maiちゃんが釣ったよ!」。
しかしここでもゲリラ豪雨にみまわれた。海一面に雨の輪が広がったかと思うと、堤防の上に雨粒が弾けだす。「こりゃだめだね、逃げるか!」。竿もたためぬまま、手にもって長い堤防を走るもびしょ濡れ。
「あったかいコーヒー飲みたいね」と一人が言うとみんなに伝播する。
「でも、この濡れた格好で店に入れないしね」
コンビニの軒先で、ホットコーヒーにありつく。

気をきかせて缶ビールを補充買い足しして戻ると、居残り組が朝食の支度をしてくれていた。

時々、気まぐれのように降る小雨のなかで、ホダスキーさんが果敢に火をおこして昨日からのゴミ焼却をはじめる。草刈りや、あらたな種撒きも。

遅い昼食はカレー。無宇さんの菜園でとれた完全無農薬野菜をつかう。
キーマと野菜の二種類。狩猟部が釣ってきた魚も揚げて、モクズガニは塩茹でして完食。開拓団の食事は回を重ねるごとにレベルアップ、豪華になっていく。

久しぶりの勢揃いショットも撮りました!
初日の夜、腰が痛くなって動くのもつらそうになった団長・やまどりさん。
今回もすばらしい采配をふるってくれました。
休暇村で入浴して、帰り道も渋滞なし。神保町帰還8:40。
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〈追記〉
初日に庭の草刈りをしているとき、ダーマエさんが「あっ!」を声をあげて、足元から鳥が飛び立った。地面をみると枯葉を敷いた巣があって、卵が5、6個ある。

人が近づくのもぎりぎりまでこらえていたのだろう。いつもこの庭にいたキジにちがいない。かわいそうなことをしてしまったと、みんな思ったがどうすることもできない。
翌日、巣をのぞいてみると卵がすべてなくなっていた。猫かヘビに食われてしまったのだろうか、それとも親鳥がどこかに運んだのだろうか…。鳥が嘴や脚で卵を運べるのだろうか…。おもいはつきない。