ふたたび一人開拓団(2017.11.6)
蘇鉄に感動

9月の開拓団で庭に置いてきた砂利袋も心配だったし、アカザの種も収穫したい。15年古木のアカザのグラインダーかけもやりたい。月末開拓団には新人も参加するので、家まわりの草を少しは刈っておきたい、、、
などなどで日曜(5日)の夕方のバスに乗った。

トランプ大統領の来日警備で、首都高のコースがいつもと違った。
伊戸漁港止まりのバスだったので、夜道を歩く。

歩きはじめた頃、山の裏側の空が明るくなって月が出た。昨日が満月なので街灯のない所でも道がみえる。
7時半ころに現地について飯炊き。インスタントの五目ちらしにして缶詰と味噌汁で腹ごしらえ。
家に入ったときは18°あった気温も風を通しているとどんどん下がって16°に。外の気温を計ってみると13.2°だった。
長袖シャツ一枚だと寒い。月末の開拓団では灯油ストーブがいる。

fmでトム・ペティの話をしていた。たいして興味はないんだけど、つい先日亡くなったそうで、誕生日が私と同じだった。
缶ビールを飲みながらただぼうーっとしている夜。いつもはせわしなく吸っているタバコがうまい。

翌日は7時半に起き出してあちこちを見回り、アカザの種も採った。
庭に雑草は生えていたが、夏のような勢いではない。
持っていった古杖にグラインダーをかけてみた。

もっと小細工のきく小さなものでないとうまくいかない。

荒畑のアカザは軒並み倒れていたので、刈り取った。
3月に、竹に圧迫されていたのを救出した蘇鉄が、またも無惨な姿になっていた。隣家の通路に張り出した葉がすべて切られ、さらにまた竹に覆われている。
少しでも救助しようかと、鎌をふりあげた。が、これがやぶへびの大戦闘になってしまった。
藪は束になった竹がしなって幾重にも重なり、その上に落葉が積もり、分厚い層をつくっている。中はドームのような空間になっている。

3月には、梅の木を救出するため西側から、みんなでこのドームに切り込んだが、今日は蘇鉄救出のために北側から切り込んだ。

だいぶ刈り込んだころ、足に大きな塊があたった。切り崩した枝を除けてみると、腐りかけたような蘇鉄の幹がでてきた。小さいほうはいくつも芽をだして生きている。

すっかり埋もれきっていた暗黒の中でよく生きていたものだ。
蘇鉄の生命力に驚いた!
少しでも陽にあててやろうと、さらなる救出活動に入った。

鎌を振り上げるのは頭上だ。数十センチに積もった枯れたくずが降りそそぐ。やっとここまで藪を後退させた。

ドームの奥はこんなになっている。
体の入るところまで竹ノコギリで地表から切りまくって、枯れるのを待つことにした。

ドームに堆積している笹は、茎から根を出して増殖しているようだ。
なんという植物だかわからない。

ちょっと藪をいじりだしたのに、つい熱中してしまった。汗だくになって、もうほかのことはできなかった。
庭の草刈りも放棄。


救出した蘇鉄たち!


台風で落ちてきた蔓の枯れ枝。
ねじくれ具合がおもしろいのでとっておいた。

肩痛い、腰痛い、アカザの杖に寄りかかって平砂浦のバス亭に立った。

アクアラインから見えた富士。