第11次開拓団  2014.4.12(土)~13(日)
「どらむかんくん」と大木伐採の巻

平成26年 第11次 館山開拓団 作業報告

【探検日程】
平成26年4月12日(土)~平成26年4月13日(日)
天候:快晴

【探検隊員】
団  長:ニャゴ さん
隊  長:三才さん
隊  員:音さん、さっちゃん、hnoさん、ozさん、ゴクウさん、hodakaさん(土曜の夜から参加)、kuwa 計9名。

4月12日(土)

9:30過ぎにしゃれこうべを二日酔いで出発。好天に恵まれ爽やかな朝であるが、如何せん今朝3時近くまでのお酒がまだ身体に十分残っているし非常に眠い。同じ症状の方があと3人いるので心強いのだが。

首都高速~湾岸高速まではスムーズであったがアクアラインに乗る直前では事故らしく渋滞で長い行列。いつも通りアクアラインには行かないように見せ掛けて直前に『あ、アクアラインはこっちか』と行列に割り込みする。多少時間はかかったものの出発を30分早めた効果は大きく、君津paは11:00を少し過ぎた頃。予定通り13:00には広場へ到着した。

最近はさすがに竹の逆襲はないと安心して広場に入るが、今までとは異なった植物が目に付くようになってきた。長い間、竹の支配により生息を阻まれていた草花がやっと自由にテリトリーを確保できる状態になり、増殖し始めている。黄色い小さな花や、一見食虫植物みたいに先端が少し丸まっているものなど、今まではあまり見なかった草花だ。いや、気付なかっただけかもしれない。ozさんに聞いたら毒があるかもと言っていたが。

ニャゴ団長の安全祈願後それぞれ作業開始。今回火を燃やすところは、先日購入した《ドラム缶bbqコンロどらむかんくん(正式名称)》。

持運び可能なので場所を自由に選択でき、強い火力も維持できる。沢山燃やした後もきれいに処理できて便利である。特に明日は広場の椎ノ木の大木を切り倒すので、燃やす場所は今日と異なる可能性がある。更に点火も楽で火が周りやすく効率が良い。

音さん、三才さん、ニャゴさん、ozさんは排水溝。草むしり、枯葉集め等はhnoさん。さっちゃん、ゴクウさんと私は泥の排除。

2~3ヶ月も期間をおくと排水溝も泥や草木の葉が溜まる。音さんが雨カッパの下を着けて作業したが、開始10分もしないうちに泥だらけで真っ黒になるほど泥が溜まっていた。
物置小屋跡地の泥山は小さくなったが、廃棄する場所が無くなりかけてくるので作業効率は低下する。

翌日の椎ノ木を切る作業工程も考えなくてはいけないので、ノンビリしてはいられない。休憩の合間に皆で明日の大木切りの方法を考える。大木は広場南側から斜めに北へ延び、広場中央から上に枝葉を広げ広場全体を覆っているデカいヤツ。

行く前は《木に梯子を掛け、木に登って切る》が有力だったが、実際に見ると切りたい場所に行くには梯子が届かないことが解かった。次に《ロープを掛けて梯子に結び付け、宙ぶらりんにして梯子を上がり、到達する》という意見も出てきた。いずれにしても、木に登って枝を落とすことが最優先である。次に誰が登るかに話題は移った。
『では体重の一番軽い人かな』と当然の意見。皆、団長、ゴクウさんを見る。『60歳以上は高い所に登ってはいけないルールがあんの。だからオレはダメなの』と。これは本当らしい。シルバーに職をアテンドする場合はそういうルールがあるとのこと。でも皆ニャゴさんを見てる。

次にゴクウさん『最近は体重が増えてきたからなとお腹をさする・・・これはムリッショ!』となかなか先に進まない。その時、『オレが先鋒で登るよ』と音さんが。皆心の中で『どーぞ、どーぞ』。
そんな会話があったか、無かったか忘れたが、誰が登るにしても方法が決まらなかった。

3月に植えたジャガイモ「キタアカリ」は立派に成長していた。

雨で多少土が流れた所もあるが、昨年よりは手ごたえを感じる。栄養を芋に集中させるため、さっちゃんが葉の間引きをする。更に増し土をしなければならないが、泥の撤去を優先させジャガイモ作業は翌日にまわした。

4月も中ごろになると16時を過ぎても明るい。だがその分だけ労働するので、半日とはいえ疲れが出てくる。明日は椎ノ木を切るために知恵と勇気と体力が必要だ。16:30を過ぎたところで、道具洗いを開始した。

前回購入した「道具洗い容器」に水を入れ、使用した道具を洗った。道具は隊員の出資金で購入しているので開拓団の大切な資産である。

最後に草木を焼却したどらむかんくんの消火活動。熱く燃え尽きた灰が入ったどらむかんくんを逆さまにし灰を地面に捨てる。決してどらむかんくんに水を掛けてはいけない。
捨てられた灰はとても熱いが以前のようなバケツリレーは不要で4~5杯の水でほとんど鎮火。確認をして作業を終了したころx-japanの「♪oh~everything~♪」17:00のテーマが流れた。荷物を積み込み本日宿泊の「かやま&北浜」へ向かった。

宿に着いたのが18:00頃、食事に出かけるまでに入浴を済ませたいが、先客が風呂を使用していたため部屋で待機。腹ペコのため待機時間が辛い。ようやく全員入浴し《正龍》へ。この後は夜の開拓団コース~hodakaさん合流等はどなたが書くのかな?お任せします。

4月13日(日)
昨日は二日酔いで回復するまで時間を要したので、今朝は爽やかに起床しようと思っていたにもかかわらず、またも完璧な二日酔いで眠い。今朝も3時ごろまで飲んでいた。私が一番遅く8:05起床である。

昨晩合流したhodakaさんと朝食《cocos》へ行き、それから広場に向かった。
昨日広場の隣り合わせの畑跡地に車を駐車出来ることを確認していたので、三才号に駐車してもらった。広場まで荷物運びが最短距離で、作業中でも車を確認できるなんて本当に便利である。次回はさらに土を整備して2台入れるようにしたい。

ニャゴさんの安全祈願のあと椎ノ木の伐採の邪魔にならない所に昨日同様にどらむかんくんに火を起こした。

昨日から方法が決まらなかった椎ノ木の伐採は『ノコギリで行けるところまで、その後チェーンソーで』となり、三才さんがノコギリを入れた。
続いて音さん、hodakaさん、ニャゴさんとノコギリ隊が先陣をきった。

大木は斜め上に伸びているので、ノコギリを入れるのも一苦労である。腕が上がらなく力も入らない。
エンジンの掛かりが悪かったチェーンソーがやっとこさ息を吹き返し、ノコギリ隊の後を継いで大木に歯を当てる。

意外にすんなり歯が入っていく。予想ではとても硬く難しいと思っていたが、みるみるうちに切れていくので、切り落とせると確信した。ただし、枝が母屋に当たる事は覚悟しないといけないかなと。

なるべく慎重に切っていったが、大木なのでこちらの都合なんてお構い無しだ。そのうち「ミシミシ」と音がして大木は回転しながら倒れた。

幸運にも回転したおかげで母屋にの屋根をギリギリでかすめただけで、大きな損傷はなかった。写真で改めて見ても広場の大半を占める枝振りでいかに大きいかがわかる。
あっけなかった。昨日までの『誰が木に登るか』、『体重の一番軽い人』、『シルバーは高い所に登ってはいけないルール』などの議論は何だったのか。もっと手こずるかと思っていたが広場に到着して僅か20分と掛からずに切り倒してしまった。だがその後の作業の方が大変だった。この後の作業は枝を裁断し葉を燃やし続ける。hodakaさんが枝を落とし始めた、それに続き皆でさらに細分して葉が燃やせるサイズに分断する。
その量は今まで竹を燃やした量に匹敵するぐらいだ。どらむかんくんは開拓団参加2日目なのに、もう2年目みたいな姿。ゴクウさんが彼に休みを与えず燃やし続けたからだ。いや、ゴクウさんが休まず2日間火の番をしてくれたのだ。そのおかげで顔まで焼けてしまっている。
椎ノ木は油が多いのか葉や小枝は『バチバチ』いいながらよく燃える。以前の焚き火のように火柱が余り上がらず、燃える速度が早い。

ここで記念撮影。 難しいと思っていた椎ノ木を簡単に切り倒したチームきこり(あったっけ)は、次の切り倒せる木を探して西側の土手の上に。hodakaさんが木にロープを引っ掛けまるで本職のように倒れる向きの調整しはじめた。

団長、隊長、音さん、ロープを引っ張り、土手下からさっちゃんが微調整を指示。でチェーンソーで切る。不思議に母屋には枝が掛からない。hodakaさんが『これで商売できるね』と。3本は切った。

12:30 さっちゃんがお昼の準備を始める。積み重ねた枝葉の山は小さくならない。
恒例お昼の《さっちゃんカレー》もそこそこに作業を再開する。椎ノ木を倒したとき、側の夏ミカンの木に当たってその拍子に上の方に実をつけていたミカンが4~5個落ちた。

普段なら誰も感心を寄せないが、hodakaさんが食べてみたくなったのかミカンを試食。我々も食べてみた。中々美味しかった。

午後は次回作業の準備も含めて幹を裁断し枝葉は焼却に分けた。量が膨大なので減っていかない。

15:00を回ってもまだ大量に枝葉が残り幹も未裁断のままだ。
広場が明るい。改めて枝葉の大きさがわかる。30~40センチメートルに裁断された幹を積み上げる。薪は売るほどできた。

音さんとhodakaさんは南側の竹を間引いた。更に風通しが良くなった。風と水(排水溝、井戸)と光をコントロールできれば、植物や昆虫などの生息区域も把握できるかもしれないし開拓作業も拡大でき一掃面白くなる。

ジャガイモの増土をしなければならないが、足の踏み場がないほど散らかっている。灰、墨、土を混ぜた栄養たっぷりの混合増し土を買物かごでフルってフカフカの土をかける。6月下旬ごろ、沢山のジャガイモができるのが楽しみである。

みんな自分の作業に追われている。残り時間はあと1時間ほどで終了だ。
ゴクウさんは更にどらむかんくんをこき使っている。どらむかんくんは耐えきれなくなったのか、通風口から真っ赤に燃えた灰を吐き出した。hodakaさんは上から空気を入れ更に追い打ちをかける。これだけ高熱で燃やしているので完全燃焼した灰しか残らない。蒸気 機関車並の燃焼効率である。

あと30分。何とか葉は処理できそうだ。手の空いたところで道具を洗う準備に取り掛かる。井戸の蓋もこの2日間で初めて開ける。水量は十分だが、少し汚れが目立ってきた。早くガチャポンのポンプを取り付けて水抜きをしたい。

葉は全て燃やした。太い木はベンチに、その他の枝は細かく裁断し積み上げてビニールシートを被せ雨から守る。完璧だ。

最後にどらむかんくんの中の熱い灰を地面に棄てる。あれだけ燃やしたのに灰の量は驚くほど少ない。どらむかんくんは初めての参加だが中々良い仕事をしてくれる。水を4~5杯かけ、鎮火したことを確認して2日間の作業を終了した。

シーサイドホテルで風呂に入り、インター近くの鮮魚屋で食事して21:00ごろしゃれこうべに到着した。
皆さんお疲れ様でした。

今回も作業&アフターは盛りだくさんのイベントがあり、とても全てを報告することは難しい。足りないところは誰か書いて頂ける事を願う。

館山開拓団は団歌も完成し、日に日に進化しています。今回残念ながら参加出来なかった方も次回は是非参加をお待ちしています。

4/19 文責 kuwa 7