すがすがしい稜線を歩いて、はるか山並みを望む。仕事からも離れた世代がこぞって山へ山へと行きたがる気持ちもわかる。
だが、そうでない世界にとりつかれてしまった少数派もいるのです。
2016年3月3日の探検部山行はそんなメンバーによる山探索でした。
「道はないよ」と山の写真と地形図を広げて三人で額をよせる。
「ふーん、こんな感じか、けっこう傾斜はきついね」
「沢筋は複雑じゃなさそうだから、行けるでしょ」
「でも、藪はひどいかな。下のほうは竹でふさがれているはずだし…」
藪こぎあたりまえと、何の苦にもしないメンバーが頼もしい。
ハイライト画像で紹介いたします。
やはり山裾の竹の壁はすさまじかった。体をねじ込んでも背のザックが通らないほどの場所もある。
竹の山裾をしばらくたどって沢へ降りた
滝直下の岩肌。水量は少ないが、岩盤を舐めて水が落ちている。
どんな滝でも、滝はすばらしい!
滝を捲いて登った山腹から、堰(池)の方角を望む。
急斜面をいったん下ってまた登る、ここが最大の藪こぎとなった。
藪を降りていく宮ちゃんの姿も数メートルで見えなくなる。先頭の焚火さんの姿は完全にかき消されている。
敢然として突入していくメンバーがすばらしい。
獣でも通らないだろうな…
目的地に堰(池)は無かった。完全に干上がった広大な窪地があるだけ。
それでも自らの足で探索できた満足感はあった。
これがガイドブックにない探索の醍醐味でしょ。
下山をはじめて、沢沿いに下ると堰の底へと掘り抜かれた水路をみつけた。
長大な水路だ。昔の人々がおどろくべき工事をしたものだ。ライトは持っていたが探索する時間的余裕がなかったのでパス。
最奥はどうなっているのかそそられる。
水路出口の引き撮り。
荒れた沢の淵を伝って下る。
水路出口から下流の沢。竹や倒木が沢筋をふさいでいるが、水は深くない。軽快に進めた。
宮ちゃん、何を撮影しているのでしょう?
岩棚をつたう。トラバースと言ったら大げさだな…
いよいよ滝の最上部に…
滝の先端。立っているのはあぶないので、焚火さんはかがんでポーズ!
ザイルでもなかったら、とてものぞけない滝の落ち口。
目的地まで踏破して無事下山。こういう山歩きもあるのです。
観光散歩の山歩きとは無縁のワイルドな山岳探検部へどうぞ! メンバーは危険回避を心得ている経験者です。
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