【その50】

週報     mai   

【3月3日】

(長いので略)

剣喜さんCさん加わり、日本の農業話など。昭和30年代の結婚式は、ご近所親戚総動員で自宅で二日がかりで催されたことや、Cさんの故里では今も男たちは月2回公民館でみんなで酒を飲むことなど。

「雨ニモマケズ」の中で宮沢賢治が玄米4合も食べるのに皆で驚嘆し、コロンブスは船に山ほど檸檬を積みこみ壊血病を予防したとかしないとか。

C「としちゃんは脚気ですか?」

三「えぇとわたしは金欠です」

味わい深いギャグ一つ飛び出す。

とここでCさん、お小遣い制の夫が確実にお金を貯められる裏技を伝授。その月の給料を奥さんに預ける日を、毎月3日ずつ遅らせます。そうやって一ヶ月分の給料で33日過ごすようにしていくと一年後には一ヶ月の給料分が浮く計算になるんです。

一年間の煙草代が75万円という高額納税者マスターには三才さんがこうアドバイス。ただ止めてもたまらないんです。煙草を買うつもりで500円玉をフィルムケースに貯金してく。私の知り合いはこれで200万貯めて車買いました。

つかの間思案にふける我々。

そして「そんなの出来たらとっくにやってるよ」と音さん。

そうなんだよねー。

間も無く日付も変わろうかという時間、超一級建築先生来店。すこぶる陽気。

人妻は断念して、これからは受験生の母親を狙おうと、湯島天神をさまよってきたが、それらしき人は見当たらず、代わりにライトアップされた梅の花を愛でてきたそうだ。

「明日は朝から探しに行こう。それで一緒に親子丼食べませんかって誘うんだ。とろっとろの卵で、漆塗りの匙ですくって食べるのが美味いんだよ。」

カウンター席には美人2人。おなじみsuzuちゃんと、上海帰りのマドモワゼル。5月から本格的に帰国だそうで、ムフフと笑が止まらない。

【3月6日】

ドアを開けたらカウンター席に美女二人ほか、実に賑やか。やはり女性がいると雰囲気が違って良い。酒の力を借りずとも、みな目がイキイキと輝く。カウンターに男1〜2名で飲んでるうちは、こうはいかない。ふとため息が漏れたりして、何ともいえぬ場末感、どんよりと沈む眼差し…てな事になったりする。それはそれで良いけれど。

これからはスーさんを「スージー」と呼ぶことにした。スー爺から来たかと思いきや、どうやらそういうわけではないらしい。スージー、てっきり「ばっかだねぇ〜やめてくれよ」と、いつもの調子で嫌がるのかと思いきや、カウンターの端っこで、静かにニコニコ「俺の息子はスーザンって呼ばれてるんだ!」

因みに言うまでもないがスージーはスーザンの愛称。

なお、当店には芦屋のRozyもいますね。

テーブルでは三蔵法師さんとお連れの青年二人が話し込み、23時過ぎてCさん、ウーさん御来店。24時近く、さかさニャゴならぬ斜めニャゴが見れた。これは貴重。

雨も降り始めたので、斜めニャゴと一緒に一足先に店を出た。