【その40】 |
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川底の砂利を手ですくって、小石を裏返してみるとキラリと金色に光るものがくっついている。ごく小さい。 昼飯を食べてからまた河原におりた。ニャゴさんも一緒だ。今度はプラコップを持っていった。
「おっ、これは大きいぞ」とニャゴさんがプラコップのなかに落とす。川底にたまった落ち葉にも金がくっついている。 最初のときよりかなり効率がよい。 「もう開拓団やめて、こっちで砂金採りしようか」 「そうだね、ちょっとやっただけで、これだけ採れるんだから。砂金採掘団にする?」 「なべさんならやるよ。山には登れなくてもいいんだよ、ここならしゃがんでるだけだから」 「河原にかがむ金採りジジイになるな」 「遊ぶところもないし、夜、イワナ食うだけ」 「金(カネ)がたまる一方だよね」 「でもこの金(キン)じゃ、自販機には使えないよ」 「やっぱりここでも眺めるだけか!」 「芦坊さんも誘う?」
山梨県某所
さっちゃんの友達仲間のキャンプに相乗りさせてもらった楽しい一泊でした! |