【その39】

飲んだくれの食い倒れ旅   mai   

三浦半島ぐるり旅してきました。
横須賀中央駅10時着。10時開店の中央酒場へ。開店5分後入店、既にお客さんが10人程酒を飲んでる。
しこ刺し(ヒコイワシの刺身)が名物なのだけど、生憎なくてガッカリ。そら豆は茹でたてで甘くて絶品。エビ天も揚げ方が最高。タコはイマイチだったけど、ウドは天下一品、コロッケもホカホカで幸せ。鯵刺しも刺しで食べる素晴らしいタイミングで本当に美味い。

横須賀というのは、氷の入らない三冷ホッピー誕生の地で、ホッピー頼むと冷たい焼酎入ったキンキンのジョッキとホッピー一瓶出てくる。氷が入ってると、外イチに対し中が三杯だけど、三冷の場合は、持ってきてもらったジョッキにホッピー一本まるごと入れて、表面張力のちょうど一杯。たかがホッピーされどホッピーで、凄く美味い。氷が入ってるより断然度数が高くてよく回る。

10時半には店内満席。揚げ方が上手なので、鯵フライや串カツも食べたいし、ドジョウや親子の小鍋系もチャレンジしたかった。出来ることなら夕方まで中央酒場にいたかったけど、先があるので意を決して退店。
フェリーに乗って猿島へ。観光客が沢山いる無人島。酔っ払ったので、浜辺で寝る。

その後三崎港に移動し、夜は三崎の飲んだくれがくだ巻いて店の人に怒られてるディープ酒場へ。最後は店のオヤジの愚痴をツマミに酒を飲み、早々就寝。
宿泊したのはサンポートみさき。漁港の真横。朝5時台起床。
宿を出て3秒のところから、朝市が始まる。マグロ串揚げの屋台で試食し、さつま揚げ試食し、豆乳試飲し、200円のマグロ汁の行列に並び(まだ6時!)、大根の輪切り試食し、たらこの燻製試食し、コロッケを買って食べる。何もかもが驚きの安さ。
太った大根、太ったキャベツ、綺麗なレモンに立派なタケノコ。大きなカレイが三尾1000円、ケースねヒコイワシが500円(これは本当に欲しかった〜)、勿論マグロも充実していて、部位に別れて色々売ってる、しかも激安。
結局マグロの目玉二個と頬肉切り身、計300円を購入し、宿に帰り、9時まで寝直す。

体力回復し、今度は城ヶ島へバスで向かう。天気は快晴、あちこちでイカや魚を干している。海辺を散策。りっぱな昆布が漂流してきていたので、本流に返そうとして足元取られて靴がずぶ濡れになる。
水溜りに無数のオタマジャクシが泳いでいる。初めて見る植物、上空をくるくる回るトンビやツバメ。たくさん歩いてクタクタになったところで、城ヶ島の店に入り生シラスでビール飲む。
生シラスより釜揚げシラスの方が、味的には美味いよな、と思う。何かメダカ食べてるみたい。苦くて生々しくて。でも、美味い物が美味い訳ではなくて、やはり生シラスは良い。味覚って不思議だなと思う。
一時間くらいで済ますつもりだった城ヶ島、思いの他に見所満載で長居してしまう。真っ赤な珊瑚を拾って意気揚々としていたけれど、乾いたら色褪せて粉々になってしまった。珊瑚じゃなかったのかな。

バスで三崎口に戻り京急線乗車。中華街に立ち寄りぶらぶらして、紹興酒飲んでお粥食べて四谷三丁目丸正にてネギと生姜買って19時帰宅。
すぐさま鍋に300円分のマグロとネギ生姜入れて強火にかける。酎ハイ飲んで堪らずマグロつまみ食い。凄く美味しい。柔らかくて、全く臭みがない。また行きたい。もう行きたい。三崎市場。ヒコイワシ買えば良かった。ちまちま処理して、とんがらしと黒ごまで酢漬けにしたやつ、大量に作って食べたかった。
ああ、楽しかった。胃袋5個くらい必要な旅だった。

そんな訳で、マグロと醤油の匂い立ち込める我が家にて就寝。明日の朝ごはんは煮マグロ丼だな。起きるのが楽しみ。