その他みんなの言いたい放題 【その15】三才
S氏のサラリーマン日常(通勤クイズ編)

仕事をしながらこう考えた。「そうだ、歩いて帰ろう!」
S氏が仕事に集中できるのはせいぜい15分間である。
本当は仕事をしながら考えたのではなく、仕事に飽きてぼーっとしている間だったのかもしれない。しかしそう考えたのは事実である。
家まで歩く? いえS氏の実家のあるYMG県にである。
そしてこれがS氏の退職後の目標となった。しかしここでS氏は我に返って脚力が全く衰えていることに気がついた。何しろ結婚して30年近く怠惰な生活をしてきたツケである。

「よし、今日の帰りはエスカレータを使わないぞ!」と一念発起して帰路についた。
S氏は通勤に地下鉄を利用しているが、春日・後楽園の乗り換えでは5ヶ所連続の登山訓練のような階段がある。
しかも通勤に使う階段はみんな上り・下り兼用なので、発車間際にドドドッと下りてくるバカ共に逆らって上るのは結構図太い神経がいる。
ともあれその日、エスカレータに乗らない決意も固く帰路についた。
何段あるのか数えようと思って、家につくまでの上り下りの階段の数をかぞえると、「何ということでしょう、313段もあるではないですか(ここんとこビフォー・アフター調で)。」
帰りは圧倒的に上りが多いのだが、多少の下りもある。
逆に明日の「行き」は下りが多くなる。
脚力作りには何となく上りの方が効果があるのではないかと思ったが、正確には何段上ったかわからない。
「よし、明日はちゃんと行き帰りの上りだけを数えるようにしよう!」と決め枕元にメモ帳を用意して、安らかな眠りについたS氏であった。

さて皆さん、明日の行き帰りの上りだけの階段の段数はおわかりですか?