2006.9

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ドイツの中部、Hessen(ヘッセン)州に位置するKassel(カッセル)。人口20万人を抱える、緑の多い大きな都市だ。
Märchenstr.(メルヘン街道)の中心都市としても機能しているこの街は、メルヘン街道の都市というだけあり、Brüder Grimm(グリム兄弟)とも密接に関係している都市でもある。16世紀の終わりに同じヘッセン州のHanau(ハーナウ)で生まれた兄Jakob Grimm(ヤーコプ・グリム)と弟Wilhelm Grimm(ヴィルヘルム・グリム)はその後カッセルに移り住み、長年カッセルで過ごした。
そんなカッセルはフランクフルトからICEで約1時間30分。カッセルには中心街から約2キロ離れたところに位置するKassel Wilhelmshöhe(カッセル・ヴィルヘルムスヘーエ)駅と中心街に近いところに位置するKasselHbf(カッセル中央駅)の二つの駅があるが、ICEなど、特急や主要列車などはカッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅の方に到着するので注意が必要だ。
カッセルヴィルヘルムスヘーエ駅を降りると駅前に、大きな屋根を持つトラムとバスのターミナル※1に出る。中心街までここからトラムで約10分。歩いていくには遠いので、トラムを使うのが良いだろう。トラムは中心街の手前まで、5キロぐらいの長さの直線道路、Wilhelmshöher Allee(ヴィルヘルムスヘーエ アレー)※2を進む。その名の通り、カッセルの観光名所のひとつであるヴィルヘルムスヘーエへまっすぐ続く道になっている。ヴィルヘルムスヘーエは日本語でヴィルヘルムの丘という意味で、一帯は公園となっていて、お城や美術館、博物館などがある。

トラムは中心街に入り、坂の上のようなところにつく。ここから階段※3が下っていくと、カッセルのメインストリートであるObere Königsstr.(オーベレ・ケーニッヒ通り)※4に辿りつく。この通りはトラムと歩行者だけの通りとなっていて賑やかだ。この通り沿いにはRathaus(市庁舎)※5もあり、立派な建物である。同じく通りに面するFriedrichsplatz(フリードリッヒ広場)にはヨーロッパで始めての公立博物館であるフリデリツィアヌム博物館※6がある。そのほかカッセルには様々な博物館や美術館が存在するため、色々見て回っても楽しいかもしれない。

※1 ▲Kassel Wilhelmshöheのターミナル ▲Wilhelmshöher AlleeからみたWilhelmshöhe
※3 ▲メインストリートへの階段 ※4 ▲Obere Königsstr.(オーベレ・ケーニッヒ通り)
※4 ▲Obere Königsstr.(オーベレケーニッヒ通り)。奥に見えるのがHessisches Museum(ヘッセン州立博物館) ※5 ▲Rathaus(市庁舎)
※6 ▲Museum Fridericianum(フリデリツィアヌム博物館) ▲Ottone[Naturkundemuseum](オットーネウム・自然史博物館)
▲Orangerie(オランジェリー) ▲グリム兄弟の像
ヘッセン州立博物館のあるBrüder Grimm Platz(グリム兄弟広場)にあるグリム兄弟像。


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