2006.9

page:Top      ドレスデン散策

ドレスデン。ザクセン州の州都でもあるドイツでも有数な観光地の内の一つだ。「エルベ川のフィレンツェ」などとも称される非常に美しい街である。昔から文化や芸術の都としても栄えていたドレスデン。その美しい都も1945年2月、米、英連合軍により何度かに渡る激しい爆撃を受けた。その結果、町は壊滅状態となり多くの死者を出した。戦後は、しばらくの間瓦礫の山であった建物の復興が進んだ。そんな中でもドレスデンのシンボルともいえるFrauenkirche(フラウエン教会)は戦争の悲惨さを伝えるモニュメントとして、しばらくの間破壊された姿のままであったが、東西統一後に復元が開始され2005年の10月に復元が完了した。復元に際して、極力、新たな資材でなく、もともと構成していた資材で復元が行われた。瓦礫の山から、どの石が、どこの部分に使われていたなどを研究しながら復元したため、「世界で最も難しいパズル」とも言われた。
その他にも、まだ街のいたるところで復興工事が行われている。また数年後訪れると違った姿を見せてくれるだろう。
そんなドレスデンにもトラムが張り巡らされていて、主要観光地もトラムで向かうことが出来る。
今回の旅では、DresdenHbf(ドレスデン中央駅)※1からスタート。街の中心であるAltmarkt(アルトマルクト)までは約1キロ歩くことになるので、駅前から出ているトラムを利用するのもよいだろう。
歩いて行くなら駅前からまっすぐ伸びる歩行者天国のPragerStr.(プラハ通り)※2を歩くと、Altmarktにたどり着くことができる。この通りはホテルなどが立ち並ぶ通りとなっていて、どことなく旧東ドイツの空気を感じる。しばらくするとAltmarkt※3に到着する。この広場はドイツでも有数のクリスマスマルクトのメイン会場となる広場だ。私が訪れた9月にもクリスマスグッツが少し売っていたので、少し早いクリスマスの気分を味わった。ここからさらに300mほど歩けば、ドレスデンのシンボルともいえるFrauenkirche(フラウエン教会)※4に到着する。非常に美しい教会で、観光客で賑わっていた。この辺りも至るところで修復工事が進んでいる。
ここからエルベ川の方に進むとStallhof(シュタールホフ)の壁に素晴らしい壁画※5があり、こちらも必見である。この壁づたいに進めば、Schlossplatz(城広場)に着く。この広場に面してKatholische Hofkirche(カトリック旧宮廷教会)やResidenzschloss(ドレスデン城)※6が立ち並び、非常に壮観である。このすぐ横にはZwinger(ツヴィンガー宮殿)※7やSemperoper(ゼンパーオペラ)※8などの建物も立ち並び、タイムスリップしたような気分にもなる。
ちなみにAltstadt(旧市街)からエルベ川を挟んだ向かい側に見えるのはNeustadt(新市街)※9である。
※1 ▲DresdenHbf(ドレスデン中央駅)
私が訪れたときは駅は改修工事を行っていた。
※2 ▲PragerStr.(プラハ通り)
▲Kreuzkirche(聖十字架教会)から見たFrauenkirche(フラウエン教会) ※3 ▲Altmarkt(アルトマルクト)
同じくKreuzkirche(聖十字架教会)から。
※4 ▲Frauenkirche(フラウエン教会) ▲Frauenkirche(フラウエン教会)
この壁の跡のようなモニュメントは、教会修復に際して使わなかった石。
▲戦後、破壊されたままであった建物の修復も進む。 ※5 ▲Der Fürstenzug(君主の行列)
Stallhof(シュタールホーフ)の壁にある。
※6 ▲正面がResidenzschloss(ドレスデン城)、右がKatholische Hofkirche(カトリック旧宮廷教会) ※7 ▲Zwinger(ツヴィンガー宮殿)
※8 ▲Semperoper(ゼンパーオペラ) ※9 ▲Hauptstrasse(ハウプト通り)
Neustadt(新市街)の中心通りであるハウプト通り。
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