現在ドイツでは約50以上の都市で路面電車が運行されている。
このページではドイツ、またはオーストリア等のドイツ語圏の国を旅行し、Straßenbahnを利用する際に手助けになる情報を載せてみた。
※筆者の見解を元に作ってますので、万が一間違えなどがございましたら、メールで報告して頂けると幸いです。
誤りのないように努めておりますが、このページの情報によって生じた不都合、損失などに関しましては一切責任を負いかねますのでご了承ください。
また、それぞれの運営会社ごとに表記がことなることがありますので御注意ください。


基本的な用語
Straßenbahn(シュトラーセンバーン) 日本語で「路面電車」の意味。規模や形態にもよるが、
街によっては※Stadtbahn(シュタットバーン)や※Tramと表記することもある。  
※Stadtbahn…都心部は地下化して郊外で地上に出るような路面電車に基本的に用いるが、Gera(ゲーラ)の路面電車など、普通の路面電車にも用いることがある。
※Tram…ミュンヘン、カールスルーエなど、南ドイツで多く用いる。

Haltestelle(ハルテシュテレ) 停留所…停留所は、大きく「H」と描かれている看板が目印。Hは左記のHaltestelleの略で、路面電車の停留所はStraßenbahnhaltestelle(シュトラーセンバーン・ハルテシュテレ)、バスの停留所はBushaltestelle(ブス・ハルテシュテレ)という。

ウェブサイト

ドイツの各都市の路面電車はそれぞれHPを持っていて、インターネット上から様々な情報を入手できる。大きな都市などでは英語のサイトも用意しているが、ドイツ語だけのサイトも多い。以下の用語は、ウェブサイトから情報を入手する際に助けになる用語を並べてみた。
(Linien)netzplan 路線図…Linienetz、Netzplan、などと書かれていることもある。このページにはPDFによる路面電車の路線図等が用意されていることが多く、大きな都市になってくると、Straßenbahnliniennetz(路面電車路線図)やBusliniennetz(バス路線図)等、種類別に分かれているものもある。
インターネット以外にも、窓口などで時刻表や路線図は手に入れることが出来る。また、Nachtlinien(深夜帯路線図)というのもあり、こちらは深夜限定の路線図となる。

Fahrplan(Fahrpläne) 時刻表…時間、停留所などを入れて検索してくれるものもあれば、路線別、停留所別など、様々なタイプのものがある。またMontag-Freitag(月曜−金曜)、Samstag(土曜日)、Sonntag(日曜日)と、曜日別に時刻表が変わるので注意。
PotsdamではCombino Fahrpläne(コンビーノ用時刻表)というコンビーノの運行時刻表などが設けてあり興味深い。

(Tarif)Zone/Tarifwaben/Wabenplan 運賃ゾーン…ドイツでは運賃がZone(ゾーン)別に決められていて、ゾーンをまたぐ事で運賃に変化が生じる。大体の場合、旧市街や路面電車の路線は全て1つのZoneにまとめられていることが多い。
ちなみにTarifwabenのWabenとは蜂の巣の意。運賃ゾーンが蜂の巣のように集まっている姿からだろう。

Fahrkarte/Fahrschein/Ticket 切符…下記に参照。Tarif(運賃)のコンテンツに含まれている場合もある。

Aktuell/Presse(meldungen) 最新情報・プレス情報…このページには最新情報などがアップされていて、工事中の路線情報から、新路線の建設情報など、色々な情報を得る事が出来る。

Fahrkarte(切符)

切符は停留所備え付けの券売機で買うのが基本だが、その他にもDBの駅にある券売機や大きなターミナルにある窓口、さらには運転手から買うこともできる。日本のように後払い、先払いにより、切符を買っているか確認するようなシステムはなく、切符を乗務員に見せることなく乗車できる「信用乗車システム」を採用している。そのためほとんどのトラムはどのドアからも乗車することが出来る。勿論ただで乗車できるというものではない。そのため乗車したらすぐに、車内備え付けの刻印機に切符を入れ、切符を刻印する必要がある。たまに、無賃乗車でないかチェックするため私服の乗務員が乗り込んでくることがあり、その際にこれらの手順を踏んでいないと、無賃乗車とみなされ高額の罰金を支払うことになるため注意が必要だ。 ものによっては、買った時点で刻印されていて、刻印不要のものもある。
Einzelfahrkarte(アインツェル・ファールカルテ) 一回乗車券

Tageskarte(ターゲスカルテ)/
24-Stunden-Karte(
フィアウントツヴァンツィッヒ・シュトゥンデン・カルテ)
一日乗車券・24時間乗車券
一人用から、家族4人まで使える切符等様々。自分に合った切符を買うといい。 また、その日だけ有効な切符や丸々24時間使用可能な切符の二種類があるので、注意が必要。

(Wochen/Monats/Jahres)karte 一週間・一ヶ月・一年間 定期券
大抵の場合、これらの定期券を買う場合には、Passfoto(パスフォト)という、証明写真が必要になる。街中や駅などでも気軽に撮ることができる。

City-ticket/City-Card シティーチケット…City CardやFrankfurt cardなど街名を付けて表記するものもある。24時間や48時間の間、路面電車だけでなく、バス、U-Bahn、S-Bahnといった市内交通を利用できたり、市内の博物館、美術館などの割引券にもなるカード。都市によって内容は違うが、基本は上記のようなサービスが得られる。


乗車

路面電車の乗り方は日本と少し異なる部分も多いが、基本的には同じような感じである。
線路の改修工事や事故などで系統のルート変更などもたまにある。そういう時は周りの人に聞いたり、停留所の張り紙を見たりしてチェックするといい。
@ドアはボタンで開ける
ほとんどのトラムのドアは自動的に開いてくれない。そのため乗るトラムが来てドアが開かなかったら、ドア横、もしくはドア自体に備え付けてあるボタンを押す必要がある。ボタンには「Tür öffnen(ドアを開く)やeinsteigen(乗車)」といった文字が書いてあることも。
A車内に入ったらまず刻印
車内に入ったら、車内に備え付けの刻印機に切符を差し込み日付等をスタンプする。(一日乗車券などで何度も乗車する場合、刻印は初めの一度のみでOK)
刻印機はEntwerterといい、刻印することを「Entwerten」(エントヴェァテン)という。

(B降りたいサイン)
トラムは基本全ての停留所に止まるが、都市によっては日本のバスのように降りることを知らせるボタンを押さなければならない。押すと「Wagen Hält」等といったランプがついたりする。(まず観光で使うようなところでは誰かしら降りるので、さほど気にする必要はないが念のため)

C上記@と同様、降りるときドアの開閉スイッチを押す。


停留所の名前

停留所には一つ一つ名前があり、これらの停留所の名前を少しでも理解できると、路面電車での旅がより楽しいものになるだろう。
Platz 広場
Karlsplatz,Alexanderplatz,Rathausplatz
(カールス広場、アレキサンダー広場、市庁舎広場)

Straße 通り
Goethestraße,Pragerstraße,Berlinerstraße
(ゲーテ通り、プラハ通り、ベルリン通り)

Tor
Sendlingertor, Rotestor,Herdentor
(ゼントリング門、ローテス門、ヘアデン門)
現在の旧市街(Altestadt)と呼ばれる地域は中世に城壁の中に囲まれたところであった。城壁にはいくつか門が設けられていて、今なお残るものもあれば、上記のように地名として残っているものもある。

Brücke
Sebaldsbrücke
(ゼーバルズ橋)

Dom/Rathaus/Flughafen/Universität
Hauptbahnhof/Friedhof
大聖堂・市庁舎・空港・大学・中央駅・墓地

Ost/West/Süd/Nord 東・西・南・北


ドイツの路面電車のページに戻る
Let's ride a tram(Home)に戻る