肺ガンにより廃線

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ああ、これですね
もうすぐ廃線になるらしいデンヤ線。

これまでのとしつきには
どうということもなく眺めていた顔。
切符も買わずに、とりあえず見物してみる。

今さら、この路線の歴史的背景やら
風景のうつろいに感じ入って、
写真なんか撮ったって薄っぺらいことなのだが。

今さら、なくしたのちの悔いを予感してみても
仕方がないのだが。

いま、ただ、あるのは
「ちかぢか姿を消すものをみてみたい」
という好奇心、ノスタルジアだなんて・・・

そんなこと言ったら怒られるな、と思いながら、
残りの日々を賭けるデンヤ線の列車を
手術室の奥へ見送りました。

(本人としては廃止、ではなく休止)

 

ここまではポエム

今まで乗ったこともない路線に、もうすぐ廃線になるということで乗りに行くおこないの薄っぺらさと重ねて。