楊名時健康太極拳は・・・ 中国で「国民が健康になるために」と制定された「簡化太極拳」を基底として、調心・調息・調身をより重視して、日本人の体力や精神に合わせて編成された健康法です。

調心とは心を整えることです。豊かで、おおらかで、こだわりの無い心は、嬉しいことも苦しいことも全てを無にしてゆったりと動く太極拳の中から生み出されます。心を空っぽにしてリラックスすると、全身の経絡が開かれ気が充実して血液の流れをよくします。

調息とは呼吸を整えることです。呼吸は生きていることです。楊名時健康太極拳の呼吸は息をゆっくり吸いながら、自然界に溢れる生きる力を体の中にとりいれ、体の中の悪い気を静かに吐き出します。雑念を払い心を冷静に、激しいストレスからも解放されて生きる喜びが湧いてきます。

調身とは体を整えることです。ゆっくりとした動きは、体から無理な力を抜き、頭から手・足の指先まで気血をめぐらしながら、柔らかなバランスの良い体へと導きます。

師家・楊名時が日本で紹介、普及した楊名時健康太極拳は50数年にわたって、年齢や性別を問わず、体力や運動神経といった条件も無く、誰にでもできる健康法として愛好されています。 ＮＨＫテレビ、全国の朝日カルチャースクールで、すっかりおなじみになりました。

練習プログラムは、中国で800年の歴史を持つ医療体術「八段錦」を組み合わせた楊名時健康太極拳のオリジナルといってよい充実した内容で、自分の体力・体調に合わせて無理なく行い、体を整え、心をときほぐします

健康は人間が幸せに生きるための基本です。健康は誰が作るのでしょうか。自分です。自分の心が作るのです。悩み無く平らかな穏やかな心は何にも勝る薬です。心をもって気をめぐらせることが健康への道です。