ガンジス川の昇る朝日。

ヒンズー教の聖地、バラナシに着いたのは朝の4時頃だった。電車で一緒になった日本人とオート力車でガンジス川のほとりまで来た。ここは沐浴する人のために、土手がコンクリートの階段になっておりガートと呼ばれる。ガートに降りる階段には川に流す花や、お土産のような物を売る店もある。まだ薄暗いうちから人が集まってきて沐浴をしていた。お祈りしながら河にジャブジャブ入ってる人もいるし、歯を磨いたり身体を洗ったりしてる人もいる。

旅の途中で出会う人はいつもお互い貴重な情報源であり、実際人から話を聞いて行き先を決めることも多い。ただインドを始めとしてアジアでは、日本人同士だと挨拶どころか目をそらす場合も多い。日本人がどこにでもいるからだろう。

僕らがその階段に座って話したのはなぜかプロレスの話だった。

バラナシ 1997.1 前のページに戻る