ロビー・ラカトシュは、ハンガリーで代々ジプシー楽団を率いている名門の家系に生まれまし た。幼少の頃より父親からヴァイオリンの手ほどきを受け、大学でクラシックの訓練も受けてい ます。また、フランスのジャズ・ヴァイオリン奏者である故ステファン・グラッペリを信奉し、グラッ ペリから譲り受けた楽弓を用いています。現在はベルギー在住。 ラカトシュ・アンサンブルは、以下の5人で、ジプシー音楽に他ジャンルの音楽を取り入れる、 独自の音楽を展開しています。恐らく、このメンバーが揃って初めてラカトシュの音楽が表現で きるのでしょう。1999年と2001年に来日しています。 ロビー・ラカトシュ(ヴァイオリン) ラースロー・ボーニ(第2ヴァイオリン) カールマン・チェーキ(ピアノ) エルネスト・バンゴー(ツィンバロム、ギター) オスカール・ネーメト(コントラバス) タンゴ・デストロイヤーと呼ばれた、アストラ・ピアツォラ5重奏団と同じ編成(リーダーの楽器 は違う)です。恐らく、万能選手的なピアノ奏者と、ジャズとクラシックの素養があるコントラバス 奏者、リズム楽器としてのギター、カウンター・メロディーのバイオリンという編成が、民族的な 音楽から、ジャンルの壁を越えるのに都合の良い編成なのでしょう。
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