1988年に日本で開催された、インド際に出演するために来日した4人のインド・パーカッシ ョンの演奏を収めたCDが、「振気烈動〜超絶のインド古典パーカッション〜」というタイト ルで、キングレコードから出ています。打楽器4人だけの演奏ですが、そのリズムは多彩で、 表現豊かです。ザキールのタブラとヴィックのガタム(素焼きの壺)は、シャクティ以来の鉄壁 のコンビですが、理論体系の異なる南北インドの即興音楽が、こんなに簡単に癒合できるの は驚きです。 このCDには、ガタムに加えて、カンジーラ(蛇皮を貼ったタンバリン)とムリダンガム(両面太 鼓)という、南インドの代表的なパーカッション群に、北インドを代表してタブラのザキールが 加わっています。 CDの最後には、ザキールの解説によるタブラのデモンストレーションが収録されていま す。この頃、ザキールは来日公演でこのデモンストレーションを行っていました。私もTVで放 映された時に見ていましたが、この細かい指の動きと、表現力の多彩さに驚きました。
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Super Percussion of Indea (K30Y 5006)
MUSIC: 1.Ek Tal; Tabla Solo [12'41"] 2.Khanda Chapu; Ghatam & Kanjira [13'39"] 3.Misra Chapu; Mridangam, Kanjira, Ghatam, Tabla [16'14"] 4.Aadi Tala; Mridangam, Kanjira, Ghatam, Tabla [21'57"] 5.Tabla Demonstration; Zakir Hussain [6'36"]
PERSONEL: Ud. Zakir Hussain (tabla) Pt. T. H. Vinayakaram (ghatam) Pt. T. G. H. Shankarrao (kanjira) Pt. K. T. Visweswar (mridangam)
RECORDING DATA: Recorded at Studio Take One G st. Tokyo, May 25, 1988. Produced by Kyoji Hoshikawa(星川京児).
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