この時期から、オレゴンは音楽の幅を広げる目的で、ゲストを擁した録音を３作連続して
発表しています。その最初に白羽の矢を立てたのが、栄光のコルトレーン・カルテットのエル
ヴィン・ジョーンズです。
　エルヴィンを擁しているのだから、当然かもしれませんが、オレゴンの諸作の中で最もジャ
ズ色の濃いＣＤです（実際にM4を自分のグループのレパートリにしてしまいました）。ジャズと
してオレゴンを聴くには最適のアルバムです。ただし、コリン・ウォルコットの陰が薄くなって
おり、私は不満です。私の敬愛する、オレゴンとエルヴィンのどちらも実力を出し切っていな
いという、消化不良に陥ります。そういえば、あるレコード評に「早すぎた共演」と書かれてい
たのが印象に残っています。

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Together (UV 009)
/ Oregon & Elvin Jones

MUSIC:
1.Le Vin (Ralph Towner) [11'35"]
2.Lucifer's Fall (Ralph Towner) [5'35"]
3.Charango (Oregon) [4'01"]
4.Three Step Dance (Glen Moore) [6'40"]
5.Driven Omens (Elvin Jones & Collin Walcott) [3'16"]
6.Teeth (Elvin Jones, Paul McCandless, Glen Moore) [4'19"]
7.Brujo (Ralph Towner) [8'00"]

PERSONEL:
Paul McCandless (oboe, English horn, bass clarinet, flute)
Ralph Towner (piano, classical guitar, 12 strings guitar)
Glen Moore (contrabass)
Collin Walcott (tabla, conga)
GUEST:
Elvin Jones (drums)

RECORDING DATA:
Recorded at Vangard's New York Studios, January 1973.
Produced by Oregon & Ed Bland.