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歯周病と全身疾患(ししゅうびょうとぜんしんしっかん)[Periodontal Diseases and Systemic Diseases]
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 全身疾患のうち,あるものは,歯周病の発症や進行さらには治癒に影響を与えるリスクファクターとして位置づけられている.一方,逆に歯周病が,全身疾患のリスクファクターとして注目されてきている.
 歯周病が全身に影響を及ぼす例として,感染性心内膜炎がある.スケーリングや外科処置等の歯周治療は,一過性の菌血症を起こすことから,人工心臓弁を有していたり,細菌性心内膜炎の既往がある患者には,抗生物質の予防投与が必要と考えられる.また,近年,歯周病を有する者は,心臓血管疾患(CHD)に罹患しやすいとの報告がなされた.欧米においては,CHDによる死亡率が高いことから,重要な問題として捉えられている.
 糖尿病は歯周病のリスクファクターであるが,逆に,歯周病が糖尿病患者の血糖コントロールに影響を与えると考えられる.糖尿病を有する歯周病患者に対して抗生物質を併用した歯周治療を行ったところ,術後に血糖値が改善したが,抗生物質を併用しないで歯周治療を行った場合には,菌血症を起こすことにより,血糖値の改善を阻害するという報告がある.その他にも,低体重児出産をした母親は,正常児を出産した母親に比して歯周組織の状態が悪いという報告がなされた.歯周病が低体重児出産のリスクファクターである可能性がある.
 歯周病に影響を与えていると考えられている全身疾患としては,糖尿病,喫煙,心理的ストレス,骨粗鬆症,エイズ,Papillon- LeFevre症候群,ダウン症候群等がある.
 糖尿病は,インシュリン依存型(IDDM:type I)と,非インシュリン依存型(NIDDM:type II)があるが,糖尿病患者は,糖尿病がない者に比して,歯周病に罹患しやすいこと,さらに歯周病の臨床症状が悪いことが報告されている.さらに,血糖コントロールの悪い者は,よい者と比して歯周病がより悪化すると考えられている.喫煙者は,非喫煙者より歯周病に罹患しやすく,歯周治療に対する反応もよくないことが報告されている.また喫煙者においては,歯肉の血管が収縮しているため,歯周病の重症度に比して見かけの炎症が少ないので,注意が必要である.心理的ストレスは,副腎皮質ホルモンの分泌を促進させ,白血球の機能を低下させていると推測されている.また,ストレスの存在下では,ブラッシングの回数と質の低下や喫煙を促すなど,生活習慣に影響を及ぼしている可能性が考えられる.


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読谷歯科医院

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