<お赤飯について>

平素は、お赤飯をご賞味いただきまして、誠にありがとうございます。さて、お赤飯につきまして、口上を述べさせていただきたく、ご覧頂ければ幸いでございます。

【赤飯とは?】                                   
染飯の一種
蒸したもち米に煮た小豆またはささげとその煮汁をまぜて蒸した赤い飯。強飯(こわめし)または「おこわ」とも言います。古代の日本人の常食のひとつとされていました。誕生、初節句、七五三の祝いなどには子供の健やかな成長を願い、婚礼の日には将来に幸多からんことを祈る。人は生まれてから死ぬまで何度となく赤飯と出会います。赤い色は邪気をはらい厄除けの力をもつと信じられ、祝い事や特別の行事に使われています。
宮中では平安時代から用いられておりました。民間の慶事に赤飯を用いるようになったのは江戸後期からといわれています。

【なぜ黒胡麻?】
 原産地はインド・エジプト。古くから滋養強壮薬として用いられております。便通を良くし、血行を促し、髪を養い、脱毛防止作用もあります。肝・腎を強くし、腸をなめらかにつうじを良くします。胡麻は種子の色から黒・白・黄褐色(金)とあります。それぞれに特徴があり、油の含有量は、白ごまが最も多く、黒、金となり、胡麻特有の香りは金胡麻が一番強く、黒胡麻、白ごまとなります。ごま油を取るには白ごまが一番良く、ごま塩、胡麻和えなどには黒胡麻が使われます。

【なぜ南天?】                                  
お赤飯の掛け紙には南天が描かれております。これには、下記のような意味があります。

「難を転じて福を招く」と言われ、古来より縁起良い植物として、祝い事や除災の祈念に用いられてきました。その昔は武士の出陣に臨んで一枝を鎧の内に挿し武運長久を祈りました。また、元服の式に挿花したり、安産のお守りにしました。南天の葉は諸毒を消すと言われ、赤飯に添えます。

井原西鶴の「好色一代女」の中に「大重箱に南天を敷き、赤飯山のやうにつめて…・」と、江戸時代にも盛んに使われていたようです。        
                                    
   冷めたときのお赤飯の召し上がり方

1)お皿に移し、ラップを掛け電子レンジで温めてください。

2)これは、お客様からお聞きしたのですが、チャーハンにして食べると餅米がパラパラしておいしいそうです。

その他お客様からのご意見を頂戴できればと思います。些少ではございますが、粗品を進呈させていただきます。

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