腰痛とアロマテラピー
 腰痛や肩こりも多くの妊婦さんに見られるトラブルです。急激に大きくなったお腹や乳房などが腰や背中に負荷をかけてきます。私も一時期背中の痛みに悩まされました。5,6ヶ月のころ入院生活が続き、そのころから目に見えて腹が出てくるようになったので、もともと筋力がなく、入院中に落ちてしまった筋力でさらに痛みを感じるようになってしまったようです。
 まず、背もたれがない状態で座っているのがつらくなってきました。すぐに背中が痛くなってしまうのです。また、背もたれのある椅子に座っても、腰の部分にクッションを入れないと辛い状態になってきました。痛い時の背中を触ってみると、痛い部分がピンと突っ張り、筋張っています。そのような状態のときは肩こりもひどくなり、首から肩にかけての筋肉が筋張るようになりました。

 私の場合、痛みを感じるのは背中にしても肩にしても身体の右側だけでした。筋肉が筋張っているのも右側だけです。左は何でもないのになぜ右側だけが痛いのだろう・・・おそらくそれは身体がアンバランスだったからなのです。右乳房がなくなり、妊娠により左乳房が発達したことにより、知らず知らずのうちにもともと良くなかった姿勢がさらに悪くなってしまい、背中や首、肩に負荷をかけてしまったのだと思われます。
 痛みにどう対処するか・・・まずは「同じ姿勢で長時間いないこと」「筋肉をほぐすようなストレッチをする」ということです。私の場合入院もあってマタニティースポーツなどは禁止されていたので、ストレッチをするのがせいぜい、と言ったところでした。また、腹帯を巻くことによっても幾分緩和されたように思います。
 妊娠後期にもなれば、多少の湿布などの薬も使えるようになりますが、どうにもがまんできない痛みの時を除いてはできるだけ頼らないようにしました。最近は市販の筋肉痛の薬や湿布の中に「インドメタシン」という成分が配合されているもの(バンテリンなど)がありますが、これは控えた方が良いそうです。

 そんな中、私が試してみようと思ったのは「アロマの力を借りる」ということでした。アロマテラピーに興味を持ったのは、私自身が関わっていた乳がん患者さんのグループ「VOL-Net」でアロマの会があったのが最初でしたが、アロママッサージを取り入れたら楽になるんじゃないかと思ったのです。安静状態が解除された9月半ば、その時の先生が開いているというアロマテラピーのサロンに行き、背中のマッサージをしていただきました。生活の中にアロマを取り入れるようになると、それだけで気分がだいぶ落ち着いてくるような気がしました。
 背中や腰の痛みも、予定日が近づくにつれますます悪化するかと思っていたのですが、臨月近くなると却って落ち着いてしまいました。今まで筋張っていたところに筋肉ができたようです。でも、アロマオイルを用いたマッサージは、寝る前のリラックスとしてやっています。

 アロマテラピーによるリラックス法
1.アロママッサージ
マッサージオイルを作ります。ベースとなるキャリアオイルには、ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなどを用います(これらのオイルは化粧品店や雑貨店のアロマコーナーなどに売っています)。キャリアオイル10mlに対し、エッセンシャルオイル(これが精油で、小瓶に入って売られているもの)を1滴加えるのが基本です。エッセンシャルオイルは原液のまま皮膚につくと刺激が強すぎるので注意してください。
おススメのエッセンシャルオイルには、グレープフルーツ、スイートオレンジなどの柑橘系のオイルやサンダルウッド、ローズウッド、ネロリ、ラベンダー、フランキンセンスなどがあります。2種類のオイルを組み合わせてもよいです。背中や腰などの痛むところをマッサージしたり、お腹や太ももなどのボディマッサージに使ってもいいです。お産本番の時にも、腰などをマッサージするのに使えます。
ただし、エッセンシャルオイルを使ったマッサージは、妊娠初期やお腹の張りが強い時には使わないでください。その時はキャリアオイルだけを使います。

2.芳香浴
アロマを楽しむもっともシンプルな方法。エッセンシャルオイルをティッシュに1滴落として香りをかぐだけです。また、熱いお湯の中にエッセンシャルオイルを落として立ち上ってくる香りを吸い込んでもよいのです。この芳香浴は妊娠初期から比較的安全に行えます。
つわりなどで気分のすぐれない時にはスイートオレンジやレモンなどの柑橘系のオイルを(ペパーミントは妊娠初期には控えた方がよいそうです)、眠れない時にはフランキンセンスやネロリ、ラベンダーなどがお勧めとされています。また、リラックスできるエッセンシャルオイルをお産の時に持っていって深呼吸する時に使うのもいいでしょう。

3.アロマバス、フットバス
普通に沸かしたお風呂にエッセンシャルオイルを3〜5滴くらいたらしてよくかき混ぜてから入浴します。精油は揮発性があるので、入れてからあまり時間が経つと香りが飛んでしまうので、入れたら早めに入浴します。あまり長湯してのぼせないように注意しましょう。エッセンシャルオイルを入れた足浴もお勧めですが、特に柑橘系のオイルは肌に刺激が強いので、お湯に入れる量は1滴程度にするか、キャリアオイルに混ぜたものを入れた方がよいそうです。アロマバスやフットバスは妊娠初期やお腹の張りがあるときはしない方がよいとされています。

エッセンシャルオイルにはさまざまな効果があり、子宮収縮を促したり女性ホルモン分泌に働きかけるものもあります。購入する時には妊娠中も使えるオイルかどうかお店の人に確認したり、アロマセラピストの方に相談されるのが確実です。
マッサージの中でも足裏マッサージ(リフレクソロジー)は、足裏に子宮収縮に関わる反射区(ツボ)があるために、基本的には妊娠中は不可能とされています。特別に妊娠中の人にも施術できるという技術のある方にお願いする以外は避けた方がよいでしょう。ふくらはぎのマッサージは問題はないでしょう。
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