HOPPER
で購入したジャンクマザーボードの動作までの記録です。
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一時期、
HOPPER
というショップで売られていたジャンク98マザーを面白半分で購入し、 半年ほど飾っていたのですが、ネット上でV16S5Pのマザーボードだと知り、
「ひょっとしたら動くかも?」
と思い始めたのがきっかけで完全動作にチャレンジしてみました。
あるのはマザーボードだけ...それも動くかどうか解らない状態なので、まずはCPU&メモリーを取り付けて
【電源ON!!】
おおっ、動きました。
しかし、電源が入るだけではどうしようもないので、とりあえず使えそうな部品を揃えることから始めました。
マザーボードを見る限りでは、同年代の流星V166やXc16/S5と基本的な構成は同じようです。
たまたま我が家にはいろいろな動かない98があったので、部品を流用することにしました。
流用部品
CPU
メルコN3下駄&K6-2+500MHz
メモリー
V200標準実装SDRAM32MB+I.O DATA NE-EDO32MB
ケース&電源
V166流星のケース&電源
Cバスライザー
XC16から流用
サウンドカード&スピーカー
XC16から流用
モデム
V166から流用
CD-ROM
I.O DATA CD-AB40
グラフィックアクセラレータ
メルコ WGP-FXN16
PCIスロット
V13のマザーボードからもぎ取り
LANアダプタ
メルコ LUA-TX(USB LAN)
etc
BX2&V13などから
上記でほとんどの部品は揃いましたが、唯一無かったものがあります....それは
「キーボード、マウス、シリアルコネクター」
が付いているサブ基板です。
無いものは作ればいいかな?って単純な考えで製作を試みました。
参考にした基板はV166の物ですから100%合っているとは断言できませんが、正常に動作しているみたいですので一安心と言ったところです。
配線(ピンアサイン)
マウスとキーボードのピン番号はリアパネルからみて右下から左上に、シリアルは右上から左下に向かって番号を振り当てています。
NC=「使われていない」です。
なお、GNDはマザー側シルク印刷の 1,2,10,17,29,30が割り当てられているみたいです。
マウスコネクタ
キーボードコネクタ
シリアルコネクタ
マウスコネクタ側
マザー側シルク印刷
キーボードコネクタ側
マザー側シルク印刷
シリアルコネクタ側
マザー側シルク印刷
1
9(vcc)
1
5
1
17(GND)
2
13
2
1or2(GND)
2
28
3
16
3
6
3
26
4
15
4
4
4
25
5
14
5
3
5
23
6
11
6
7
6
22
7
NC
7
NC
7
NC
8
12
8
9(VCC)
8
20
9
10(GND)
-
-
9
NC
-
-
-
-
10
NC
-
-
-
-
11
NC
-
-
-
-
12
NC
-
-
-
-
13
29or30(GND)
-
-
-
-
14
29or30(GND)
-
-
-
-
15
27
-
-
-
-
16
NC
-
-
-
-
17
24
-
-
-
-
18
NC
-
-
-
-
19
NC
-
-
-
-
20
21
-
-
-
-
21
NC
-
-
-
-
22
19
-
-
-
-
23
NC
-
-
-
-
24
18
-
-
-
-
25
NC
マザーボード編
では実際に「キーボード、マウス、シリアルコネクターサブ基板」を製作してみます。
ベース基板には、サンハヤトのユニバーサル基板を、「キーボード、マウス、シリアルコネクター」はBX2のマザーボードからもぎ取った物を使用してみました。
配線画像
背面画像
マザーボード側はフィルムケーブル用のコネクターがついていますが、配線の邪魔になるので取っ払ってしまって直接フラットケーブルで結線しました。
リアパネル側から見た感じでは、とても自作とは思えない出来上がりです。
今回の作業では、各コネクターをほかの基板からもぎ取って使用しましたが、実際には新品を購入するのが楽でいいですね。
ただ、新品のコネクターを揃えるとジャンクな98が数台買えるくらいの金額になってしまいますが...
「キーボード、マウス、シリアルコネクターサブ基板」の製作が成功したので調子に乗ってPCIスロットの空きパターンにPCIスロットをはんだ付けしてみました。
マザーボード側の空きパターンは、はんだでふさがれていましたのでポンプ式のはんだ吸い取り機で除去しました。
一番大変だったのはV13に実装されていたPCIスロットのもぎ取りでした。 じつに
120本
に及ぶピンのはんだ除去に、はんだ吸い取り線2巻と4時間に及ぶ作業時間を費やしてしまいました。
実際に装着してみましたが、ネット上でマザーボードの[4G20]空きランドにチップ抵抗(22Ω)を取り付けないと動作しないと知り、これまたほかのマザーボードよりもぎ取って取り付けました。
増設したPCIスロットに
メルコ WGP-FXN16
を装着してスイッチON、無事に認識してくれました。
CPU編
CPUはV200で使用した
BUFFALO HK6-MDP4-NV4
から外した
k6-2+/500Mhz
を、単品購入したN3下駄に取り付けて使用してみました。
ただ取り付けて使用したのでは面白くないので、N3下駄付属ファンとNV4下駄付属ファンの冷却性能を比較してみました。
テストでは、NV4下駄付属ファンの緑色をした熱伝導材は除去してシリコングリスを使用しています。
”計測環境” 66.6×2×4=533MHz 位相設定-2 室温18.3℃
Win98起動直後
Superπ104万桁実行後
N3下駄付属ファン
25.7℃
27.8℃
NV4下駄付属ファン
22.6℃
24.7℃
温度計測にはDIGITAL-THERMOMETERを使用して、CPU外周部の温度を複数回計測後の平均値を取っていますので、実際のCPU温度より低めに出ている物と思われます。
上記表の結果を見ますと、NV4下駄付属ファンがN3下駄付属ファンより3.1℃冷却が勝っています。
N3下駄付属ファンはCPUに密着しないという、構造上の欠点が有りますので、当然の結果と言ってもいいかもしれませんね。
テスト結果で、今回はNV4下駄付属ファンを使用することにしました。
左の写真がN3下駄にNV4下駄付属ファンを装着したとこです。
ただ、NV4下駄付属ファンをN3下駄に装着する時に気が付いたのですが、N3下駄に垂直に立つ基板の裏面(ファン側)に出た各はんだ取り付け部品のバリが、NV4下駄付属ファンの放熱フィンに当たってしまいます。
このままの状態で電源を入れると、間違いなく煙を吐いてクラッシュですね
対処法として、基板裏側に出たバリをヤスリで削り落とし、垂直に立つ基板と放熱フィンの間にスポンジ(CPUや下駄購入時にピンを保護してある黒色の物)をかませて、ショートを防止しました。
今回使用した
k6-2+/500Mhz
は、25週物で、600MHzまで起動できましたが、安定動作は533MHzが限界でした。 コア電圧がN3下駄デフォルトの2.2Vをかけているので、今回は533MHzで常用することにします。
最後になりましたが、お決まりのベンチマークを載せておきます。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種
Processor AMD K6 532.5MHz [AuthenticAMD family 5 model D step 4]
解像度 1024x768 65536色(16Bit)
Display WGP-FX16N (3Dfx)
Memory 63,916Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
Date 2056/ 4/ 5 4:20
HDC = 標準 IDE ハード ディスク コントローラ
HDC = I-O DATA Ultra ATA Bus Mastering Controller
A = IBM DHEA-38451 Rev HP8O
B = GENERIC NEC FLOPPY DISK
Q = TOSHIBA CD-ROM XM-6502B Rev 1013
ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive
29310 32868 40666 76487 7067 56830 424 59 9874 10270 20635 A:10MB