Ct16キャンビーのページ


知人から中古で購入したテレビが見れるキャンビーです
これといって改造はしていませんが、現在では無くてはならない存在になっています。

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私のキャンビーとの付き合いは、Cb⇒CX13⇒Ct16と現在で3代目です。
キャンビーシリーズはその名の通りマルチですが 、その分拡張が出来なくなっています。
そのまま使用すればいいのですが、それでは面白くないので少しばかり拡張してみました。
まずは、内蔵HDDを4.2GBの物に交換してみましたが、これが...思ったより大変な作業でした
Cバスもどきなライザーカードを始めとして、多くの部品を取り外さなければHDDを交換できませんでした。
やはり、タワー型なCt16も歴代キャンビーシリーズみたいに拡張が困難な機種でした。

このキャンビーを購入した理由...それは女房のメール&子供たちのゲーム用として活用するためでした。
画像を見てあれ?って思われた方もいることと思います。
そうなんです!! Ct16が収まっている場所は押し入れなのです。
押入れに設置したのはいいのですが、ひとつ問題が浮上してきました。
Ct16には背面にジョイスティックポートが無い!!...ということは前面にゲーム用パッドを装着することになります
前面にゲームパッドを付けっぱなしにしていたら、掃除の時に掃除機をぶつけられて破損するのは目に見えています。
せっかく設置したのに壊されては余りにも寂しいので、ゲームポートを背面に移動してみました。
クリックで拡大 コネクターは、はんだ取付けタイプの物を使用しています。
コネクターからはフラットケーブルにて背面に延長し、同じくはんだ取付けタイプのコネクターを取り付けました。
そこにゲームパッドを付けっぱなしにして、本体右側に配置しました。
これで本体前面の蓋が閉まるので、掃除機で引っ掛けられる心配がなくなりました。



GA増設編

マルチメディアキャンビー...しかしながら、現在となってはその非力さに悲しい物さえ感じます。
その原因は...マルチメディア故に増設を考慮した作りになっていないことです。
HDDの追加、拡張スロットの少なさなど、あげればきりがないですがその中でも致命的なのがGA(グラフィックアクセラレータ)を挿せないことです!

なぜならば、キャンビーシリーズにはRGB"IN"コネクターが無いからです。
RGB"IN"コネクターが無いと言うことは、増設したGAにモニターを接続するわけですが、そうすることによってキャンビーの機能の一つである98インスタントTV が使えなくなってしまいます。
このため、各拡張機器メーカーもGAに関して「キャンビーシリーズは非対応」とせざるおえなかったのです。

それでも多くの方々は、手動モニター切り替え機等を使用することによってGA増設を可能とされてきました。
でもそれではマルチメディアでなくなるのでは?
こんな疑問と自己問答しながら、何とか自動で切り替えが出来ないものか試行錯誤をしつつ、電気関係に詳しい会社の同僚に相談したところ「出来るでしょう!」って力強い言葉をもらいました。

これより先は、会社の同僚 谷氏の全面的な協力の下での作成記録です!

まずはベースとなる切り替え機の調達ですが、これは潟Gアーdoubles mini monitorを使用することにしました。
制御用機器としては、秋月電子通商PICキットを改造して、シリアル接続での制御をします。


クリックで拡大 doubles mini monitorPICキットを接続したところです。
今回使用したPICキットは、シリアル制御液晶モジュールキットと言う名称で発売されている物ですが、これに付属の基板はdoubles mini monitor の物とまったく同サイズなのです!
またうまい具合に、蓋側にも基板を取り付けられるボスがありますので、ネジさえ用意すればそのまま無加工で内部に取り付けることが出来ます。


クリックで拡大 組み込み後の画像です。
残る問題は5V電源供給...シリアルコネクターにも5Vは供給されていますのでここから取れればベストだったのですが、容量が足りなくなる可能性があります。
このマシンはゲームポートの背面移動をしていますので、今回はここから電源を取ることにしました。
ゲームポートのピンアサインは、正面から見て右上から左下に番号が割り当ててあり、5V供給が、1,8,9,15 GNDが、4,5,12となります。

doubles mini monitorへの電源取り込みケーブルは、付属のdoubles mini 接続専用ケーブルを使いました。
このケーブルはdoubles mini monitor正面のOptionコネクタに接続して使用します。
Optionコネクタを正面から見て、右端が5V,左端にGNDがくるように配線します(中心の2本は使用しない)。

  配線図(クリックで拡大)
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おまけの部分には色違いのLEDを取り付けてあります。
これは、切り替え動作時に片方を点灯させ、切り替え後にもう片方を点灯させているためです。(何故かと言うと...綺麗だから(^_^;)

残るはOS「Windows」が立ち上がった後に切り替えを制御するプログラムですが、これは谷氏に作っていただきました。
プログラムはここでダウンロードしてください。
解凍後、D_selectフォルダ内のds.exeのショートカットをWindowsのスタートアップフォルダに貼り付けます。
これで起動時は内蔵GA、「Windows」が立ち上がった後は増設したGAからの映像に変わります。
この利点、みなさんはもうお解りでしょう!
そうなんです、キャンビーの機能の一つである98インスタントTVWindows起動も、何も操作することなく共存できるのです。

これで今回の目的は達成できましたが、これも谷氏の全面的な協力があってのこと、この場を借りてお礼申します。


その他の増設&改造は、CPUをK6-IIIの333MHzに、メモリーは128MBまで増設しただけなので、とても最近の高速マシンとは比較出来ませんが、 女房のメール&子供たちのゲーム用として使用するには十分なスペックです。
実際、プレステも接続していますので、テレビ鑑賞にゲームにと大活躍しております。




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