沢田聖子のそよ風の街角コンサートレポート
沢田聖子&村下孝蔵「Acoustic Live」
99/5/29(土)
おなじみになった会場、梅田HEATBEATでの今回のライブは、村下孝蔵さんとのジョイント。
村下さんとのジョイントがかつて何度か行われているのは知っていたが、自分がそのライブ会場に足を運んだのは始めて。
珍しく「開場」後に、既に入場を開始した行列の最後尾につくと、通りすがりのおじさんが「これ、何の列?」と、僕のすぐ前の人に聞く。
「沢田聖子さんと、村下孝蔵さん」
律儀に答えていたけれど、果たしておじさんにわかったかどうか。
会場に入る。ズラリと並んだ発売されたばかりの聖子さんのシングルCD「風を感じて/ガンバレ」を早速買う。サイン色紙がついてきた。
舞台の上には、グランドピアノとギター2本。村下さんについて僕は、「踊り子」や「初恋」などの歌い手としてしか知らないが、そうか、ギターの弾き語りをする人なのかと、この時始めて納得した。
1.シオン
ピアノの弾き語り。ファンとして僕はこの曲を聖子さんがとても大切にしていることを良く知っているが、ここまで歌い込まれて熟した曲をきけることはそんなにないのではないかと思う。
2.なごり雪
ピアノの弾き語り。続いてこれもイルカさんの曲。しかも、代表曲と言っていいだろう。近いうちにジョイントが実現するといいな。
MC
昨日、湯村温泉で、アコースティックライブをしてきた話題。
ライブ後は鳥取へ向かい、ホテルで一泊。貸切状態の大浴場を堪能してきたとのこと。
今回はジョイントライブなので、ということで、「沢田聖子を初めて見た、聴いたという方はどれくらい?」
後ろの方から、チョロチョロと拍手。
意外と少ないというのが僕の印象で、聖子さんも「初めて」の人が少ないことに意外そうな反応をするやら喜ぶやら。
さらに、KBS京都でのテレビレギュラーのことなど。
3.smile
ピアノの弾き語り。もしかしたら、ピアノだけのスマイルを聴いたのは僕にとって今回が初めてかも? 音量としてはもう少しピアノが欲しかったけれど、案外ピアノだけでもいい感じ。
MC
デビュー20周年の話。
そして、大阪といえば、ヤンタンの話題。「聖子の目指せ大スターというコーナーをやっていまして、現在も目指していますけれどね」には笑ってしまった。(失礼。主観的には大スターではないけれど、大アーティストだと思っています)
ヤンタンのことは今までにも何度か聴いたり読んだりしたことがあったけれど、学校からMBSに直行して、ホテルに泊まり、翌日、東京に始発の新幹線に帰り、必ず遅刻していた。という、赤字の部分は初めて聞いた。おそらく、村下さんのファンで、聖子さんを知らない方のために、エピソードを長めに話したのだろう。
ヤンタンは本来イルカさんの担当の曜日で、その中に聖子さんの出番があったことから、イルカさんの話題も。「先日、ラジオにゲストに出ていただいたんです」
冬馬君が結婚して子供が出来て、イルカさんは本当におばあちゃんになりました、と。
そして、ベストアルバムヒストリーと新曲のこと。
4.風を感じて
CDが出たばかりなので、同じ音源できいてもらおうということで、カラオケで。ううん、まさか大阪でカラオケが出てくるとは思わなかったなあ。もしかしてはじめてかも。VIPや地方ではよくあるみたいだけど。
5.ガンバレ
こちらもカラオケ。前回の京都駅ライブで、いずれもフルバンドで聴いているけれど、CDバージョンできくのは初めて。さすがに会場のスピーカーは全然迫力が違う。帰宅後、ちゃちなプレイヤーで聴く勇気がでない。
MC
ライブの告知。7月25日、奈良県桜井市。「万葉フェスティバル」。ル・クプルとのジョイントで、司会が立原啓介さん。
6.インマイハート
ア・カペラ。いつだったかのコンサートで、アンコールの一番最後、やはりア・カペラでインマイハートを聴いたときのことを思い出す。その時は、最後のワンフレーズをマイクすらなしで絶唱し、背筋がゾクゾクしたのを覚えている。
MC
村下さんを招き入れて、しばしのおしゃべり。昨日はライブの後、鳥取のホテルへ行ったが、時間がなくて温泉に入れず、朝風呂に行こうとしたら、腹痛で入れなかったと、村下さん。もう一眠りしたら何故か腹痛はおさまっていたとか。
聖子さんと、村下さんとの間が少し合わない場面があり、そうすると聖子さんの独壇場。一方的に話題を振る振る。村下さんはどちらかというとマイペースでゆったりと喋る。
サラリーマン(ピアノの調律師)をやめて、レコードデビューして、アルバムをだすまでのエピソードなどを語る。
かなり長いトークだったけれども、残念ながら再現できない。(記憶力の問題)
聖子さんが去って、村下さんのステージに。
7.なぜか
ギターの弾き語り。単純なストロークかなと思っていたら、とんでもない。そういえば、MCで「ギター少年の勉強になれば」と言っていただけのことはあり、村下さんのギターは相当なものだ。ギターに聞き惚れるというのは倫典師匠で経験済みだけれど、また聴き所が全然違って素晴らしいの一言。
8.女優
ギターの弾き語り。哀愁の満ちた良く響く高い声が独特。それにギターストロークの大技小技。ネックを押さえる左手は見えるものの、譜面台が邪魔で右手が見えない。
9.レンガ通り
ギターの弾き語り。うってかわって、アルペジオ調の演奏。
10.踊り子
ギターの弾き語り。なんとか聞き覚えのある曲。そして、演奏はスリーフィンガーピッキング(だったと思う)と呼ばれる奏法で、楽譜におたまじゃくしを書けば、8分音符や16分音符が乱れ散るテクニックだ。ストロークのように腕を大きく動かさないので、見た目は派手ではないけれど、まるでオーケストラのように、幅の広い音楽が耳に届く。
MC
宝くじの話題。村下さんも時々買うけれど、低額ながらそこそこ当たっており、「率はいいでしょ?」
宝くじに当たった人の使い道は何だと思いますか? と、村下さんが会場へ呼びかけ。実は、貯金なんです、と。
今回から3億円になったので、1億円使っても2億円貯金できますね。
7月3日に毎年恒例の「七夕コンサート」を渋谷公会堂で行うとライブ告知。また、これにあわせてダイエットをするのも毎年恒例だとか。
11.初恋
ギターの弾き語り。ご存じ大ヒット曲で、一緒に口ずさむことが出来た。
MC
歌手生活20年目に入りました、と村下さん。聖子さんは、まる20年を先日迎えましたが、僕は今年が20周年です。(つまり、聖子さんの方が先輩なんだそうです)
20年記念アルバムの制作、50カ所コンサートなどをするとのこと。50カ所かあ。羨ましい。しかし、聖子さんがそんなことをしようものなら、追っかけで破産してしまう熱心なファンの顔がいくつか浮かびます。
12.午前零時
アンコール
MC
ふたりそろってステージに上がり、おしゃべり。
ギターを村下さんが自分で作り、お父さんに買ってもらうまでのエピソード。
「普段のコンサートではベンチャーズを聴かせてくれるんですってね」と、聖子さん。「いつもはもう1人ギターがいますので」
でも、せっかくですからと、ギターのインストを聴かせてくれることに。
13.キャラバン
14.夜空のムコウ
村下さんのギターの伴奏で。この曲も聖子さんのライブでは随分おなじみになりました。SMAPの曲は僕も比較的好き。またジャニーズと仕事をする機会があるといいですね。
15.夢の中へ
村下さんのギターの伴奏で。夜空のムコウもそうだけど、どちらかというと村下さんが主旋律で、聖子さんがハモリ。これがまた美しい。
アンコール2
16.上を向いて歩こう
開始時間が早かったので、終了時間も午後7時と信じられないくらい早かった今回のライブ。はねてからゆっくり食事が出来たのがいいですね。
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