けいはんなプラザに着いたのは3時30分くらい。
あまり人通りが無く、広い視界の中に真新しいビルや建物が目に入ります。
「公開録画」のタテカン等はまるでなく、本当に今日ライブがあるのかどうか不安になるほどでした。
見当を付けて目指した建物は「松下電器中央研究所」で、いったいどれがけいはんなプラザなんだ!
植木の手入れをしていたおじさんに場所を訪ねて、ようやく「けいはんなプラザ」の所在が判明しました。
会場は都ホテルのロビーにある小さな円形ホール。
ピアノが設置され、椅子が並べられていて、ああ、間違いないとホッとしたのでした。
煙草を吸える場所を探して外に出ると、ガラス越しに聖子さんが打ち合わせをしている姿が見えてラッキー。
聖子さんがたまたま外を見たときに、視線が僕の方に固定された。
もしかしたら気が付いてくれたのかなと手を振ったら、振り返して下さいました。ああ。幸せ!
「うわさの街WA」の番組中程にある情報コーナーを努める永倉由季さんの司会、というか簡単な挨拶があり、立原啓介さんが登場します。予定を15分おくれの17:15スタートでした。
1.ハートスランプふたりぼっち(カラオケ) 歌 立原啓介
この歌は「探偵ナイトスクープ」のオープニングテーマになっていて、この公開録画の会場でのオープニング用みたいなもので、オンエアはされません。「うわさの街WA」の「オープニング」の撮りはこれから始まるわけです。
立原さんは客席の後ろから「チョコレート」を捲きながら登場し、唄っている最中も客席に向かってチョコレートを投げるという演出をしていました。
レギュラーがメインゲストだなんて珍しいとかナントカ言いながら、立原さんの紹介で聖子さんの登場です。
2.どんな時でもあなたを想ってる (ピアノ弾き語り)
この曲は番組のエンディングテーマとしても使われています。「オープニングとエンディング、ふたつも使ってくれるなんて、なんていい番組でしょう」
3.なごり雪 (ピアノ弾き語り)
4.シオン (ピアノ弾き語り)
「持ち歌が少なかった頃、練習曲としてイルカさんにいただいた曲で、今でも大切に唄っています」
5.ピアノの「ぴ」(ピアノ聖子さん) 歌:沢田聖子&立原啓介
いったいどんな歌だろうと思われたかも知れません。
実はこれ、「ざこば釣瓶の『らくごのご』」をもじったタイトルで、会場のお客さんから頂いたお題を三つ、詞の中に盛り込んで、即興で歌を創ろうという企画。
「上手くいかなかったらオンエアしません」とのこと。
実はこれ、リハーサルの時に立原さんが突然言いだしたことのようで、仮のお題をスタッフから募って練習していたのですが、聖子さんは「むつかしい」「ダメ」「ええええ!!!」とか叫びながら、とうとうぶっつけ本番になった経緯があります。
立原さんは時々このような遊びをしているらしく、「なるべく最初の方にお題を盛り込んだ方が楽ですよ」とか「歌詞につまったら、ラララーとか、ルルルーとか歌って誤魔化して下さい」などとアドバイスをしていました。
さっそく会場からお題を頂戴し、その中から採用するものを選びます。
一番を立原さんが、2番を聖子さんが、そして3番を立原さんがそれぞれ唄い、最後に落ちを付けるというもの。伴奏は通しで聖子さんがやります。
聖子さんが選んだお題は「クリスマス」、立原さんは「真っ赤なお鼻(花?)」と「さかな」で、チャレンジ。
なんとか歌はまとまったものの、オチがいまいち、納得がいかないとやり直しになりました。
聖子さんのお題はそのままで、立原さんはお題を選びなおします。
新しいお題は「マフラー」と、会場にちなんで「けいはんなプラザ」になりました。そして再チャレンジです。
2回目の方は一応落ちはついたものの、歌詞がボロボロ。
立原さんが1番で「彼女に愛を告白するために僕が夜なべで編んだマフラーをもって君に会いに行くよ」などとストーリーを作れば、それを受けた聖子さんは途中で歌詞につまってかねての指導通りに「ルルー」と唄い、とうとう「ルルー、ルルー、ルルは風邪ぐすりィ〜」と、オオボケをしてしまいます。
ピアノ演奏を続けながら、ほとんど歌を放棄したような形で「私は本当に歌手なの?」と、悲鳴を上げたりします。商品名を盛り込んだ所で聖子さんはもうオンエアを放棄していたのかも知れません。
「クリスマスに風邪をひいたので、彼にお粥を作りに来て欲しい」なんてストーリーになってしまいました。
よく覚えていないのですが、それを受けた立原さんが「あずきのお粥ゥ」とか「なんとかのお粥ゥ」などと唄っており、ストーリーがぐちゃぐちゃになり、会場は大笑いでした。
ピアノのピが大爆笑のうちに終了し、立原さんと聖子さんが岡崎倫典さんを招き入れます。
場所がロビーなのでリハーサルは公開だったのと、喫茶店にいたりそのへんをうろついたりしていた倫典さんが目撃されていたこともあり、どこからか倫典さんが登場するのはわかってはいたのですが、事前に誰が来るのかの情報はなく、また聖子さんファンならおそらくピアノの弾き語りを予想していたと思われ、これはうれしい誤算でした。
客席前3列位を埋めた「倫典さんが何者かを知っている」人たちからどよめきが起こります。
カメラが倫典さんのてもとに大接近してましたから、華麗な指さばきが画面で見れるかも知れませんね。
6.約束(倫典さんのギターで)
7.Respect(聖ちゃんピアノと倫典さんのギターで)
8.ホワイトクリスマス(倫典さんのギターで) 歌 立原啓介
9.きよしこの夜(倫典さんのギターで)
10.smile(聖ちゃんピアノと倫典さんのギターで)
=アンコール=
11.赤鼻のトナカイ(倫典さんのギターで) 歌には立原さんや永倉さんも加わって
12.サンタが町にやってくる(聖ちゃんピアノと倫典さんのギターで)
放送日の12月22日にあわせて、クリスマスを意識した曲構成になっていました。会場にはクリスマスツリーが飾られ、聖ちゃんや由季ちゃんも赤を基調にしたクリスマスらしい衣装でした。
45分の予定だったようですが、収録は全部で1時間45分くらいになり、終了したのは19時頃。
アンコールも予定されていたもので、これだけの曲数を45分でやるのはそもそも無理があったと思います。触れ込みは「番組の公開録画」であり、「沢田聖子ミニライブもあります」だったのですが、「ミニ」どころか聖子さんの歌を堪能できたイベントでした。
(正直言って、順当なところで3曲、せいぜい5曲も聴ければラッキー程度に思っていたのです。)
聖子さんのニコニコしながら唄うあのとろけるような笑顔はいつも本当に素敵です。
立原さんの巧みな話術もあいまって、本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
観客と握手をしながら立原さんが退場、由季ちゃんと倫典さんはいつの間にか姿が見えなくなっており、サインに応じた聖子さんだけが取り残されてファンに囲まれてしまいました。写真を撮ったり握手をしたり大サービス。
この会場では立原さんよりも聖子さんの方が人気者でした。