前日夜からの出発
恒例家族旅行となったリーフリゾートも今回が3回目。今回は比較的場所が近かったこと、集合時間がそれほど早くないことなどから、前日に会場の近くで宿泊するという作戦は採らずに、前日夜のうちに出発。子供達が眠ってしまえば、昼間のドライブよりも楽である。
また今回このツアーとしては、今まで東京発だけだったのが、名古屋からのバスも出ることになり、現地集合にくわえて、少しだけ集合方方法がバラエティーになった。
バスでは、「笑顔がいちばん」や「京都駅ライブ」、「ハワイ旅行のビデオ」そして「えびたい」が上映されたとのこと。このビデオ上映がいつも僕の羨望の的なのだが、小さい子供ずれでは、いったん集合場所に出てツアーバスに乗るというのは、子供達の体力的な面や、他の人に迷惑をかけないだろうかなどと、心配事がつきずに、踏み切れない。妻と交代で運転しながら現地へ向かう方が気が楽だ。
さて、会場の最寄りICである「裾野IC」についたのは、午前8時。
何時に着けるかわからなかったので、出発前に特に計画は決めていなかったものの、途中のSAで千都やらガイドブックやら買い込んで、集合までは「箱根」へ足を延ばすことに決めた。
かんじんのレポートの前に旅行記で恐縮ですが
裾野から箱根へは裏道の中の裏道。買い込んだガイドブックに「裏道ルート」とすら紹介されていない。御殿場へいったん出るのが一般的なようだ。しかし、箱根の表に当たる遊覧船乗り場付近は以前大混雑を体験しているし、目的地の仙石原は箱根の若干奥地で、混雑に巻き込まれて気分を害したくない。
そんなわけで、短絡ルートを選んだのだけれど、急勾配急カーブの連続で、ほとんどが一車線。
都会しか走ったことのないドライバーには無理な道だった。
では何故箱根などに行くかというと、目的は温泉である。ガイドブックによると仙石原の「甲子園」という宿が、日帰りの湯を提供している。日帰り客に対するオープンまでに少し時間があり、名前を忘れたけれどすぐそばの湿性ナントカ園という植物園みたいなところへ足を延ばした。湿原地帯に生える花々を中心にしているから、花々は小さくて可憐だ。コマクサをはじめてみた。子供達は、金魚やアメンボなどに気を取られていたけれど。
さて、温泉旅館は、システムが複雑で、ちょっととまどった。男の場合、まず内風呂で浴衣に着替え、荷物を休憩室のロッカーにしまってから、内風呂でも露天風呂でも好きな方へどうぞ、というわけだ。内風呂と露天風呂は場所が離れていて、泊まり客でもないのに、浴衣を着て館内をうろうろ。予約をしていれば食事も出来るようだが、休憩室にはお弁当を持ち込んでいる人が多数。持ち込みオッケーの温泉旅館なんて珍しい。
露天風呂は気持ちがいいし、内風呂は取り立ててどうこういうほどのことはなかったけれど、サウナが良かった。
普通のサウナよりも少し温度が低いようで、ラドンサウナと称し、秒速何万メートルとかいうマイナスイオンがどうのこうの、肺に取り込むと13秒で全身に行き渡り、新陳代謝や疲労回復にどう効果があるとか、色々書いてあったけれども控えてないので良く覚えていない。
温泉にはにおいがあり、息子は臭い臭いと言っていた。無色透明無味無臭の温泉より、ありがたみがあるような気がするのは僕だけだろうか。
温泉で身体がホワーッとなっていて、車を動かすのが面倒だから、歩いていける範囲の食堂で、昼食。
どうも「甲子園」と同じ系列のようで、ゆったりした座敷で、温泉気分を味わいながら、少し贅沢な昼食をした。
たまたま出発前(つまり昨日ですね)ちょっと寄ったパチンコで500円が23000円になっていたので、少し予算は潤沢なのだ。
同じ道を引き返して、裾野へ戻ると、集合時間ぎりぎりで、カウンターに残された名札はわずかしか残っていなかった。
とっても眠かったオリエンテーションと豪華な夕食
早着組がソーセージ作りというオプションを楽しんでいる間、そうでない人たちはロビーでうろうろ。昨年知り合った人たちと喋ったり、子供達の相手をしたりするうちに、予定より少し早くオリエンテーション(以下、ORと略)がはじまった。いったん部屋に入れたのはありがたい。
ソーセージ作りは、工房のスケジュールに沿って行われ、貸し切りでもなく、沢田聖子本人を前にして、工房のスタッフの人たちがSMCのスタッフのお揃いのシャツのロゴを見ながら、「誰? 沢田聖子って?」「さあ、誰?」などと会話をしていたらしい。本人が目の前にいるのに!
さて、チェックイン。荷物をほどいたりしているうちにすぐ時間が経ち、OR。会場はこのあと夕食、ライブ、ミーティングと続く宴会場である。
一生懸命のところ悪いけれども、J○Bの○西さんのアナウンスが長く、途中で寝てしまった。大切なことは妻がきいているだろう。
同じ敷地に、もうひとつホテルがあり、そちらには温泉がある。無料でチケットがもらえるとのことで、行けなくてはならぬと意を決した。
温泉の中でも注意を要するのが塩風呂だそうで、前日から宿泊している聖子さんによると「いつまで経っても身体がカッカしていて、汗が止まらなかった」のだそうだ。
最初は15分ぐらいでやめるべしと書いてあるが、5分以下でやめた方がいいそうなのだ。
死海から取り寄せた塩を同じ濃度に溶かしてあり、身体が浮くとか。
そんなこんなでORを終え、6時から夕食。
リーフリゾート3回目だけれど、これまでになく豪華。
場所が宴会場なので、ディナーショーみたいな感じだ。もっとも、ディナーショーなるものに行ったことはないから、本当のところはよくわからない。コース料理で、順次出てくるのはいいけれど、その度に子供達に取り分けてあげるのが若干面倒かも知れない。出来れば、子供達にはお子さまランチがあるとありがたい。
気の毒だったのは、ホテルの売り上げ。ズラリと並んだドリンク類が、まあ売れないことおびただしい。ワンドリンク付だが、あとの追加は有料で、せいぜいもうワンドリンク程度しか売れなかったようだ。なにしろ宴会を目的に来たわけではなく、このあとのライブとミーティングが本来の目的だから、ヘベレケになる人なんているはずもない。
ライブとハンターチャンスで盛り上がる!
夕食が終わると、いよいよライブ。
聖子さんのツアーに来たのだから、やはり歌声を聞きたい。温泉ツアーにいまいち食指が動かなかったのは、ライブがないせいなのだ。
曲目は次の通り。
Natural
風の予感
乗り越えていけるね
Smile
笑顔が好きだから
忘れない季節
Recpect
祈り
悲しみはいつの日も
Present
2〜3曲ごとにMCをはさみ、最後の2曲はレコーディングバージョンのカラオケ、あとの曲は電子ピアノの弾き語りだった。
2歳の娘は曲の間はノリノリで、本当に歌の好きな子だな、と感心した。手拍子を一緒にしたいのだけれどリズムに乗れず、僕に手をとって手拍子をしろという。そうしてやるととてもご機嫌なのだ。MCの時は退屈そうにしているけれど。そんなことでは、さだまさしさんのライブには行けないぞ。
MCでは、ハワイ旅行の話、えびたいのこと、今後のライブ活動や冬の温泉ツアーのことなどを発表。新しいベストアルバムの告知も忘れない。
初めてきいた「忘れない季節」はとてもいい曲。ここでいういい曲というのは、曲自体を評価する形容詞ではなくて、是非聖子さんの歌声でききたい、聖子さんに歌って欲しい、そして僕自身のフィーリングにとても合うという意味。だから、他の曲が悪いという意味では決してありませんから、念のため。
そういえば、聖子さんが提供した曲も増え、中島みゆきさんのアルバム「おかえりなさい」のように、提供曲だけを集めたアルバムが出ても、そろそろおかしくないなあなどと思うのは、僕だけ?
ライブのあとは、ハンターチャンスというゲーム。
抽選で名前を呼ばれた人が、くじを引き、そのくじの番号によって景品をもらえる。
さらに、その景品に「ハンターチャンス」と書かれた紙がついていると、それ以前に出た景品をハンティングする事が出来る。指名された景品を持った人がまたくじを引き、黄色ならセーフ、赤なら景品チェンジをさせられる、というもの。
人気の景品は、ポテンシャルのジャケット写真を使ったコンサート告知ポスターと、イルカオフィス時代のTシャツ。さらに、現金一万円付きのマカダミアナッツやぬいぐるみ、帽子など、あからさまな景品まで登場した。
抽選で選ばれるのは、30人。我が家は4人での参加だから、確率で言えば一人が抽選に当たることになる。数学というのはすごいもので、その確率通りに妻が当選。子供を寝かせに部屋に戻っていたので、代わりに僕がくじを引き、聖子さんがハワイで買ってきたTシャツをゲット。同時にハンターチャンス。獲物は一万円付きぬいぐるみ。ポスターもTシャツも魅力だけど、以前息子にポテンシャルのポスターを丸めて剣道のしないにされ、ボロボロになった経緯があるから今回はパス。Tシャツは前回のリーフリゾートのものがサイズが小さく、2枚とも妻に取られたから、やはりサイズが気になりパス。ぬいぐるみは子供に、万札は自分にという一石二鳥を狙ったのだ。
残念ながらこれははずした。その時は、がっかり肩を落として舞台を去ったものの、聖子さんには悪いことしたなあと今反省している。だって、憧れのその人が見立てて買ってきたTシャツをゲットする機会なんて、本来ならものすごいことだと思う。
温泉タイム
イベントが終わったのは、確か10時5分。まだ温泉に入れるぞと出かけたら、多くの人が同じ事を考えていたみたいだった。
ツアー参加者の民族大移動の中、僕と息子もそれに混じる。
こっちに来たらダメと念を押して、僕だけ塩風呂に浸かってみた。
「身体が浮きますので、慌てず両手を広げて、浮遊感をお楽しみ下さい」なる旨の注意書きがあり、その通りにしたけれど、僕はやっぱり沈む。金槌なのだ。
何度か試みて、バランス感覚をつかみ、ようやく浮いた。男が仰向けにぷかぷか浮くというのは、とある部分が気になって、あまり格好のいいことではない。息子は「浮いてる浮いてる」といって大喜びだが、あまり人にはお勧めできないのだ。
風呂を出て、アイスクリームを買った。固くて、なかなか息子が食べ終わらず、このままでは妻が温泉に入る時間が無くなってしまう。部屋では娘が寝ているから、交代でしかこれないのである。
嘆いていると、そばにいたツアーの参加者の方が、息子を見ててあげますと声をかけて下さったが、このあとミーティングも控えているし(僕たち家族はパス)丁重にお断りした。せっかくの好意だったのに申し訳ないと思う。田舎の方の宿ならこのようなふれあいは当たり前のことなのだけれど、こんなリゾートホテルでこういう声をかけて下さったのは本当にありがたいと思った。さすがに同じツアーの参加者である。
残念ながら部屋に戻ると、妻はユニットバスに入ったあと。翌朝に温泉は回すとして、5時半に目覚ましをセットして就寝である。
11時からのミーティングでは、さらにミニライブやゲームがあったらしく、ちょっと羨ましい。
子供達が「親と一緒の旅行なんてダサくて嫌だ」という年齢になったら、夫婦で楽しむことにしよう。果たしてそれまで聖子さんが現役でいるかどうか、なんてことは実は全く心配していない。
出演者と一緒にテレビを鑑賞
翌12日は参議院選挙。そして、聖子さんが出演する「笑顔がいちばん」の放送日。7時半の放送に合わせ、ロビーのテレビで、主演女優と一緒にテレビを見る。これはまさしく貴重な体験だ。いつもファンと一緒に等身大の笑顔を振りまく聖子さんだからうっかり気づかないままになってしまいそうだけど、本当にこれはすごいことなのですよ。
明石屋さんまと一緒に「男女7人」を見てるのと同じなんだから。
テレビの前に集まった群衆をホテルのスタッフが怪訝な表情で見守る中、ぽつりぽつりと取材の裏話を語る聖子さん。もちろん裏話の中には文章に出来ないことも含まれるので、全面的に省略!
番組終了と同時に、朝食のために指定のレストランが満員になる。いつものことだけれど、これ、何とかならないかなあ。
子供達を席にきちんと座らせておくのが妻の役目、食事をかき集めてくるのは僕の役目、ああしんど。フットサル参加のために先に席を立つ。集合時間に遅れているのだけれど、エレベーターの中で聖子さんはじめスタッフのみなさんに合うことが出来て、「間に合った!」と思わず叫んでいた。
フットサルでへろへろ
フットサル(ミニサッカー)のコートは公式サッカーに比べて遙かに小さく、目分量だけど、公式サッカーの短い方の辺(ゴールのある方)が、フットサルの長い方の辺に近いように思う。そこにフットサル公式ルールよりも一人多いチーム編成で、行った。
僕の所属したチームはワールドカップ日本チームを見習って、1−0で負け。
しかし、負けて良かったかも知れない。10分ハーフで、休憩時間に他の何試合かのハーフを挟むという状況でも、体力が全く回復しない。前半だけでへろへろなのだ。多分3分くらい走り回ったと思うが、もうそれで終わり。身体が全く動かない。
頭はくらくらするし、息はぜえぜえいってるし、今にも吐きそう!
頭から水をかぶったり、深呼吸をしたり、影の下をゆっくりと歩いたりしても効果なし。
そのうち妻が、「後半、代わってあげようか?」といってくれたが、その手には缶ビールが!
「酒飲んで走れるか!」と言い捨てて、また後半出場。
たまたまいい位置にボールが来たので、デフェンスが多かったけれど、ええいシュート!
これはキーパーの真正面でした。
また再びへろへろになって、決勝戦ぐらいにようやく回復したような気がする。子供達の遊び相手をしたのが、いい整理運動になったのかも知れない。
この間、妻が聖子さんの傘(雨が降ってきたのだ)に入れてもらいながら、ひそひそ話。あの聖子さんに傘をささせるなんて!
個人的な会話ですからその内容は明かしません。
かんじんのゲームですが、優勝チームとスタッフチームの対戦結果は、PKまで進んだものの、引き分けでした。
昼食、そして閉会式
昼食はまたまたバイキング。今回は朝食の反省から会場には一番乗り。食器と食事の配列が何となくバランスが悪く、どの食器を使ってどの食事をとっていいのか、おろおろする。
ビールは何種類もあるけれど、一杯しか飲めなかった。
食事の種類は豊富で良かったけれど、ライブがうるさくて会話が成り立たない。
おまけにお皿が小さく、トレイの上に4つのるのだけれど、4人分を確保するには、大きなお皿に、色々なものをのせた方が便利。結局席との間を5往復ぐらいしたかなあ。
豊富なメニューの中から好きなものを選んで、しかもいちいち代金を気にしなくてもいい、というのはバイキングの最大のメリットなのだけれど、基本的にはバイキングのほとんどは、「盛りつけや配膳にかかる労力の節約」が主眼なのだから、利用者は見た目の華やかさに惑わされないように!
もちろんその分安かったり、食材にお金をかけたりしているのだから、いちがいに批判できないんだけれどね。
その間、上の子が気分を悪くしたりして、途中で会場を出る。スタート時間が多少遅れたとはいえ、一回の持ち時間80分は昼食には十分で、なかなかよろしい。
レストランの出入り口付近に聖子さんや社長はじめスタッフのみなさんがいて、北海道ツアーについての質問をする。他にも質問をした人が結構いたらしく、別途案内が届くまで申し込みはしないようにと閉会式で案内。
さて、その閉会式の頃から、足の甲が異常に痛み出した。
急激な運動は毒である。
閉会式でも、疲れた素振りを見せずに我々参加者のために演出に励んで下さったスタッフの方々には感謝の言葉以外ない。ここでこんな事を書いてもスタッフの方々にお礼の気持ちは届かないだろうけれど、リーフリゾートに参加する度に感じることは、ゴマンとある色々なイベントの中で、ここまでやってくれるスタッフはなかなかいないということを、このページをごらんいただいた方にお伝えしておきたかった。
本当にどうもありがとう。
さて、僕の足。車の運転はナントカできるものの、ほとんどまともに歩けなくなってしまった。
痛みを気にせず歩けるようになったのは、2晩すぎてから。来年は十分からだを鍛えてから、ツアーに参加しようと思う。