沢田聖子の
そよ風の街角
コンサートレポート
98/04/29 第23回全国歌詞大博覧会(岩手産業文化センター「アピオ」)
谷山浩子 沢田聖子 岡崎倫典 ジョイントコンサート
まず最初に、岡崎倫典さんが登場
「実力派シンガー3人と一部パンフレットに書いてありましたが、僕は歌いません」
そんな台詞で始まった岡崎さんのライブ。盛岡の街の印象を語ります。
「本当にきれいな街です」
これはとらおも感じたことです。下の「おまけ」に詳しく書きますね。
1曲目 ベイサイドリゾート
それから、倫典さんは、自己紹介(活動紹介)をします。
北海道で放送されている天気予報では数年にわたって使われていること、
「世界の車窓から」でギターの曲がかかったら自分の曲だと思ってほしい、
「遠くへ行きたい」でまた6月から曲を担当することなど。
(ん? 遠くへ行きたいと笑顔が一番って、....)
2曲目 第3の男テーマ(現在えびすビールCMで使われています)
みなさんのよく知っている曲を、ということで、この曲をされました。
昔の映画のテーマソングで、現在ビールのCMソングで使われている、という解説でした。
「北上川は、程良い広さで、河川敷に花壇があり...」と、再び盛岡の街の印象について。
3曲目 大地の輝
沢田聖子さんが登場
「松田聖子さんとまちがえて来た人いませんか? いませんね。今日、初めて沢田聖子を見た、知ったという方は? (拍手)あ、ほとんどのかたがそうですね」
「わたしが作詞して、倫典さんが作曲した歌を、二人でやります」
4曲目 Pure Love
岡崎倫典さんが退場
「花が綺麗になってきました。こんな季節にぴったりな歌で、秋の歌なんですが」という曲の紹介で。
5曲目 シオン
若干の活動紹介。「7月ぐらいに出る予定」と、笑顔が一番3度目の出演の話があることを発表。
「それでは、最後の曲は、積極的な分かれの曲です」
6曲目 Respect
谷山浩子さんが登場
谷山さんと沢田さんのおしゃべり。盛岡はどれくらいぶりですか? というような話題でした。
沢田聖子さんが退場
「真っ昼間からすいません、夜の歌なんですが、励ましソングです」
7曲目 一人でお帰り
「子供の頃、大好きでみていた『みんなの歌』からお仕事を頂いたときは嬉しかったですね。4曲かいたんですが、そのうちのひとつをおおくりします。またまた真っ昼間から恐縮ですが」
8曲目 まっくら森のうた
岡崎倫典さんが再び登場
9曲目 カントリーガール
沢田聖子さんが再び登場
さいごにみんなでやりましょう。お子さんが多いので、みんなが知ってそうな歌を。
10曲目 大きなのっぽの古時計
菓子博覧会の中のイベントという形でのライブでしたので、全部で10曲と少な目でした。10曲目終了後すぐに司会の方が出てこられて、アンコールはありませんでした。エアチェックで聴いた「PRESENT」が聴けなかったのは少し心残りでしたが、それぞれの代表曲「大地の輝」「シオン」そして「カントリーガール」が聴けて大満足。大地の輝とシオンはある程度「やってくださるだろう」との確信があったのですが、僕にとって初めての谷山さんのライブでは、是非カントリーガールが聴きたかったのです。この曲がヒットしたのは随分昔ですが、今でも口ずさめるんです。そして、ラストの谷山さんと沢田さんのハモリは絶品でした。ハモリの美しさが大好きで、「夜はヒッパレ」を熱心に視聴している者にとって、まさしく夢の競演でしたね。
おまけ 盛岡街歩紀
すきになりそうなまち
10数年ぶり、多分3回目の盛岡訪問でした。
第1印象が、あ、好きだな、ここ。
理由を上手く説明できませんけれど、駅前に立ったときに感じた空気が、とても肌に合う気がしました。
都市の駅前というのは、個性に乏しく、ここも例外ではなかったのですが、一歩町なかに踏み出してみようという気にさせる都市なのです。
天候のせいもあるでしょう。からりと晴れていて、しかも暑くなく空気が乾燥していて爽やか。
駅前からたくさんバスが出ているので、そのどれかで、近場の温泉にいってみようと、バスの案内所に「昼間に入れてくれる温泉とか宿とかありませんか?」と訊いたのですが、「昼間は掃除してるんじゃないの? 温泉ならここがやっているよ」と、教えられたのがどうも健康ランドのような感じだったので、今回は温泉をパスすることにしました。
ホテルはJR系のメトロポリタンで、駅のすぐ横だったので、とりあえず荷物だけ預けて、街歩紀に出発です。
ラーメン屋のカレーライス
昼食は、盛岡駅構内のラーメン屋さん。なぜか「カレーライス・スープ付き」というのがあり、普通カレーライスには「サラダでしょ」とか思いながら頼んでしまいました。うむむ。おそらくこのスープはラーメンのスープ。具はネギとメンマ。これはやはり、ラーメン屋としてのこだわりなのでしょうね。
きれいなまち
きれい、というのは、おそらく秋田新幹線「こまち」で田沢湖線の車窓風景を見たときから、僕を支配していた印象でした。
僕は、大阪から特急「日本海3号」で秋田入りし、そのまま「こまち」で盛岡まで来たのでした。
途中で方向転換やら、行き違い列車待ち合わせなどもあるローカルな新幹線「こまち」は、どこからでしたでしょうか、気がつくと清流を従えて走っています。青く透明な、いかにも冷たそうな川の流れ。こんな流れを見たのは本当に久しぶりでした。今回は時刻表を持たない旅なのですが、もし時刻表があれば、途中下車をしてどこか寄り道していたかも知れません。
そして、頂を雲におおわれた雄大な岩手山。実は、僕のハンドルは「とらお」ですが、文章を書くときのペンネームはずっと「峰しずく」というのを使っていました。「峰」は岩手山のこと、「しずく」はこの山の麓のまち「雫石」からとった名前なのです。その名残が、URLアドレスにも残っています。だからペンネームの里帰りの旅でもありました。
さて、街に出た僕は、宮沢賢治ゆかりの光原社へ。途中、開運橋のほとり、北上川の河川敷に広がるツツジの花畑を経由して。濃い香りが漂っていました。倫典さんも、ここに来られたようでした。
光原社でコーヒーを飲みます。賢治関連の絵はがきはありましたが、畑中純さんの版画集はおいてませんでした。(持ってるから、おいてなくてもいいんだけど)
マンガ「まんだら屋の良太」「良太」などでおなじみの作家さんですが、漫画家であると同時に版画家であり、賢治の作品をモチーフにした版画は、畑中さんのライフワークでもあるそうです。
その光原社のある通りが「いーはとーぶアベニュー」と名付けられて、整備されています。日常生活の中でこんな所を歩いてみたい。確かに冬は厳しいだろうし、夏は当然暑いだろうけれど、住んでみたいな、と何度も思わせてくれる街です。
色々見つけました
200円のうどんやさん。駅前にあります。みそラーメンは250円です。「当店はセルフサービス」なのだそうです。学食スタイル、ということかな? まさか自分で調理するわけではないでしょう。
缶ドリンク50円、PHSも売っている自動販売機。缶ドリンクは、50円〜100円。ただし、50円のココアは売り切れでした。写真に撮ってありますので、現像できたらアップします。そして、同じ自動販売機でPHSまで売っています。よく読むと、中には申込書が入っているだけで、記入して所定の場所に提出せよ、というものでした。
あぶないぬいぐるみショップ。詳しくは書きませんが、有志の手作りによるショップで、有名なキャラクターを手作りのぬいぐるみなどにして売っています。これ、まずいですよね。
桜のないさくらまつり。古城には興味ありませんが、城址公園というのは、好きです。ここ、盛岡にも存在します。桜祭りの提示があちこちにあり、屋台も出ていましたが、さくらはもうありませんでした。
どうして冷麺なのか。やたらと冷麺の看板があります。ライブで食べ物の話になったとき、「わんこそばとか冷麺とか」と、3人のうちの誰かが言っていたので、「そうか、冷麺も名物なのか」と、早速食べました。名物なの?
並んだ本屋さん。2軒並んで本屋さんがあり、向かいにも1軒あります。並んでいる方の本屋さんは住み分けが出来ていて、片方は、マンガ専門店。狭いというわけでもないのですが、在庫が豊富らしく、何冊もあるシリーズについては、「途中の巻あります。店員にお申し出下さい」との表示で、中抜け状態で本棚に並んでいます。同人誌コーナーもあり、さらにみやむー(宮村優子さん)や岩男潤子さんのサインまで。新刊も買いましたが、「牛のおっぱい」の完結編である5巻が手に入りました。
街から一歩外に出れば
菓子博の会場へは、JRで滝沢駅へ行き、そこからシャトルバスに乗りました。
バスが駅前を少し離れると、感動的な風景が。
北海道の富良野? それとも信州八ヶ岳の麓?
それも考えれば驚くことではありません。ここ盛岡は、岩手山の麓、雄大に広がる裾野の街なのです。
ハードな登山はおろか、トレッキングやハイキング程度のことも最近はやっていませんが、その分、広大に広がる山の裾野が大好きです。
この町に住みたい、また改めて思ったのでした。
そよ風の街角トップページに戻る
PRESENTED by TORAO