岡崎倫典の輝く大地 ライブレポート 4月10日 大阪バナナホール |
雨の中、バナナホールの前に立ったのは開場の15分前、5時45分。
同様に会場前に着いていたのは僕を含めて7名。
前売りを買っていなかったので「当日一番」を狙っていた。
開場3分くらい前にホールの人が入場方法を説明する。それによると、まずファンクラブの優先予約、次にバナナホールでの前売りチケットを持っている人、そしてピアでの前売りチケット、最後に当日券となるとのこと。この頃になると30人くらいがホール前にいた。
いざ入場が始まると、ファンクラブ、バナナ前売り、ピア前売りがそれぞれ10人弱で、そのあと「当日の一番」、つまり僕が入場する。
わたされたチケットは「当日」「前売り」共通で、僕のチケットは「前売り3500円」の文字が横ラインで消してあった。チケットナンバーは007だった。チケットには、企画制作SMC、協力ベガミュージックと印刷されている。(SMCというのは、ショウコミュージックカンパニー。沢田聖子さんの個人事務所。現在はベガミュージックも同じ事務所内にある。)
聖子さんとのジョイントや聖子さんのソロの時は結構ごった返したが、今日は落ち着いた雰囲気。並ばずにドリンクを受け取り、ほぼ中央の席に着いた。
ステージ上にはギターが一本、ステージドリンクの載ったテーブルがひとつ。マイクスタンド。至ってシンプルだ。そして、譜面台がない。
これまでずっと譜面台が邪魔をして倫典さんの手元が見れなかったが、さすがにソロライブでは譜面は必要ない。完璧に体が覚えているのだろう。
そういえば、聖子さんとのジョイントの時も譜面はなかったように思う。記憶が確かではないものの華麗なる指さばきに見とれていたと思う。
大阪駅で買った「深夜特急」の文庫を読みながら開演を待つ。
開演20分くらい前だったろうか。客と同じ入り口、つまり客席の後ろから倫典さんと村社長が無防備にやってくる。馴染みの客と歓談してからステージのソデへ。
開演そのものも実にあっさりとしたもので、倫典さんはふらりと舞台中央に出てきて、演奏を始めた。
MC
久しぶりの大阪です。新人のつもりでがんばります。岡崎倫典、デビューしました。
昨日は京都でやりました。盛り上がりに盛り上がって、長丁場のライブになったので、終わってからスタッフとお花見に行こうと思っていたんですが、お預けになりました。
今日こそお花見したいので、ライブは早めに切り上げます。さて、残すところあと2曲になりました。
ABCテレビの天気予報を見てると、とこかで聴いたことのある曲が流れてきました。名前まで表示されてご丁寧にふりがなまでつけてあり、やっと僕の曲だと気が付きました。以前北海道で天気予報に使われていたんですが、いつのまにか使われなくなったと思ったら大阪に来ていたんですね。じっくり聞きたかったんですが、天気予報のせいで良く聞こえません。ボリュームを大きくしたら、曲だけじゃなくて天気予報まで大きくなりました。
MC
娘のための曲を作りました。妻はどうしてわたしには作ってくれないのというんですが、曲を捧げるといえば、娘や息子にたいしてですよねえ。その娘も成長して大きくなりまして、今は2メートル60センチあります。
テレビやラジオでおそらく一番流れている曲です。
サポートではなく、倫典さんのライブとして演奏を聴いたのは今回が4回目。最初は聖子さんとのジョイントライブ、つぎが六日市町でのジョイントで、杉田次郎さん、白井貴子さん、鈴木博康さん、沢田聖子さん、地元のコーラスサークルなども含めた大ジョイントで演奏は3曲、3回目は岩手菓子博でこちらは聖子さんと谷山浩子さんとの3人のジョイントだったが、全体の時間が短くこちらも3曲。
CDも入手したし、4回目ともなると、さすがにライブに熱中できる。はじめの頃は歌がないことに違和感がなかったとは言い切れなかったけれど、今回抱いた印象は「メロディーが『歌詞』以上に何かを語りかけてくる。まるで言葉をつむいでいるようにメッセージが届く」
MC
南米チチカカ湖のまわりにインディオの人が住んでいるんですが、トトラという葦のようなものを使って生活しています。トトラを編んで家を建て、となりにトトラでかまどを作り、湖を渡る船もトトラで造ります。湖の上にトトラで作った島を浮かべてそこで生活します。
MC
ギターを弾く方、手を挙げてみて下さい。お、結構いますね。では、僕より上手いと思う方。お、それではステージの方へ。。。。。
ギターという楽器は、メロディーを弾くだけではなくて、ベース音を加えたり、和音を弾いたり、表現力があります。小さなオーケストラと言われます。ギター以外でこういう楽器と言えば、まずピアノを思い浮かべますね。ギターをされる皆さんはまずギターを思い浮かべるかも知れません。
これからしばらくの間、ギターでどんなことが出来るかをいろいろやってみます。
まずメロディーだけで演奏し、次にベース音を加え、そして和音を加え。。。。いくつかのパターンで「シャボン玉」を演奏します。賑やかなシャボン玉、大人のムードのシャボン玉、悲しいシャボン玉、etc。
MC
このように、ギターはひとつだけで色々なことが出来ます。ギターをしている皆さんはいろいろやってみて下さい。ギターをしない皆さんも、これをきっかけにギターを始めてはいかがですか?
ただ、ギターには欠点もあります。一人で何でも出来てしまうので、友達が出来ないと言うことです。
今日はそれほど年齢層が広くないようですが、アンケートをします。皆さんが何年代の生まれかというアンケートです。その年代にちなんだ曲をやります。
まずは1800年代生まれの方。。。。。いませんね。
どれくらいからやりましょうか。ではまず、1930年代生まれの方。いませんか? いませんね。でも、用意してきたのでやります。この時代にこんな曲が生まれ、現在でも受け継がれているんです、すごいですね。
MC
では、1940年代生まれの方。いませんね。でもやります。映画の中で流れた曲で、現在はビールのCMに使われています。
MC
さて、1950年代生まれの方。お、若干いらっしゃいますね。
MC
つづいて1960年代生まれの方。たくさんいらっしゃいますね。東京でオリンピックがあって、新幹線が走り始めた時期ですね。僕はこの頃一年間留学をしていました。代々木ゼミナールに。
この曲は日本で生まれ、イギリスで大ヒットし、さらにアメリカのヒットチャートで1位になった曲です。日本の曲でアメリカで一位になったのは、後にも先にもこの曲だけです。でも、イギリスでもアメリカでも、どうしてスキヤキなのでしょう?
作詞者の永六助さんが高校生の頃、女子高生に愛の告白をしました。すると彼女は「他に好きな人がいるから」とお付き合いをお断りしました。去っていく永さんに彼女は声をかけました。「上を向いて歩こうよ。涙がこぼれないように」と。ふっておいて何を言ってるんでしょうね。その時の出来事がきっかけでこの詩が出来て、アメリカのヒットチャート一位になったんですね。このふった女子高生というのが中村めいこさんです。
MC
次は1980年代の歌なのですが、この頃から曲のローテーションがとても早くなって、覚えないうちに次の曲が出てきて、みなさんは覚えられますか? 僕は覚えられません。
幸いこの頃から僕は曲を作り始め。。。。では、1980年代の代表曲です。
MC
1990年代の歌も僕の曲です。
MC
富良野というアルバムを出しました。このアルバムの写真集がとてもいいんです。もちろん曲は言うまでもないんですが。この写真集を見ながら曲を聴くと、富良野にはまってしまいます。残念なのはCDを手に取っただけではわからないんですね。封をひらいて開けないと。みなさん、買って下さい。
富良野の新富良野プリンスホテルでこの冬ずっとライブをしました。ゲストがいたり、ソロだったりで、合計74回のステージでした。このチャペルコンサートも3年目になります。
いつもはこうして皆さんのところへやって来てライブをするんですが、富良野へは全国からお客さんが来ます。僕は毎日、ホテルの部屋とチャペルを行ったり来たりしているだけです。とても楽です。コンサートとはかくありたいですね。
北海道にちなんだ曲をやります。
MC
最近は雰囲気が変わってきたんですが、以前はライブをやるとギターフリークの人たちが最前列に陣取っていました。で、チューニングを変えていると「おい、次はあの曲だぜ」とか言っているのが聞こえます。悔しいので、別の曲のチューニングに変えます。すると「お、あの曲だぞ」。またチューニングを変えます。「あ、あの曲だ」。。。。。
こんなことを10分くらいやっていたことがあります。他のお客さんは10分もチューニングしていったい何をやっているんだかさっぱりわからなかったでしょうね。結局僕が負けました。
最後の曲です。
「また逢おうな」と、倫典さんがステージから退場。「エロス」以降は、それまでの曲のように「まるで詩があるようにメッセージを語りかけてくる」という感じではなく、ダイナミックに激しく音楽の波がそのままドーンとハートに突き刺さるような感じだった。これこそがまさしく倫典さんらしい曲だと僕は思った。
アンコール1
MC
4月28日の、ええと、16時30分くらいから、京都駅の階段状になった広場でライブがあります。沢田聖子さんや沢田知可子さんといっしょにやります。ここから30分くらいですので、来て下さい。
MC
持ち歌はいっぱいあるんですが、せっかくですからリクエストをしてもらいましょうか。(春からの招待状、の声)
いや、出来る曲と出来ない曲がありますから。まあ、せっかくですから、やりましょうか。できるかなあ。もう5・6年やっていません。
MC
明るい曲をやりましょう。手拍子!
=注= MCは大幅に省略しています。