表紙ページを仕上げましょう(2)




 

あいさつ

 タイトルが出来たら、いよいよその下に本文をレイアウトします。

 ココから先は、その作成者の趣味やセンスによって並ぶ順序など様々なのですが、オーソドックスなパターンのひとつを紹介しながら進めていきます。

 タイトルのすぐ下(上の場合もありかも?)などに、「ご挨拶」がくる場合が比較的多いようです。

 「ホームページ仮免練習中」へようこそ。ここは、ホームページやインターネットのことをなにも知らない僕「とらお」が、ホームページにまつわる悪戦苦闘を書いたページです。同じように苦労をしてながら楽しんでいる皆さんや、これからHPを作ろうと目指している方に、お役に立てれば幸いです。

 なんて感じでしょうか。歓迎の言葉を述べ、簡単に内容紹介をします。

アクセスカウンター

 あなたはこのページの何番目の訪問者です。

 という記述などを見かけることがあるでしょう。昨日の訪問者は何人で、今日は何人目だとか、「訪問者」と言う言葉を使わずに、それぞれのホームページにちなんだ書き方をしている場合もあります。創作小説系なら「何番目の読者」とか、旅のコンテンツなら「何人目の乗客」とか、色々です。ここは「仮免練習中」なので、訪問者を先生に見たてて「何人目の教官です」なんてのはいかがでしょうか?

 この「何番目」という数字ですが、これはもちろん毎回かわるわけですから、特別な技術が必要です。これはテキストではなく、画像であり、CGIという技術を使います。ほとんどのサーバーにはレンタルカウンタなどがあり、CGIを使わなくても設置できます。また、この講座ではCGIは扱いません。
 ちなみにCGIとは、「コモンゲートインターフェイス」といい、訪問者の何らかの行為(ここではページを開いたということですね)に対して反応し、何らかの処理(ここでは人数をカウントして、それ以前の人数にプラス1をして、それに見合った画像を表示し、また同時にプラス1した数を記憶しておく)をするプログラムです。

 サーバーやプロバイダで用意しているアクセスカウンターを、その使用方法によって設置するか、在野の無料レンタルカウンターをレンタルしてくるといいでしょう。

目次

 いよいよ、コンテンツの中身を示す目次を表示します。この目次は、同時にそれらのページへのハイパーリンクになっています。ハイパーリンクとは、その文字(画像でもオッケー)をクリックすると、その先のページが表示されるようになっていることで、単に「リンク」ともいいます。

 ここでは、次のようなコンテンツをとりあえず用意してみました。
 更新履歴
 プロフィール
 悪戦苦闘日記
 趣味
 ゲストブック
 リンク集


 「悪戦苦闘日記」がホームページの作成・更新過程を記録したいわばこのページのメインコンテンツになるわけですが、それ以外に定番のコンテンツを並べると、それだけで6つものコンテンツが並んでしまいました。テーマをいくつも儲けて充実したページを創るのがいかに大変かわかると思います。じっくりとりくんでください。

 なお、メインのコンテンツがひとつである必要はありません。わかりやすいように「悪戦苦闘日記」を「ホームページ開設前」と「開設後の更新」に関するふたつにわけて、表紙ページの目次からそれぞれ選べるようにしてもいいわけです。また、それら経験を踏まえた「ホームページ講座」や「FAQ集」なんてページもいずれ作れそうです。

 ゲストブックはCGIを使いますので、これも適当なところからレンタルしてくるといいでしょう。ここでは、読者の書き込みに対して、レイアウトを整えて再表示するということが組みこまれています。「ゲストブック」「BBS」「提示板」など全て同じもので、用途により、または作者の気分により、呼び分けられているだけです。ここでは普通のゲストブックのほかに、「ホームページ作成質問」などの専用提示板を儲けてもいいでしょう。提示板はひとつのホームページにひとつとは限らないのです。

 ところで、先ほどから、適当なところからレンタルしてくると書いていますが、どこからレンタルすればいいのでしょうか?

 ただものではない

 などにたくさん紹介されています。利用なさるとよろしいでしょう。

コンテンツのほかに表示するもの

 あとは、「連絡先」と「著作権」表示が定番でしょう。その他に、リンクに関するご注意やお願いを書いている場合があります。

 連絡先はあなたのメールアドレスです。お便りをもらったりするにはメールアドレスが必要ですし、苦情や意見がある人に対しての責任の所在を示すものでもあります。「著作権」は、日本の場合は「公表された著作物」には著作権があることになっていますから、特に表示していなくてもいいのですが、国によってはこの表示に意味がある場合もあるようです。当然ホームページは「公表された著作物」ですから、ホームページを公開したそのときから、あなたは著作権者になるわけです。特許などと違い、なんら申請や審査は必要ありません。

 

それでは、体裁を仕上げてみましょう

 では、とりあえず、きわえてシンプルですが、体裁を仕上げてしまいましょう。

 

ホームーページ仮免練習中



 更新履歴

 プロフィール

 悪戦苦闘日記

 趣味

 ゲストブック

 リンク集

 メールはこちら

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基本的なタグを覚えながら(4)

 それでは、上の解説をします。
 これまでのように、htmlソースを全部記述していたのでは、見るほうも煩わしいでしょうから、ポイントだけをピックアップしてみましょう。

<a href="リンク先ファイル名"> 〜 </a>
 上の「更新記録」をクリックしてみてください。すると、ページが「ダミーページ」に切り替わりました。これがリンクです。ここではこの講習用にあらかじめダミーページを作ってあります。ファイル名は「mihon.html」です。ですから、ここでは次のように記述されています。

 <a href="mihon.html">更新記録</a>

 ファイル名だけしか記述されていませんが、こういう書き方を「相対パス」といいます。同じサーバーの同じディレクトリ間での移動の場合は、この相対パスだけでリンクが出来ます。
 一方、こういう書き方も出来ます。

 <a href="http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2762/mihon.html">更新記録</a>

 クリックすれば、やはり同じページに行きつきます。このように、URLアドレスを「http」からはじめて、全て書く方法を「絶対パス」といいます。この書き方なら、どこからでもリンクすることが出来ます。

 詳しくは、後に登場しますが、自分のページ内を行き来するリンクの設定は「相対パス」をとりあえずはお薦めします。自分のPCでホームページを作成するとき、いくつものページを作りますが、これらのページを「ホームページ用」の専用のディレクトリを作って入れておけば、クリックをしてページを行き来し、構成やリンクの状態を確認することが出来るからです。

<a href="mailto:メールアドレス">メールはこちら</a>
 上の「メールはこちら」をクリックしてみてください。メールソフトが起動して、すぐにメールを書ける状態になりましたね?
 こうするには、上記のように記述します。メールアドレスのところにはあなたのメールアドレスを書いておきます。こうすると、読者はすぐにあなたへメールを送ることが出来て便利です。

 さて、一番下に、英語でごちゃごちゃとなにやら書いてあります。これが著作権表示です。watashi のところに、あなたの名前なりハンドルネームなりを書いておきます。
 日本の場合は、この著作権表示がなくても、公表された著作物には全て著作権があることになっています。しかし、これは国によって違いがあります。ですから、書いておいたほうが無難でしょう。

 

まとめ

 さて、これで超基本的なタグは勉強しました。表紙ページも出来ました。表紙ページからリンクする各ページも、同じ要領で作ることが出来ます。表紙ページと違うところは、本文記事や画像などが本文ページには書かれている、ということです。

 ところで、さっき「超基本的なタグ」と書きました。これだけでホームページは作れますが、「基本的なタグ」というには、少しばかり不足しています。それは次のページ以降で徐々に勉強していきます。画像を表示するためのタグ、テーブル(表組)のタグ、画面を分割する(フレーム)タグなどを予定しています。他に、若干、スタイルシートも取り入れます。
 しかし、ここまで勉強してきたみなさんなら、それらタグは一般に販売されている書籍でも、十分理解出来るようになっているはずです。参考書を一冊買って、「こんな表現はどうしたら出来るんだろう?」と、必要に応じて辞書を引くように本を読めば大丈夫です。

 というわけで、折に触れてタグ講座も組みこんでいきますが、次章からはいよいよ、ホームページ運営の為のノウハウということになります。ここからがこの講座の本番なのです。がんばってください。

 また、この例の表紙ページでは、シンプルと言うよりも、あまりにも味気ないものになっています。しかし、ネットサーフィンをされれば気がつくと思いますが、基本は全てこの味気ないページにあります。これにどのように味付けしていくかが、それぞれの作者の個性です。

 



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