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現代型コンピュータの特徴

前項で、ゼロックス社のコンピュータや、マッキントッシュを紹介したが、さて今度はそれらにはどういった特徴があるのかをここに示す。

■マッキントッシュの特徴

・ユニークな外観
・ハードウェア・ソフトでの特徴
・ユーザ・インターフェイス→アイコン・マウス
・GUIのガイドラインを作成し、すべてのソフトに順守させる

■GUIガイドライン(一部)

1.現実世界からのメタファを利用すること

具体的なメタファを利用することで、現実世界からの類似性にもとづく類推が容易になる。この考え方に基づいてデスクトップ・メタファが採用されている。

2.直接操作

コンピュータの世界でも、実世界同様、操作に対しては適切なフィードバックが返ってくること。キーを打ったらクリック音が聞こえ、指示を与えたらその場が強調表示されるようなことである。

3.再任・選択方式(再生・入力方式ではなく)

コンピュータへの指示はコマンド方式よりメニュー方式の方が楽である。人間の記憶の特性として、手がかりのない状態で情報を再生するよりは、提示された情報の中から適切なものを選択するほうが容易である。

4.一貫性

アプリケーションごとに操作手順が異なると、作業記憶に呼び出すべき認知的枠組をそのつど変更しなければならず、使いにくいと評価されることになる。

5.WISIWYG(What You See Is What You Get)

画面い表示されている内容(WYSの部分)とプリンタで出力した内容(WYG)が同じであること。画面の表示性能との関係で、表示内容の水準の劣るシステムがあるが、そのようなシステムではユーザの想像力によって不足分を補わねばならず、心理的な負担が増す。

6.ユーザによるコントロール感

ユーザがコンピュータに合わせ、それに指示されて仕事をしているような印象をもつようなインターフェイスではいけない。

7.フィードバックと対話性

必要ような情報はユーザにフィードバックすべきである。しかも、その表現はシステム開発の言葉ではなくユーザの言葉を使って行われるべきである。

8.寛大さ

ユーザは間違いを犯すものであるという前提にたって、エラーが発生した時の対応をあらかじめ十分考慮しておかねばならない。

9.知覚的安定性

画面に表示される世界はできるだけ変わらず、親しみやすくかつ同じように見えること。現実の世界でも、人間は特徴的な建物や風景を見ることにより、そこが自分のなじんだ世界であることを確認している。

10.審美的統合感

もちろん、使いやすいだけでなく、見て美しくなければならない。

以上新曜社「認知的インターフェイス〜コンピュータとの知的つきあい方」より引用

このガイドラインが最初に作られ、それ以降マッキントッシュのソフトメーカーはすべてこのガイドラインに順守させるようにした。そうすることによって、マッキントッシュユーザはそのソフトが始めてでも、違和感無く今までの経験と直感で使うことができたのである。

また、Windowsもガイドラインのような統一の規格があるようだが、マッキントッシュほど人の認知の特徴を理解したようなものではないのである。例えば、マッキントッシュではマウスをゆっくり動かすとポインタの移動距離も少なく、速く動かすとポインタの移動距離は増えるというふうに設計されている。それに比べてWindowsは、速くマウスを動かそうとゆっくり動かそうと、移動量は一定なのである。

 その他にも、Windows95以降のウインドウの「閉じる」「最大化」「最小化」のボタンが小さいうえさらに、それぞれ近くにありすぎて、最大化しようと思ったら、間違えて閉じてしまう。というようなエラーを起こしかねない。という点を指摘している人もいる。

このような点からわかるように、実は人間工学・認知科学的にはマッキントッシュの方が進んでいるのである。それゆえ、マッキントッシュを支持しつづける人もいるし、初心者にもわかりやすいと評判なのである。(そういった意味ではなくて、ただマックワールドのとりことなってしまって支持する人もいるのだが・・・。)

■コンピュータはそもそも…

コンピュータは電算機なのである。(コンピュータを日本語に訳せば電算機なのだが)電卓は今だからこそ、卓上だが最初は大型のコンピュータだった。昔一部で普及したコンピュータも今のようにグラフィカルではなかったわけで、文字情報だけが扱えただけである。ようするに、計算の延長であるプログラミングのためのものだったのである。

 ただ最近はテクノロジーの進歩によりコンピュータの処理能力が向上したために画像が扱えるようになり、今では音楽も動画も当たり前のように扱っている。それらをマルチメディアなどと言っているわけである。それゆえ、マルチメディアと言えばコンピュータと想像する人も多いはず。

 一番目に見えて変化したのはソフト面ではないだろうか。もちろんハードウエアの変化があってのソフトだが、ユーザから見ればソフトの変化だろう。結局、コンピュータの形態は変わっていないが、我々の使い方が大きく変化したといえる。しかし、物理的インターフェイスはほとんど変わっていない…マルチメディアに対応するために変化したのはソフト面だけなのである。




インデックス

現代のコンピュータの歴史______メタファ