アフォーダンスアフォーダンス(affordance) これは、アフォード(afford)「〜ができる」「〜を与える」などの意味を持つ動詞をアメリカの知覚心理学者によってつくられた造語である。 このアフォーダンス論を考えると、非常に複雑であり、また問題もあるのでここでは一部触れることにする。 ■アフォーダンスとは ・アフォーダンスは事物の物理的な性質ではない。 例えば、1枚の紙がある。これは、破れるだろうか?紙は普通、破ることをアフォードしていると言える。しかし、ダンボールだったらどうだろうか。よっぽど力に自信がある者でない限り、破るということをアフォードしていないのである。 人によって当然のこと知覚が異なるために、アフォーダンスは人によって異なるが、紙の場合は「破れる」「破れない」など、他にもあらゆる情報を始めから実在させているのである。そして、これらのアフォーダンスは我々がどんあ状況においても不変であり、文化や言語にも関係なく、そこに情報を備えているのである。これは、今まであった人間の情報処理過程の理論とは異なるものである。 ・今までの情報処理過程
◎情報の定義
アフォーダンス理論⇒情報は環境そのものの中に実在する。知覚者が意味付けをしているのではなく、環境からピックアップしている。 オブジェクト・環境の中から知覚者がその状況に応じた自分とって価値のある情報を発見し、獲得するのである。知覚者によってピックアップする情報は千差万別であるが、アフォーダンスはその都度現れたり、消えたりするものではないのである。 2005/12/28 追記 |
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