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インタフェースについて学ぶ

今でこそ、インターフェイスという言葉が、広意義的な意味で使われ、また考え方として奥の深いものであることがわかりはじめましたが、6年前、こんな分野が、こんなことが…、学問として!あるなんて!!ことは全く知りませんでした。
  「使いやすさ」にはだいぶ前から興味があったので、人間工学が私のやりたいことなのかも…。なんて思って進路とか悩んでいました。しかし、高校3年になるちょっと前、大学とかそろそろ決めて受験勉強って頃通っていた塾で、中学のときにもお世話になった先生に会い進路相談。で、運命的な一言により現在の私があるのです。それは、

MacintoshのOS(画面)のデザインは、心理学者によって行われている」

この衝撃的な言葉が、ピン!これだ!っと。クラッときたのです。そして、その他、ビデオなどのリモコンの使いやすさの工夫などがあることを聞き、ここで初めて「認知的な意味での使いやすさ」というアプローチがあるということ知ったのでした。あの時は心理学なんかには全く興味がなかったんですから、今思うとホント運命的な出会いでした。
  そして、コンピュータに関わりたいと思っていた私は、「心理学からコンピュータに関わっていく」という方針を決意をしたのがあの頃ででした。今でも、心理学からコンピュータへアプローチするという点は基本的には変わっていません。ですが、やはりコンピュータの技術的な部分も多少つけなければ、心理学のアプローチを考えたとしても、実装できないので、プログラミングなどをあわせて勉強中です。

 さて、そんな私の話しはこれくらいにして、本題、「書籍」の紹介です。

 

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論
私がより深くインターフェイスやメディアに興味を持ったきっかけになった本。インターフェイスデザインへの考え方などを、さまざまな例を紹介しながら、わかりやすく書かれている。絶対のおすすすめ!本が全く嫌いで、生涯この文量の本を読んだことがなかった私が、この本を読破したおかげで、読書嫌いが治ってしまったほどです。インターフェイスに出会い、読書嫌いまで克服してしまった、私にとっては人生を左右する1冊です。

 人を賢くする道具―ソフト・テクノロジーの心理学
「誰のためのデザイン?」とあわせて読んでおきたい1冊。誰のためのデザインでは様々な道具やモノの使いやすさんについて例や考えが述べられているのに対して、この本はコンピュータをはじめとしたテクノロジー全般に関する「使いやすさ」「あり方」を考えさせられる本です。教育に関わる人も読んでおくとよいと思われる内容であり、モノとの関係から「人間」を再考する機会になるのではないでしょうか。

 

■『コンピュータは難しすぎて使えない!』
インターフェイス関係の書籍としては売れた本のようです。写真や実例がたくさんあり、専門書というわけではないので読みやすいようです。

 

 

情報をデザインする・表現する

「情報」に特化して考えてみることも必要です.ここではより実践的な「情報をデザインする」ことについての本を紹介します.

「分かりやすい表現」の技術
多くの図や,写真を用いて「わかりにくい実例」を「こうすればわかりやすくなる!」と解決した図を用いて説明しています.とても具体的でおすすめです.

 

 

情報デザイン入門―インターネット時代の表現術
Webをはじめ,インタフェースデザインのトレンドなどをうまくまとめています.情報デザインやインタラクションデザインの業界全体を知る意味ではとても有益な本です.

 

 

デザイン・ウィズ・コンピュータ―新しいデザインのために知っておきたいこと 
いい本です. デザインの歴史的な背景も触れており,コンピュータでデザインを扱う人は必須といえる本でしょう.内容は,本質的,基本的なところをついてます.

 

 

デザインの生態学-新しいデザインの教科書 
デザインの知覚・心理を結ぶ待望の本.キーワードを抜き出しその解説もある.教科書というだけであって,しっかりとした内容でもある.

 

 

認知・知覚・心理を学ぶ

アフォーダンス-新しい認知の理論
今や,デザイン,ロボット工学,建築,と様々な分野に影響を与えるアフォーダンスの概念.その入門書として,広く有名である.アフォーダンスを学ぶにはまずはここからがおすすめ.

 

 

メディアとコンテンツ

 Webの作り方,メディアのデザインの仕方だけを知っても意味がありません.最終的に重要なのは「中身」です.中身をつくれる人こそ,求められている人材です.また,コンテンツをつくる方法,その考え方を参考に新しいインタフェースやインタラクションのあり方を模索できるはずです.ここでは,コンテンツを作っていくために,重要となる発想の仕方や実際に優れたコンテンツを提供している人の本を紹介します.

佐藤雅彦全仕事 広告批評の別冊 (8)
ばざーるでござーるや,サントリーモルツのCM,ドンタコスなどの多くの記憶に残るCMを手がけた佐藤雅彦氏の仕事を紹介する本.仕事は多く,「だんご3兄弟」も佐藤氏によるもの.現在慶應大学教授.最近では,NHKでピタゴラスイッチの番組を企画するなど,CMに限らずメディアデザイナー.デザインや企画へ「ルール」と「トーン」という考え方を導入したことで,このように量産的にかつ良質なコンテンツを生み出すことを可能にしている.この本には,その「ルール」と「トーン」についての解説もあり,勉強になるし,それ以上に見ているだけで楽しい.

コンテンツをクリエイトしていくために

 よいメディア・インターフェイスであっても、コンテンツが最終的には物を言う。インターフェイスやメディアを考えるアプローチとしてもコンテンツから考えていく必要もある。デジタルテクノロジーにより、情報の収集・加工が容易になり、多くの人が情報を発信できるようになった。しかし、真に優れたコンテンツは、収集し加工したものではない。コンテンツは自ら考えクリエイトする、オリジナルのである。しかし、オリジナルなコンテンツをクリエイトするということは決して容易なことではない。オリジナリティのある自分の視点、考え方、そして時間を要し、また日常から「自分なりに考える視点」持つようにするなどの意識が必要がある。

 我が国の学校教育では、情報を収集し加工することは教えても、「クリエイトする」ことはなかなか教えてくれないものである。もちろん、そこは自分自身が考えるべきことなのかもしれないが、「発想法」「知的生産のための方法論」などの教育はこれまでほとんどといっていいほどやってこなかったといえるだろう。

 一人ひとりが、個人独自の「学びのインターフェイス」、つまり「学び方」をつくることで、一人ひとりが環境の・社会の情報をそれぞれ自らの視点で、豊かにとらえることができるはずである。学校では、知識を教えこむのではなく、学びを自分自身のインターフェイスの持つことができるような教育が必要であると感じる。

  
知的生産の技術
コンピュータや道具を使う際,ただなんとなく使うよりも,考え方をもって使えばより効果的なものになる.この本では,家庭で使うパソコンのない時代に,カードの組み合わせを利用して発想や知的活動を促す方法を提案しています.その考え方はとてもすばらしく,今にも通じる.

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