2011年佐渡Aチャレンジ

病後、佐渡Bを2回経験したあとAにチャレンジした!・・・してみた?
Aは過去一度チャレンジしており、
その時のバイクがボロボロだった経験で今回はバイクに重点を置いて佐渡に備えた。
結果はバイクは納得行く結果だったが、ランがボロボロの結果だった。

しかし、練習は正直だ。
やった事がそのまま出てくる。
やった以上の事は期待できない。・・・当たり前か!
時には気迫、執念でやった以上の事が出てきたように見える時があるが、
それも事前の練習でもともと自分に蓄えられていたものが、
搾り出されたものではないか・・・と今回実感した。

【スイム】
3.8kmの予定が気象により2.0kmに変更になった。
ただでさえ自信のある連中がエントリーしているAタイプ
2.0kmに一気にエネルギーが爆発したかのようにバトルが繰り広げられた。

スタート前、いつもの左端にポジションを取った。
バトルに巻き込まれない為だ。
今の自分は右足を叩かれ続けると脹脛や二頭筋が痙攣を起こしてしまう。
それがやがては右側体全体に広がってしまうためスイムリタイアもあり得なくない。

最後尾からほどほどの深さまでゆっくり歩いていった。

前が泳ぎ始めたのを確認して飛び込むようにして泳ぎ始めた。

しかし、バトルはスグに始まった。

クロールしながら背中に乗っかってくる選手。
足を掴む選手。
左頬にパンチを叩き込んでくる選手。
・・・なんだかいつもの佐渡と違う!
後ろの方は平和だったはず・・・

場所を換えて泳いでも変わりなくバトルは繰り広げられていた。

ある時、ずっとストロークで私の右足を叩き続ける選手がいた。
次第に痺れが広がってきたので、選手の隙間を見つけて横へ移動した。
もう右足は伸ばせなくなり、右足だけ膝から曲げて泳ぐことになった。(これも慣れっこになってはいるが。)
それでも隙間に逃げたのでほっと安心していたらまた右足を叩く選手がいる。
更に横に逃げるように移動した。
するとまた足を叩く選手がいる。
よ〜く見ると全部同じウェットの選手だ!

泳ぎを止めて振り返るとその選手も止まった。
思わず「先に行きたきゃ行けよ!」と怒鳴ってしまった・・・

これはよくあるのだが、私のようにあまりキックを使わない選手には後ろに選手はつきやすい。
スイムが苦手な選手であればあるほど、後ろについてくる・・・
キックを打つ選手に付くと手を蹴られる怖さがあるからだろうか。
ウェットを着ているのでキックを打たない選手のドラフティング効果も多少得られる事もあるようだ。

その後、怒鳴ったことを多少反省しながらスイムはフィニッシュへと向かった。  
0:44:08
疲労感もなくバイクへ移れるタイムにホッ!
それが証拠にトランジッションが速かった事!

【バイク】
タイチョウ、ニシオさんの姿を発見し、トランジッションの速さで逃げを打つ!
・・・が、スグに捕まる。(><;)

相川あたりでshiggyさん、ジュンペイさんにも捕まる。

それにして佐渡の海岸線は心にグッと迫るものがある。
子供の頃から心のどこかに残っている原風景みたいなものか・・・

台風の影響で多少風は強いけれど、
ぐるっと回るので向かい風になれば、追い風にもなる。行って来いか・・・

今回のバイクコースは妙に楽しかった!
それは人気番組が参加したことで、島民も盛り上がり、ボランティアも盛り上がり
それがコースの明るさに繋がって選手にもその雰囲気が伝わったようだった。

佐渡を満喫しながらバイクコースを終える。
7:51:45
自分にとってPM3:00にランスタート出来た絶好のタイムだ。


【ラ ン】
それほど暑くもなく気持ちよく商店街を抜けてコースに出た!
キロ7分ペースで進んだ・・・
途中で先生と合う! 初ミドルゴール間近だ!
最初のエイド手前でISSAさんと合う。
相変わらず手に何か持ったまま走っていた。 (^_^)

最初のエイドまでニシオさんと前後していたが次第に離され始める。
しかし、10kmのポイントまでは何とかランぽく進んだ。

どのポイントか忘れたがナカムラさん、ジュンペイさんとも抜かれ
メンバー最後尾の旅となった。

第一折り返しは経験済みだったのに、思ったより遠く感じた。
それはこのあたりからペースが落ち過ぎて疲労が出てきたからだろう・・・
折り返し手前の橋でキクチさんが走っているのを目撃した。
自分も折り返しを急ぐがやっぱり遠かった・・・もうヘロヘロ状態。

なんとか折り返し、最初の橋に差し掛かる時、逆にヒガシノ氏を発見。
かなり足を痛そうにしていたが、走りに集中している姿が印象的だった。

これは追いつかれる!と先を急ぐが足が付いていってない・・・
しばらくするとヤスダミサコさんが走っているのとすれ違う。
沿道の声援が反対側の私まで聞こえてくるくらい大きかった! キャ〜! と。

更にしばらくするとノッチさんが走っていた。
かなり足が重そうだったが懸命さがこちらまで伝わった。

もうあたりは薄暗くなっていた。

やがて第2折り返しに向かう。

かつて関門アウトしたエイドで気持ちよくスポーツドリンクを飲む。 んまい!

第2折り返しポイントに向かう。
走っているつもりが早歩きの人に抜かれる・・・
抜いていった選手がドンドン小さくなっていく・・・
そのうち、ヒガシノ氏が後ろからやってきた・・・
しばらく並走できたが、離され始める。
しかし、カメラがずっとそばについていて大変だな〜
・・・などど他人の心配などしている場合ではなかった

第2折り返しに初めて到着!
このペースで行けば大丈夫だよ! と応援から声が聞こえた。
そうか!  そうか! と気持ちが楽になってしまった・・・
これが失敗の始まりだった・・・

気がつくとキロ10分〜11分の小さい走り(歩き?)でマイペースで歩を進めていた。
反対車線(第2折り返し方向)にも沢山選手はいる!・・・この考えも失敗の元だった。

反対側の選手の最後尾に追い上げ車がついている。
「(自分まで)まだ余裕があるな・・・」
応援も大丈夫!と言ってくれている。
しかし、ジワジワと魔の瞬間が忍び寄っていた。

昨年、アウトになったエイドでノッチさんが座ってインタビューを受けていた。
ノッチさんの佐渡チャレンジも終わったようだった。
来年また来てください! と心で呼びかけながら先を急いだ・・・

やっと直線コースに出た。
あとは二つのエイドを通過して田圃のコースに入れる!
・・・と思うものの足は全く動かなくなっていた。
足をひきずりながら一歩一歩・・・
・・・とその時、後ろで煌々とアカリが照らされた!

追い上げ車が自分の真後ろに付いて来たのだった!
おおおおお!  なんてこった! ポパイ! と言っている場合ではなくなった!

コースは小さなアップダウンが続いている苦手なコースだ!
しかし、ライトに照らされてペースが上がってきた。
自分の中で一生懸命を越えた必死さが出てきた!
やがて、一歩一歩に声を上げて踏ん張る走りに・・・

もう応援の人を見る余裕はなくなっている。
応援にも頭をちょこっと下げるのがやっと・・・
ランスタート時に近い走りになっていた!

途中であと9キロ!という声が聞こえた。

そしてしばらく走っていると「あと、10km!」という声も聞こえた。

急に距離が増えた事に一瞬気持ちが萎えてしまった。

それでも車は真後ろにいる!
気持ちを張り替えて声を出しながら走りを続けた・・・

田圃二つ前のエイドに到着した!
一息入れよう!・・・と思った時、マーシャルが手を振って「終わりです!」・・・と
2分前に閉鎖しています・・・と
このエイドで今年の佐渡大会は終わりました・・・

【いろいろ】
今回佐渡に向けて練習はやったつもりでした。
ただ三種目のばらつきが合った事は事実です。
そのばらつき通りに結果が出ました。
練習はウソはつかない・・・実感です。
<スイム>に関しては、プールに中々入る事が出来なかったけれど
終盤、ラン後に泳げたことと直前に海に2回いけたことで
練習不足の割には人並みにフィニッシュできた。
<バイク>に関しては、一番気にしていたので、練習の甲斐があったように思う。
これを来年まで最低維持して、できればさらに坂苦手を克服してリベンジに繋げたい。
<ラン>に関しては、問題外でした。
終盤にやっとトレッドミルに乗れるようになって、ランの練習量を増やせたが
時既に遅し・・・
どうしても足のしびれが一番ひどいので逃げてましたね。練習から・・・
関門2分遅れと言うものの、20分前に通過していれば問題ないこと。
6時間半も貯金があるのに生かせなかった・・・
あと、追い上げ車が付いて必死に走ったときに
「なぜ、最初からこれくらい必死にならなかったのか!」
「タウポでリベンジに必死になった思いをなぜ思い出さなかったのか!」
と自己嫌悪に陥りましたね。
<全体として>
来年のリベンジへのプランは出来ました。
30km地点まで行けた事でその続きが見やすくなりました。