2010年 佐渡国際トライアスロン大会 参戦記 (Tanny)
猛暑、熱帯夜、酷暑、熱中症、脱水症・・・etc
熱い、暑いに関する言葉が毎日のように聞かれたこの夏!
台風の接近も気になる9月3日(金)観光バスに乗って佐渡へ出発した。
(新潟港の夜明け)
≪9月3日(金)≫
AM6:00 北町集合組出発
AM6:30 光が丘集合組と合流
6時頃、集合場所に着くと、既にヒラサワさんと見送りのISSAさんが到着していた。
他のメンバーも6:30前にはゾクゾクと集っている。
やはり、遅刻者は一人もいない。皆遠足気分でワクワクしている。
バイクの前後輪を外して、バス後部に積み込んでいるとおやま☆さんがおにぎりを持ってやって来た!
一気に賑やかになる!
そこへ・・・差し入れとメッセージを持ってキクチさんが来てくれた!
キクチさんが頑張っている事をみんな知っているので、来てくれた事が何よりの激励になった!
もう20年にもなろうかというトラ歴からくる
少し前の珠洲大会での脱水の経験談がみんなの気持ちを更に引き締めた。
(スタート前に集合写真)
バスは定刻に出発!
バスの中は初佐渡からベテランまで話が飛び交っている。
高坂付近になると、いつもの物見山手前の橋はどれか?
そんな事までが話題として盛り上がる。
途中2回の休憩を挟み無事11時過ぎには新潟港に到着した。
佐渡までは2時間20分ほどかかるので、港で食事を済ませ、フェリーの中ではリラックス。
(フェリー乗り場) (フェリー内。今年は満杯でした。)
佐渡が近づくにつれ、気持ちも盛り上がってくる。
小佐渡がくっきり見えると、「ああ、あそこをバイクで走るんだな〜」と実感。
毎年来ていても、気持ちは新鮮なままだ!
フェリーから降りて両津港を走っていると、ジェットフォイルで着いた選手達を見かける。
「ミナミさんがいたりして・・・」なんて冗談を言っていたら、本当にミナミさんが歩いていた!
こっちに大きく手を振っている!
バスをすぐに止め、ミナミさんも合流した!
そのまま、アミューズメント佐渡へGO!
貸切バスで会場入りした選手はいないらしく、注目の的。
もちろん、ネリトラの旗は窓に飾っている。
受付を済ませ、一旦、宿へ・・・
(宿〜会場)
真野湾を見ると、台風の影響でいつもより荒れている。
まあ、今日は時間も遅いし巣潜りは止めよう・・・
風呂に入り、一同ウェルカムパーティーへ
宿の食事
夜、就寝するとき、OS−1に興味を示すヒラサワさんに1本渡し、説明をしていると
shiggyさんが興味深げに覗き込んでくる。
で、一本渡すと、それを見ていたアオキさんがやってきて興味を示す。
で、一本渡す事になった。
全部で4本持ってきておいてよかった!
スイムが終って半分飲み、ランへ行く前に残りを飲む。これがよかった!
OSー1は脱水用の飲み物なので、ファイト一発!みたいに元気が感じられるものではないのですが、
脱水状態を普通に戻すにはきっといいのだと思います。 きっと・・・
≪9月4日(土)≫
朝、モーニングスイム!
いつもの真野湾らしくなく、台風の影響か底の砂が巻き上げられ濁っている。
しかし、昨日より穏やかになっているので、明日は魚を見ながら泳げそうだ!
その後、明日の補給食の準備をするもの、メイン会場へ下見に行くもの
バイクに乗るもの、泳ぎなおしするもの、それぞれの過ごし方をする。
私はウェットを洗って、ひと風呂浴びてナカムラさん、ヒヤマさんの到着を待とうとしたが、
ナカムラさんは両津からこっちへ向い始めているところ、
ヒヤマさんは小木周りでこっちへ向うと連絡が入り、
丁度、会場下見組が帰ってきたので、出迎えは彼らにバトンタッチ。
タケヤさん、ミナミさんと会場下見に出かけた。
トランジッションの流れを確認し、ジュニア・キッズ大会の見学に。
ジュニア・キッズとはいえ本格的なレース!
3人とも声を張り上げて応援!
応援していく内に段々明日の自分への応援に気持ちが移ったようだった。
ナカムラファミリー、ヒヤマ夫妻も合流
全員そろって受付け会場へ。
初トライアスロン、初佐渡、初ロング・・・それぞれに緊張と気合が見える!
みんなでいつもの回転すし屋に入り、たらふく食べ、
アダチさんは二年越しの「馬の鬣(たてがみ)」をついに食べる事ができた。
もうこれでレースは大丈夫だ!・・・?
(回転すしは混んでいて、順番待ち。) (広い店内も満席)
一度、解散し競技説明会に再び集り、明日のレースにお互いに気合を入れた!
(アミューズメント佐渡下の交差点)
アミューズメント佐渡で集合写真
≪9月5日(レースDAY)≫
A組は3時過ぎ起床で風呂へ入るもの、ストレッチするもの、いろいろで朝食へ。
B組は約1時間遅れで動き始める。
5時頃タケヤさんと会場へ向う。
Bの選手達がぞろぞろと会場手前で合流する。
途中の駐車場でヒヤマさん夫妻と合流。
タケヤさんもヒヤマさんも本格的なトランジッションは初めて。
両隣、向かい、のバイク・選手が嫌でも目に入ってくる。
そこへ自分のバイクをセットし、3種目の準備をする。
会場を流れる様々なアナウンスが、内容がわからずとも気持ちは掻き立てられる。
(トランジッションのセットのタケヤさん、ヒヤマさん)
セットが終るとAのスタートが近づいてくる。
Bの3人衆はAのメンバーがおそらくいるであろう場所に向う。
いた!・・・ナカムラさん、ミヤモトさんの家族がいた!
緊張したメンバーがその先に・・・いた!
(Aのスタート前)
国際軍団、ヒラサワさん、は前のほうに出たようだ。
Aの号砲がなった!
10時間以上の佐渡一周の旅に出発した!
B三人衆はマーキングを受けるために体育館へ向った。
(ナンバーが見えない?)
そして、それぞれのバイクの元へ向い最終チェック!
トイレやストレッチをしているとあっという間に時間が来る。
さあ、入水チェックだ!
左側にポジションをとり、スタートを迎える!
アオキさん、ミヤモトさんのスイムフィニッシュ
やまぼうのスイムフィニッシュ
≪スイム≫
号砲が鳴ると200mほど遠浅の海を歩かなければならない。
この海面の負荷というか抵抗で太腿からわき腹までシビレまくっている。
ドンドン後ろから抜けれまくり・・・状態
タケヤさんは人の少ない右のほうに移ったようだ。
ヒヤマさんは10mくらい前方を進んでいる。
(※ヒヤマさんのウェットはブルーなのですぐに分かる!)
やがて、選手全員が泳ぎ出した!
バトルはそんなに無いが、人の多いところに入ってしまったようだ・・・
右も左も抜け出せない・・・
前の人がいきなり平泳ぎ!
急ブレーキで平泳ぎにスイッチすると、うしろからドンドンと追突状態。
同時に後頭部にラリアットを喰らう・・・
追突状態がよかったのか、平泳ぎの人を越えると前方に隙間が広がっていた!
やった!とばかりに前方に出ると、ブルーのウェットが・・・
こんなところにいたのか!
しばらく並泳していたが、第1コーナーが近くなるとまた人が凝縮して集ってくる。
外側を大きく回って進んだが、しばらくして気が付くと魚群(選手の群れ)は遥か右前方に・・・
随分コースアウトしてしまった・・・
おっと、いけね〜・・・と魚群を追いかける。
何とか第2コーナーに入ると、またしてもブルーウェットが・・・
ヘッドアップしながらきれいに泳いでいるのが見える。
やがて並泳するようになり、魚群の中で泳いでいると、ヒヤマさんと何度かぶつかってしまう。
(※ヒヤマさんは気付いていない。なぜなら、ヒヤマさんはブルーで目立つが、私はクロなんでヒヤマさんからすると誰か分からない。)
ぶつからないように泳いでいると、しばらくして気付く・・・
ああ、魚群がまたしても右前方だ〜
あ? ブルーウェットも同じように少し離れてしまっている・・・
今だ!とばかりに魚群を目指して泳ぐ!
何とか魚群と共にフィニッシュできた!
足の着くところにきて立ち上がると後ろから声がかかる!
「!」
振り向くとヒヤマさんが立っていた! 「オ!」
一緒にフィニッシュして(※実際は1秒の計測差が出ていたが)、
エイドで水分を取っていると前にはタケヤさんが・・・
ほぼ三人一緒にバイクトランジットへ・・・
トイレに入っている間にタケヤさんの姿がなくなっていた・・・
ヒヤマさんの姿はあったが、着替えている間に「お先に〜」と・・・
OS−1をグッと飲み、ファイト一発!もグイッと飲んでバイクスタート!
≪バイク≫
バイクスタート風景
国仲平野を走るもなんだかペダルが重い!
ブレーキシューがくっ付いているのか!?
ホイールがちゃんと嵌っていないのか!?
気になって何度も下を見ながらの走行!
そのうち、わかった!
いつもは追い風だったのが、今回は向かい風だった・・・!
スイムの後の向かい風は結構苦しい・・・
呼吸を整えながら走っていると、後ろからヒヤマさんが来た!
「?」
いつの間に後ろに・・・!
しばらくは前後しながら両津まで進む。
タケヤさんのバイクスタート
住吉エイドで新しいボトルに変え、呼吸も落ち着き、気持ちよく海岸線に突入!
細かいアップダウンも、トンネルも、町並みも、応援も、キレイな海もすべてが気持ちいい!
全てのエイドで新しい冷た〜いボトルに変えて、体を冷やし、頭を冷やし、喉を潤しました。
来るたびに新しいトンネルが増えているような気がします。
島の人の生活には重要な事ですが、
選手にも重要でした!
その中にいる間は・・・涼しい!
快適そのもの!
トンネルで声が通るので後ろの知らない選手と会話したりして・・・
「トンネルは追い越し禁止ですかね・・・?」なんて・・・
小木に着き、トイレ休憩。
ボランティアの方と無駄話少々・・・
最後にバナナを頬張って、いざ小木の坂へ!
進歩が無いのか、毎年おんなじ感じで上がっていく・・・
海岸線で抜いていった人が、次々と抜き返していく・・・
・・・まあ、今日はこれくらいにしとったろう・・・・・・・
そして、当然とはいえ、ヒヤマさんがやって来た!
「お先で〜す!」と
・・・まあ、しゃ〜ない・・・か
小木を上りきったら下りで追い風だ!・・・と思っていたら
なんということでしょ、向かい風でした!(お前はビフォーアフターか!)
ペダルを踏まないと進まない!
前後の選手とも差も縮まず、かといって開かず、甘からず、辛からず、・・・美味からず・・・
いつもと風向きがコースを通して逆だった!
・・・という事は、これから来る、いつもは向かい風で登るナガ〜イ坂はひょっとして・・・
ピンポ〜ン!
最後の一番疲れが出る坂が追い風ではないけれど、向かい風でもなかった!
気持ちよく、海岸線を走り、真野に入り、佐和田の商店街へ吸い込まれていった。
≪ラ ン≫
八幡から佐和田の商店街までは、先にランに入っている選手とすれ違う。
タケヤさんの姿がない!
トランジッションからすれ違いポイントまでには、誰とも合わないラン区間がある。
私がバイクで向っている時、タケヤさんはおそらくその区間を走っていたのでしょう。
トランジッションに戻るとヒヤマさんがラン直前だった。
トイレを済ませ、OS−1をグッと飲み、空いたボトルに水を入れてランスタートした。
真昼間のラン
日陰は真下に出るだけ。木陰は全く無い。
ただただ一歩一歩進めるだけ・・・
時折、ペットボトルの水を頭にかけ・・・
何とか、八幡WSにつくとヒヤマさんがいた!
しかし、
それどころではなかった、水分補給と体に・頭に水を掛ける事で精一杯!
バイクでは空冷が出来たが、炎天下ランは水冷しかない!
金丸ASでもヒヤマさんと一緒になる。
公園のトイレに入る。
水分の取り過ぎで小便も近い・・・
それくらい水分補給した。
続いてトイレに入るヒヤマさんを尻目にランへ急いだ・・・
いよいよ、田圃のコースだ!
ココは景気はいいが、キツイ!
途中でヒヤマさんに抜かれる!
しかし、その先の自動販売機で水を買っている姿を見て、今だ!・・・と
宮川WSまで逃げ、そこで梅干、スポドリ、水掛け・・・するとヒヤマさんがやって来た。
ヒヤマさんもASの全てを利用して次に繋げようと必死だ・・・!?
次の畑野ASに向かい先に出る。
しばらくアップダウンが続く・・・
上りで歩いていると、タケヤさんが折り返してやって来た。
お! こんなところに!
よ〜し! と思いたいが、既に歩いている身・・・ヨレヨレ状態
なんとか、畑野AS(Bの折り返し点でもある)まで辿り着く。
そこで念願のおにぎりを頬張る! 美味い!
ホッとしているとヒヤマさんがやって来た!
おにぎりも食べ終わり、折り返して帰路のコースへ出る。
まさにヒヤマさんとデッドヒート!?
沿道で水を掛けてくれるので、その都度蘇る感じになる。
その応援の仕方も心得ていて頼もしい人たちだ!
感謝、感謝の佐渡の人達!・・・です。
シューズはビショビショだけど気持ちいい!
何とか田圃コースまできたが、また、ペースががた落ちになった。
そこで、後ろからヒヤマさんがやって来た!
初トラに掛ける思いがほとばしっている!
力強いペースでドンドン進んでいる。
その気力の差か、ヒヤマさんの姿がドンドン小さくなってきている。
ちょぼちょぼ走るが追いつかない・・当たり前か!
田圃の終わりの金丸ASでは姿も見ることがなくなった。
もう、それこそ本当のマイペースでゴールを目指した。
八幡WSの先ではいつもスイカを出してくれるお宅があって、今年も美味しく頂きました! 感謝です!
しばらくすると、アオキさんがガッツポ‐ズでやって来た!
今年も佐渡Aラン最先着だ!
ここから、Aの選手とすれ違う。
昨年よりアオキさんからかなり離れてアダチさんがやって来た。
河原田近くになると、黒い傘を差している選手がいる。 やまぼうだ!
本当に傘を差している!
夜になるとどうするのかな〜 とか、
雨では便利といっていいのかな・・・とか、
いろいろ余計なことが頭をよぎった・・・
やがて、フィニッシュラインとも言うべき商店街に入ってきた!
名前がコールされているのが聞こえる!
モリノさんがいる・・・!?
ココを通る時、いつも気持ちがいい! 至福の時!
そして、ゴールへ
ヒヤマさんがいて、がっちり握手!
佐渡Aに関して、B三人衆といろいろ話しました。
来年も佐渡Bで楽しみたいね・・・と
競技が終った直後はまさにそういう気持ちしかなかった・・・
とにかく暑くて、疲れてヘロヘロでした・・・
10kmの折り返しをしたとき、この先のコースもある程度知っているので
どんなに大変かを思い出すと
来年もBで楽しもう・・・と。
来年キクチさん達が来たら、商店街で応援しよう・・・と そう思っていました。
しかし、商店街で応援していると、やってくるAの選手達の輝いていること!
田圃のコースのイルミネーションもまだ見てないナ〜・・・欲が顔を出してきます。
その時、キクチさんから完走おめでとう!と電話をもらい、
やっぱり、来年はAでチャレンジして一緒にスタートするか! なんて思ったりして・・・
チャレンジするとしたら・・・と自分に足りないものを考えると、沢山あった。
4月までに練習して答えを出そう・・・
きっとヒラサワさんも、ミヤモトさんもまたチャレンジするのだから
一緒にチャレンジするのもいいかもしれない。
やっぱり、田圃のイルミネーション見てみたい!
≪その後≫
バイク・荷物を持って宿に戻る。
ウェットを洗い、風呂へザブーン! これまた、最高の瞬間!
タケヤさんはまた先にバイクで会場へ応援に行った。
20分ほどゆっくりして会場へ・・・
商店街のいつもの応援ポイントに行くとモリノさんがいる。
どうも、肉離れの影響でバイクが出来ず、両津付近でリタイアしたとの事。
これも断腸の思いだったろうことは、容易に察することができる。
さて、ここではAの選手を仲間の最後まで応援するポイント。
ナカムラファミリー、ヒヤマ夫妻交えて賑やかになった!
最初は誰かな〜
ココで待っている最大の楽しみ!
姿が見えた! アダチさんだ! 馬の鬣が効いたのか!(・・・なわけない)
あっという間に通り過ぎたので横顔した撮れなかった。
(これです!)
続いて、ミナミさんだ! 流石はサブスリー! バイクの順位を巻き返してやってきた!
そして、アオキさんだ! 今年は足の痛みに耐える顔ではなかった!
そのあと、マイクだ! 初ロング、見事完走した!
そして、shiggyさんだ! どんなに調子が悪くてもきっちり帳尻を合わしてくる。
そして、やまぼうだ! コンディションを越えて完走だ! 傘は・・・・・?
そして、ナカムラさんだ! 家族も心配していたが、A定食完食です!
(ヒラサワさん、叩きすぎ・・・?)
そして・・・
全員でジュンペイさんの登場を待つ。
会場のアナウンスに耳を傾ける・・・
そして、やって来た・・・!
ジュンペイさんだ! 制限時間もあと10分しかない。気になった時、姿が見えた!
しっかりした足取りでやって来た! 全員飛び上がって出迎えた!
(なんでピンボケやねん・・・)
ヒラサワさん、モリノさん、ミヤモトさん、またやりましょう!
チャレンジ精神と遊び心です!
≪9月6日(月)≫
また今年も沢山の思い出を作ってくれた佐渡に感謝です!
宿前にバスを止めて荷物を積み込む。
女将と一緒にパチリ!来年もよろしく!
いつもの酒造店にて (訪れたネリトラを知る人は寄せ書きにみんな気付いてくれている。)
小佐渡のバイクでしか通った事の無い所に降り立とうと訪れた。 立って何しているんだろう・・・
旅の最後にバスへの感謝の記念写真 来年はまたココを疾走します!
両津港前の民芸食堂(メニューは普通の食堂) 話題のカツ丼にみんな挑戦!(・・・ンン普通・・・?)
フェリーは満杯! デッキで過ごす!
全員モリノさんにはお世話になりました。
離れる小佐渡を惜しんで
カモメと戯れるのがフェリーの楽しみ!
サ‐ビスエリアで解散式
応援団もお疲れ様でした!
解散式後の食事